もくじ
1. 犬の年齢を人間の年齢に例えると?
2. 犬の平均寿命は?
3. 長生きしてもらうためにできること
4. 老化のサインを見極める
5. 長生きしてもらえるよう、愛犬のことをしっかり把握しましょう
犬の年齢を人間の年齢に例えると?
犬の年齢を人間に例えた年齢は、犬のサイズによって異なります。犬のサイズは小型犬・中型犬・大型犬の主に3タイプです。成犬での体重が目安になり、10kg未満を小型犬、25kg未満を中型犬、25kg以上を大型犬と分類されます。
人間の年齢に換算する方法のひとつ「dog year」の計算方式は、「犬の年齢×7歳=人間の年齢」です。しかし、dog yearは平均寿命を考えると正確とはいえません。
そのため、今回は2018年8月に公開された環境省による「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」に沿って紹介します。
犬の年齢を人間の年齢に換算する方法は複数あり、どれが正解であるともいえません。これから紹介する年齢は、あくまでも目安として考えてください。
小・中型犬
飼い主のためのペットフード・ガイドラインによると、小・中型犬の計算方式は「24+(犬の年齢-2)×4」です。計算方式に当てはめた小・中型犬の各年齢を確認しましょう。
小・中型犬 | 人間 | 小・中型犬 | 人間 | 小・中型犬 | 人間 | ||
1歳 | 15歳 | 8歳 | 48歳 | 15歳 | 76歳 | ||
2歳 | 24歳 | 9歳 | 52歳 | 16歳 | 80歳 | ||
3歳 | 28歳 | 10歳 | 56歳 | 17歳 | 84歳 | ||
4歳 | 32歳 | 11歳 | 60歳 | 18歳 | 88歳 | ||
5歳 | 36歳 | 12歳 | 64歳 | 19歳 | 92歳 | ||
6歳 | 40歳 | 13歳 | 68歳 | 20歳 | 96歳 | ||
7歳 | 44歳 | 14歳 | 72歳 |
このように、最初の2年で24歳に相当するくらいまで成長し、そのあとは1年で4歳ずつ歳を重ねる計算になります。
小・中型犬は成犬(1歳すぎ)になるまでの成長が早く、老化が遅いです。そのため、大型犬よりも平均寿命が長い傾向にあります。
大型犬
飼い主のためのペットフード・ガイドラインによると、大型犬の計算方式は「12+(年齢-1)×7」です。計算方式に当てはめた大型犬の各年齢を確認しましょう。
大型犬 | 人間 | 大型犬 | 人間 | 大型犬 | 人間 | ||
1歳 | 12歳 | 8歳 | 61歳 | 15歳 | 110歳 | ||
2歳 | 19歳 | 9歳 | 68歳 | 16歳 | 117歳 | ||
3歳 | 26歳 | 10歳 | 75歳 | 17歳 | 124歳 | ||
4歳 | 33歳 | 11歳 | 82歳 | 18歳 | 131歳 | ||
5歳 | 40歳 | 12歳 | 89歳 | 19歳 | 138歳 | ||
6歳 | 47歳 | 13歳 | 96歳 | 20歳 | 145歳 | ||
7歳 | 54歳 | 14歳 | 103歳 |
小型犬・中型犬と比べると大型犬の成長スピードは遅いです。最初の1年では12歳に相当する程度成長しますが、2歳以降は7歳相当ずつ成長します。また、成長スピードが遅い反面老化スピードは速く、小型犬・中型犬に比べると平均寿命が短い傾向です。
見た目から年齢を推測する方法
犬は、見た目から年齢を推測することも可能です。見た目で年齢を推測する場合、歯や毛艶、顔つき、体つきなどで判断します。とくに歯と歯茎からは細かい年齢を確認することができます。歯と歯茎の環境での推定年齢の基準を紹介します。
年齢 | 口内環境 |
~4か月 | 永久歯と乳歯が混同している |
~6か月 | 永久歯が生えそろっている |
1~2歳 | 白く健康的な歯がそろう、奥歯などにくすみがある場合も |
3~5歳 | 歯に歯石がついている、歯茎に炎症も見られる |
5~10歳 | 歯石が厚い、歯周病や強い口臭もある |
10歳~ | 歯の削れや欠けも見られる、抜けそうな歯がある場合も |
歯と歯茎の細かい状態に加えて毛艶の良し悪しや柔らかさ、筋肉のつき具合などから、大まかな年齢の確認が可能です。
犬はブリーダーやペットショップから犬を迎え入れるだけではありません。保護犬や野良犬を家族に迎え入れる場合もあり、保護犬や野良犬は誕生日がわからないことがほとんどです。年齢がわからない場合は、上記に挙げたポイントをチェックして、推定年齢を割り出します。
犬は年齢に合わせた飼育方法や病気の予防が必要なため、年齢は推定でも確認しておくことが重要です。また、ペット保険も推定年齢で加入可能な場合があります。
しかし、年齢を重ねるほど推測が難しくなるため、高齢と見られる場合は獣医師に相談しましょう。
犬の平均寿命は?
犬の平均寿命は年々延びています。2022年の一般社団法人ペット協会のデータによると、犬全体の平均寿命は14.76歳です。2010年に比べ0.89歳プラスになっています。
犬のサイズ別の平均寿命は次のとおりです。
● 超小型犬:15.30歳
● 小型犬:14.05歳
● 中・大型犬:13.52歳
このように、小型犬よりも小さい超小型犬の寿命が長いという結果が出ています。体のサイズが小さい犬ほど平均寿命が長いのは、上記の人間の年齢で例えると?の項目で解説したとおり、大型犬よりも老化が遅いためです。
また、平均寿命が全体的に延びているのは、室内飼いが増えたという飼育環境の変化が原因と見られます。室内飼いは感染症・熱中症などの病気や事故に繋がるリスクが低く、愛犬の体調の変化にも気づきやすいです。また、気温や湿度が整っており敵もいないため、ストレスなく生活できます。
このように近年は飼育環境が整っているため、犬の寿命ギネス記録は29歳と、驚くべき記録をつくりました。
長生きしやすい犬種
長生きしやすいのは超小型犬・小型犬です。長生きしやすい犬種と平均寿命を紹介します。
・ジャックラッセルテリア 14.4歳
・パピヨン 14.4歳
・ミニチュアピンシャー 14.5歳
・イタリアングレーハウンド 14.6歳
・柴犬 14.8歳
・ビションフリーゼ 14.9歳
・ミニチュアダックスフンド 14.9歳
・トイプードル 15.3歳
犬の寿命は犬種によってある程度目安はありますが、飼育環境によって大きく変わってきます。下記で長生きしてもらうためにできることを解説していますので、愛犬が健康で楽しく生活できるポイントを確認しましょう。
長生きしてもらうためにできること
愛犬に長生きしてもらうためには、愛犬の年齢やライフステージに合わせた健康管理を行うことが大切です。ライフステージごとの健康管理の方法から食事や運動など、日々気にかけてあげたいポイントを押さえましょう。
犬の年齢とライフステージ
犬は年齢とライフステージの違いによって、必要とする生活環境が異なります。それぞれのライフステージに適した生活環境を整えてあげましょう。ライフステージごとの必要な環境を解説します。
新生児
産まれて間もない生後0~50日の新生児期には、細かい温度管理が欠かせません。新生児の低体温は死に繋がる可能性があるため、気を引き締めて見守る必要があります。とくに生後数日は、夏であっても常に25~30度の環境作りが必須です。
生後20日を過ぎると子犬に近づいた外見になり、死亡のリスクも減ってくるため、飼い主も一安心できる期間に入ります。
子犬
生後2か月~1歳の子犬期は、体・知能ともに急成長する成長期です。自分で歩き出し、身の回りにあるさまざまなものに興味を持ち始めます。この時期は社会化期とも呼ばれており、家族の一員として迎えることがもっとも多い時期です。
子犬の時期には、一緒に過ごす家族だけでなく、子どもからお年寄りまでさまざまな人間と交流を持ち、慣れるトレーニングをしましょう。また、おすわり・おて・まてなど、しつけをマスターさせるにもぴったりの時期です。
子犬期はしつけや環境への慣れなどの学習をさせやすいため、人間との生活を楽しく送るために最も重要な時期になります。これからの生活にストレスを与えないためにも、さまざまなものに触れ合わせてあげてください。
この時期にしつけや慣らしを怠ると、新たなしつけに時間がかかる、警戒心が強くなり人に吠えるなど、人間にとっても犬にとってもストレスがかかります。
しつけや慣らし以外にも、避妊・去勢手術を行う場合にはこの時期が適切です。病気のリスクを下げるためにも、ぜひ前向きに検討しましょう。
子犬期は1日に必要なカロリーが、ほかの時期と比べて高めです。ドッグフードの目安量を確認し、しっかり栄養を与えましょう。
成犬
1歳~7歳の成犬期は、心も体もしっかり成長して大人になり、落ち着きも出てきます。また、健康状態も安定する時期です。成犬期は子犬期とは異なり太りやすくなるため、ご飯やおやつの与えすぎに注意しましょう。
成犬期は適正量のドッグフードを与えることに加えて、適度な運動を積極的に取り入れます。
また、健康な子が多い成犬期でも、定期的な健康診断の受診がおすすめです。健康診断は隠れた病気を見つけるためでもありますが、肥満や生活習慣病など、若いからこそ気をつけなければならないことにも気づけます。
シニア犬
8歳以上のシニア犬は、運動量・食事量ともに減ってきますが、最近では長寿の犬も増えてきており、犬によって健康状態の差が大きいです。
シニア犬は人間と同じように、歩行が難しくなる、痴呆になるなど介護が必要になる犬もいます。愛犬にとってどんな環境が適切かを獣医師にアドバイスしてもらい、愛犬に合ったケアをしましょう。
また、シニア犬は年に1~2回の定期検診が必要です。健康に見えても病気が隠れている場合があります。
ライフステージに適した食事
犬はライフステージごとに適した食事内容が異なります。年齢によって食事内容を変えてあげましょう。ライフステージ別の食事方法を紹介します。
● 子犬期
子犬期は一番栄養が必要な時期です。子犬用の高栄養なドッグフードを与えましょう。
3か月未満のまだ乳歯が生え揃っていない子犬、消化機能が未熟な子犬は、ドッグフードをそのまま与えると負担になるため、ふやかしたものを与えるのがおすすめです。また、食事の回数は1日の必要量を3~5回に分けて与えましょう。
3か月以降はふやかし度合いを調整し、徐々にドライフードに切り替えていきます。食事の回数も1歳になるころには、1日に2~3回になるように慣らしましょう。
● 成犬期
1歳以降は栄養バランスの考えられた成犬用のドッグフードに切り替えます。成犬期は肥満になりやすい時期ですので、カロリー控えめなタイプ、満腹感が出やすいものなど、愛犬に合ったドッグフードを選ぶのがおすすめです。
● シニア期
シニア期は愛犬に合わせた食事内容を心がけましょう。ドッグフードは関節ケア・毛並みケア・認知症予防など、シニア犬用のものを選びます。消化機能が弱っている子の場合は、ウェットフードも利用しましょう。
また、犬には年齢に関わらず、食べてはいけない食べ物があります。犬にとって危険な食べ物は、以下のようなものが挙げられます。
● ネギ類
● チョコレート
● アルコール
● ぶどう
● 香辛料
これらを食べた場合は中毒を起こす可能性が高く、最悪死に至る場合があるため、食べさせてはいけません。
肥満に気を付ける
犬は自分で食事を制限することはできないため、飼い主は愛犬が肥満にならないよう管理することが重要です。
犬が肥満になると、
● 糖尿病
● 関節疾患
● 心臓呼吸器疾患
などの病気になるリスクが高まります。これら以外にも、足腰に負担がかかることによって骨折するリスクも考えられるため、愛犬を肥満にさせないよう取り組みましょう。
犬が肥満になる原因は、運動不足や高カロリーな食事、あとはおやつの与えすぎです。また、避妊・去勢手術を受けた場合も肥満になりやすい傾向があります。
犬が肥満かどうかの判断は、体重と助骨の触れ具合でできます。愛犬の理想体重より15%~20%超えていないか、体を触った時に助骨に触れるかが、肥満でない基準です。
肥満の犬は肥満でない犬と比べ、寿命が短くなる傾向があります。食事内容や量を見直し、健康に過ごせるよう努めましょう。
適度な運動
犬にとって適度な運動は、以下のことに繋がります。
● 体力の低下を防ぐ
● ストレスの軽減
● 肥満・認知症防止
超小型犬や子犬であっても毎日運動をさせましょう。主な運動方法は散歩です。散歩は年齢や犬種によって必要な時間が異なり、1日1~2回が理想です。
● 子犬期~シニア前半期(8歳以下)
小型犬 20~60分(犬種によって差がある)
中型犬 30分(狩猟犬や牧羊犬は1~2時間)
大型犬 30分~1時間
● シニア後半期(9歳以上)
愛犬のペースに合わせての散歩時間や距離を決める
4キロ以下の超小型犬の場合でも、ストレスをためないためにも散歩は必要です。しかし、長距離の散歩は、超小型犬の体には負荷になる場合もあります。愛犬の様子を見ながら散歩時間を調整し、坂道や階段を避けたコースを選択しましょう。
大型犬の散歩時間は長めですが、激しい運動は控えめするのがおすすめです。体が大きいため、足や関節、心臓に負担がかかる場合があります。
日々の健康観察と管理
愛犬に長生きしてもらうためには、病気のサインがないか毎日観察することが重要です。日頃からスキンシップを積極的に行い、いつもと違う様子はないか、体全体にしこりや傷がないかなどをチェックしましょう。体の部位ごとのチェックポイントを紹介します。愛犬がまだ若くても、次の項で紹介する定期検診を受け、健康時の体の状態を把握しておきましょう。
目 | 乾燥 充血 濁り 左右の黒目の大きさ まぶたの違和感(しこり・痛みなど) |
耳 | 耳垢の量 臭い 赤み |
鼻 | 湿り具合 くしゃみの有無 |
口 | 口臭 歯茎の色 歯石 |
足 | けが 歩き方 |
定期的な健康診断
人間と同じように、犬にも飼い主が気づきにくい体調不良や、病気が潜んでいる場合があります。可能な限り、健康な若いうちから定期的に健康診断を受けましょう。健康な状態のデータをとっておくと、体調の変化が生じたときも比較しやすくなります。また、定期的に健康診断を受けていると、病気を早期発見できます。
健康診断は成犬になる1歳から1年に1度のペースで受けるのがおすすめです。シニア犬になる8~10歳ごろからは、半年に1度のペースで受けましょう。
病気のサインにはどんなものがある?
病気のサインには元気がない、食欲がない、疲れやすい、息切れしやすいなど注意してみるとさまざまなサインがあります。挙げた以外のサインを確認しましょう。
● くしゃみや咳を頻回する
● 嘔吐や下痢を繰り返す
● よだれが多い
● ふらついている
● 頻繁に体を掻く
● 脱毛
● お腹の腫れ
● 痙攣
● 血尿
● 目の充血や目やに
● ひどい口臭
これ以外にも、いつもと違うと飼い主が感じた場合は、動物病院を受診しましょう。
病気の予防
シニアになると徐々に免疫力が低下するため、体調を崩しやすくなります。なりやすい病気は年齢と犬種で異なるため、事前に把握することが重要です。病気の早期発見・早期治療を行うためには、上の段落でも説明したように、普段から健康観察を習慣づけましょう。
犬種別でかかりやすい病気を把握する
犬種別のかかりやすい病気を、小型犬・中型犬・大型犬に分けて紹介します。愛犬のかかりやすい病気を把握して、予防策を考えましょう。
小型犬がなりやすい病気
小型犬は体が小さいため、膝蓋骨が正常な位置から外れてしまう膝蓋骨脱臼や骨折を起こしやすいのが特徴です。この2つ以外にも、犬種ごとになりやすい病気があります。
● トイプードル
トイプードルがなりやすい病気は、外耳炎・白内障です。耳が垂れ下がっている特徴から、外耳炎に注意しましょう。こまめに耳の中を目視で確認し、耳垢が溜まっているようなら、やわらかい布などで優しく拭き取るケアを行います。
● チワワ
チワワがなりやすい病気は、水頭症・てんかんです。頭の形がアップルヘッドと呼ばれるりんご型になっており、頭に関わる病気になりやすくなっています。室内では、ローテーブルの角にクッション材をつけるなど、頭を硬いものにぶつけない工夫をしましょう。
● ポメラニアン
ポメラニアンがなりやすい病気は、気管虚脱・そけいヘルニアです。気管虚脱とは、気管が潰れて呼吸ができなくなる病気で、初期は軽い咳から始まります。咳を繰り返す場合は、ただの風邪だと感じても、早めに受診するのがおすすめです。
● ミニチュア・ダックスフンド
ミニチュア・ダックスフンドがなりやすい病気は、椎間板ヘルニア・尿管結石・外耳炎です。胴が長く足が短い特徴から、関節に負担がかかりやすくなります。ほかの小型犬よりも、さらに階段の上り下りやジャンプなどを控えさせましょう。
中型犬がなりやすい病気
中型犬は体格の幅が広く体形もさまざまなため、犬種ごとになりやすい病気が異なります。
● 柴犬
柴犬がかかりやすい病気は、アトピー・アレルギー性皮膚炎・膝蓋骨脱臼・甲状腺機能低下症です。柴犬は我慢強い性格のため、病気にかかっていたとしてもほかの犬種よりもわかりにくいため、日頃のコミュニケーションでしっかり体調を確認しましょう。
● ボーダー・コリー
ボーダー・コリーがかかりやすい病気は、膀胱炎・歯周病です。膀胱炎は初期であれば投薬で治療できますが、悪化すると手術が必要になります。また、歯周病はさまざまな病気を引き起こす可能性がある病気ですので、日頃から口内のチェックをしっかり行いましょう。
● ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークがかかりやすい病気は、椎間板ヘルニア・尿管結石・皮膚疾患です。コーギーはダブルコートの犬種のため、蒸れやすく皮膚トラブルを起こしやすいといわれています。シャンプーの際は、毛の根元までしっかり乾かしましょう。
大型犬がなりやすい病気
大型犬には股関節形成不全がよく見られます。股関節の骨が十分発達せず、関節のつながりが悪くなることにより、歩行に異常が起こる病気です。そのほか、人気の犬種によく見られる病気を紹介します。
● ゴールデンレトリバー
ゴールデンレトリバーがかかりやすい病気は、膿皮症・甲状腺機能低下症です。膿皮症は細菌が原因で皮膚が化膿します。ブラッシングの時間を利用して、皮膚に異常がないか確認しましょう。
● ラブラドール・レトリバー
ラブラドール・レトリバーがかかりやすい病気は、前十字靭帯断裂です。体重がある分靱帯が損傷しやすい傾向があります。散歩の時間に歩き方が普段と変わらないかチェックしましょう。
避妊・去勢手術の時期の検討
愛犬に長生きしてほしいと考えるなら、避妊・去勢手術を検討しましょう。避妊・去勢手術をしていない犬と比べると、平均寿命が伸びる傾向があります。
メスの避妊手術は発情期が始まる前、オスの去勢手術は生殖能力が完成する前、生後8か月前後で行うのが一般的です。
避妊・去勢手術は長生きしやすい以外にも、予期しない妊娠を防げるメリットがあります。また、発情期もこないため、発情時のストレスを減らせたりおっとりとした性格になったりします。
メスは子宮や乳腺の病気にかかりにくくなる、オスは精巣腫瘍や前立腺肥大などの病気から守れることがメリットです。
しかし、避妊・去勢手術を受けた犬は太りやすくなります。手術後は食事の量や内容を見直し、太らず健康に過ごせるようサポートしましょう。
万が一のときのための治療費の備え
愛犬に治療や手術が必要になった場合、犬には公的医療保険がないため高額になります。突然手術が必要になっても慌てることがないよう、備えておきましょう。
犬の寿命が約15年とすると、生涯にかかる医療費は45~90万円ほどです。ほかにも、健康診断やワクチン接種を行うと、合計でおよそ100万円ほどかかります。
万が一に備えるには貯蓄するのもひとつの方法ですが、治療や手術にはペット保険に加入しておくのもおすすめです。対象の治療や手術を受けた際は保険でまかなえます。保険の加入には健康でないと入れない場合が多いため、なるべく若いうちに検討しましょう。
老化のサインを見極める
犬の老化のサインは、見た目や行動に現れます。白髪が増えたり毛ツヤがなくなるなどの外見の変化、運動機能の低下や食欲の低下など行動の変化です。
犬によって老化の進み具合が異なります。老化のサインの確認は、年齢も参考になりますが、愛犬が今どのような状態なのかを飼い主の目で把握することが大切です。
年齢・ライフステージに合った健康管理を行い、元気なうちに老化の予防を行い、早い段階に介護の準備を行うのをおすすめします。
具体的な介護の準備には、部屋・お出かけ・食事・トイレなどの準備が必要です。犬は老化すると足腰の筋力が衰えるため、フローリングや階段にはマットを敷きましょう。散歩は普通のリードではなく、歩行補助できるハーネスに変更します。
食事の際は、首を下げずに食べられる高さの食器が必要です。外で排泄をしていた愛犬でも家でできるよう、トイレを室内やサークル内に設置しましょう。
寝たきりになった場合は床ずれも起こります。ペット用の床ずれ予防ベッドも販売されているので、チェックしてみてください。
老化の予防方法
全年齢にいえる老化予防の基本は散歩です。紹介した散歩の目安時間を参考に、犬種に合わせた散歩時間を設けましょう。また、成犬にはスキンシップをかねて、マッサージやストレッチを普段の生活に取り入れます。血流が良くなるだけでなく筋肉の柔軟性を保つため、ケガをしにくくなります。
そのほか、活発な子犬の時期だけでなく、成犬でも飼育おもちゃを使って脳トレを行うのもおすすめです。
長生きしてもらえるよう、愛犬のことをしっかり把握しましょう
犬は人間よりも歳を重ねるスピードが早いため、若いころから健康を意識した生活を送ることが重要です。愛犬の健康を維持するには、食事・適度な運動・日々の健康観察・体型維持などに気を配りましょう。これら以外にも定期的に健康診断を受けて、愛犬の体の状態を把握しておきます。
より愛犬に健康な毎日を過ごしてもらいたいと思うなら、食事の内容にこだわってみるのもおすすめです。新鮮な国産食材で100%ヒューマングレードをメインに使用した、愛犬のためのフード、PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)を試してみましょう。
PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)のフードは、スチーム加熱・急速冷凍製法で保存料無添加を実現しています。ドライフードより水分量が多く、シニア犬でも食いつきに期待できます。
また、PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)は手作りごはんのように、バランスの取れたフレッシュフードのため、従来のドッグフードのみの食事と比べてがんのリスクを軽減でき、免疫力を保持できるなど健康維持に効果的です。
ホームページの無料フード診断で愛犬に最適なカロリーとメニューを確認でき、診断結果に基づいたフードを簡単にオーダーできます。また、長期保存可能な冷凍便で届くため、好きなときに解凍して新鮮なご飯を食べさせられます。
ぜひ、PETOKOTO FOODS(ペトコトフーズ)でフレッシュな生活を愛犬にプレゼントしましょう。
【参考サイトURL】
【犬の年齢ガイド】人間に例えると何歳?見た目で年齢を判断する方法を解説
犬の年齢は人間でいうと何歳?長生きのために知っておきたいこと
【犬は人間の年齢で何歳?】犬年齢を人間年齢に換算した犬の年齢早見表
犬の年齢は人間に例えると何歳?平均寿命や長寿のためにできることも紹介
病気になりやすい犬種は?犬種別のなりやすい病気や健康チェク方法を解説
【獣医師監修】中・大型犬がかかりやすい病気とは?犬種別に解説