もくじ
1. 犬はパイナップルを食べてOK!
2. 犬がパイナップルを食べるメリット
3. 犬が食べてもいいパイナップルの適量は?
4. 犬にパイナップルを与えるときの注意点
5. どんなときに与えるのがいい?
6. 犬にもおやつとしてパイナップルをおいしく食べてもらおう
犬はパイナップルを食べてOK!
結論、犬はパイナップルを食べてもOKです。パイナップルには犬にとって中毒を引き起こす成分は含まれていないため、与え方や与える量に注意をすれば問題ありません。
パイナップルに含まれる栄養素の多くは、犬の健康維持や胃腸のコンディションを整えるのにもよいとされており、おやつとして与えるのにぴったりな食材といえるでしょう。
犬を迎える際には、このように事前に知っておいた方が良いことがたくさんあります。愛犬と一日でも長く、楽しく暮らしていくためにも、犬の年齢と長生きの秘訣について学んでみませんか?
「犬の年齢は人間でいうと何歳?長生きのために気をつけること」という記事もぜひチェックしてみてください。
犬がパイナップルを食べるメリット
犬がパイナップルを食べる一番のメリットは、豊富な栄養素を取り入れられる点です。パイナップルにはビタミンや食物繊維をはじめ、ミネラル・クエン酸・タンパク質分解酵素などの成分が含まれています。
パイナップルに含まれる栄養素と効果
パイナップルには犬の体にとってよいさまざまな栄養素が豊富に含まれています。それぞれどのような効果やメリットがあるのか、詳しく解説します。
<ビタミンC>
犬の健康にとって、ビタミンCは必要不可欠な栄養素の一つです。抗酸化作用が強く、免疫力を高めて病気や老化を防ぎます。
<ビタミンB1>
ビタミンB1は運動機能の維持やエネルギーの産生に欠かせない成分です。パイナップルに含まれるクエン酸や糖質を素早くエネルギーに変換するはたらきもあります。
<食物繊維>
パイナップルは、水に溶けない性質を持つ不溶性食物繊維を含んでいるのが特徴です。便の量を多くしたり便通を改善したりするほか、腸内環境を整えるはたらきも期待できます。
<クエン酸>
クエン酸は体内の疲労物質といわれる乳酸を分解する作用があり、散歩などで体力を使ったあとなどの疲労回復に効果的です。
<ミネラル>
パイナップルはマグネシウム・鉄・マンガンなどのミネラルを含んでおり、なかでもカリウムが豊富です。カリウムは犬の細胞を正常に保つ作用があり、健康な体にとって欠かせません。
<タンパク質分解酵素(プロメライン)>
パイナップルにはプロメラインというタンパク質分解酵素が含まれています。犬の体内で、肉や魚などのタンパク質の分解をうながし、消化をサポートします。
犬が食べてもいいパイナップルの適量は?
犬が1日に食べてもいいパイナップルの量は、犬のサイズによって異なります。食べさせる場合は、それぞれのサイズに合った大きさにカットしてから与えるのがポイントです。
<適切なパイナップルの量>(一切れを15gとして)
小型犬(~10kg):1~2切れ
中型犬(10kg~25kg):2~4切れ
大型犬(25kg~):4~6切れ
また、犬の主食はあくまでドッグフードでパイナップルはおやつの一つであり、食べ過ぎはよくありません。パイナップルに限らず、主食のドッグフード以外の食べ物を与えるときは、1日のカロリー摂取量の10%程度までにとどめるようにしましょう。
犬にパイナップルを与えるときの注意点
犬にパイナップルを与える際は、与える部位や量などに気をつける必要があります。また、持病や体質によってはパイナップルを食べるのが向いていない犬もいるため、飼い主が見極めることも大切です。
果肉のみを与える
犬にパイナップルを与えるときに守らなければならないのが、与える部位です。必ず皮をむいて芯を取り除き、果肉だけを与えるようにしましょう。
パイナップルの皮にはトゲがあり、誤って口にしてしまうと喉や腸に刺さったり詰まったりするおそれがあります。芯は非常に硬く、犬の消化能力では消化し切れません。便秘などの消化器トラブルを引き起こす危険があるほか、歯や顎にも負担がかかります。
ひと口サイズにカットした果肉を与えるのはもちろん、取り除いた皮や芯を誤飲・誤食されないよう、必ず犬の手の届かない場所に捨てるようにしましょう。
多く与えすぎないようにする
パイナップルは豊富な栄養素を持つ果物ですが、食べ過ぎはかえって犬の体によくありません。豊富な食物繊維を含むパイナップルは、多く摂りすぎると下痢や便秘などの消化器系のトラブルを引き起こすおそれがあります。
元から胃腸が弱い体質の犬は少量のパイナップルでもお腹の調子を崩してしまう可能性があるため、とくに注意が必要です。
持病がある犬に与えても大丈夫?
パイナップルは糖分を豊富に含んでおり、糖尿病の犬や糖尿病のリスクがある犬には適していません。普段から栄養分を管理した療法食を食べている犬やダイエット中の犬にとっても、糖分過多となる可能性があります。また、食物繊維も豊富なため、消化器にトラブルを抱えやすい犬にも刺激が強いかもしれません。
持病や体質とは異なりますが、口腔内に傷がある犬や口腔内手術を受けた直後の犬にとっては、パイナップルに含まれるクエン酸が刺激になる可能性があります。これらに該当する犬を飼っている方は、パイナップルを与える前に必ず医師に確認するようにしましょう。
アレルギーや中毒症状が出る場合もある
パイナップルには強いタンパク質分解酵素が含まれているため、犬によってはアレルギー症状が現れる場合があります。初めてパイナップルを与える場合は、ひと口だけ与えて体質に合うかどうか様子を見るようにしましょう。
アレルギーを発症した場合、肌のかぶれやかゆみ、脱毛などの症状が顔・耳・手足・下腹部に現れます。パイナップルを食べたあとに執拗に体を掻いていたり、毛が抜けていたりした場合は、すぐに病院にかかるようにしてください。
諸説ありますが、ラブラドールレトリバー・コッカースパニエル・ウエストハイランドホワイトテリア・スコティッシュテリア・ジャーマンシェファード・ミニチュアシュナイザー・チャイニーズシャーペイ・プードルなどの犬種がアレルギーの好発犬種といわれています。
引用:小方宗次「犬猫の食物アレルギー」
子犬やシニア犬も食べていい?
子犬やシニア犬は噛んだり飲みこんだりする力が成犬に比べて十分でない可能性があるため、果肉の硬いパイナップルを食べる場合は、みじん切りにして与えるなどの工夫をしましょう。
また、パイナップルは食物繊維を豊富に含んでおり、便や便通に影響を与えやすい食物です。消化器官が未発達な子犬や消化吸収能力が低下しているシニア犬にとって負担となりえるので、与える際はごく少量にとどめるか、不安な方は与えないという選択肢を取るのも一つの手です。
パイナップルの加工食品は食べられる?
犬がパイナップルを食べる場合、加工品を与えるのは控えましょう。ジュース・缶詰・お菓子・ドライフルーツなどの加工品は、砂糖や油などが添加された高カロリーなものが多く、犬にとって栄養過多になってしまいます。
必ず生のパイナップルか、ジュースにする場合でも生のパイナップルのみをミキサーにかけたものを与えるようにしてください。
どんなときに与えるのがいい?
パイナップルは普段のおやつとして与えるのもよいですが、散歩後のタイミングで与えるのもおすすめです。パイナップルは水分量が85.2%と多く、疲労回復に効果的なクエン酸も豊富に含まれているため、散歩後の水分補給代わりに適しています。
犬にもおやつとしてパイナップルをおいしく食べてもらおう
パイナップルは犬が食べても問題ないフルーツの一つで、与える部位や量を守れば、ビタミンやクエン酸などの豊富な栄養を取り入れることができます。今回のパイナップルのように、人間が食べるものを犬にも与える場合は、犬が食べても問題のない調理方法や与える量などをしっかりと守ることが大切です。
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【参考サイトURL】
いぬのきもち「犬の大きさの基準とは?小型犬・中型犬・大型犬の体重目安」
いぬのきもち「【獣医師監修】犬にパイナップルを与えるときは注意が必要。与えるメリットとデメリットを解説」
GREEN DOG「愛犬にパイナップルを与えるメリットと注意点」
アイペット損害保険株式会社「犬はパイナップルを食べても大丈夫?与え方と注意点を獣医師が解説!」
Global Pet Nutrition Inc.「犬にパイナップルを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説」
PS保険「犬がパイナップルを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説」