もくじ

SDGsとは?

SDGs

SDGsという言葉を聞いたことはあっても、詳しい内容はわからない方もいるのではないでしょうか。SDGsは「持続可能な開発目標」を表しており、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」としています。ここでは、SDGsの意味や採択に至るまでの流れを紹介します。

引用:外務省「SDGsとは?」

 

1-1 SDGsの意味

SDGsとは、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲット(具体的な目標)のことです。2015年に行われた国連持続可能な開発サミットで、150を超える国に採択されました。SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字を組み合わせた言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されています。

SDGsは経済と社会、環境のバランスを保ち、持続可能な世界を築くための行動目標です。例えば、貧困の撲滅や紛争の防止、気候変動への対応、平等な社会の実現などが目標として掲げられています。

貧困や紛争、気候変動の問題を解決するには、すべての人が協力しなければなりません。地球環境を守りながら、世界が平和でだれもが自由に生きるための行動指針が、SDGsなのです。

 

1-2 SDGsが採択されるまでの流れ

SDGsが生まれたのは、MDGs(ミレニアム開発目標)の採択がきっかけです。

2000年9月、189か国の加盟国代表によりMDGs(ミレニアム開発目標)が採択されました。MDGsは8つの目標と21のターゲット、60の指標を掲げ、2015年までの目標達成を目指すものでした。

MDGsへの取り組みにより、貧困や教育、感染症などの分野で多くの向上が見られたものの、国によっては達成状況に課題が残されています。また、MDGsの仕組みは先進国が主導して作られたため、開発途上国の意見が反映されにくいという問題点もありました。

さらに、深刻化する気候変動に対する取り組みも求められるようになっています。そこで、先進国と開発途上国が協力し、新たにSDGsの目標が掲げられることになりました。

 

1-3 SDGsは文書自体の名前ではない

「SDGs」という名称が広く知られていますが、実際はSDGsという名称で国連による採択が行われたわけではありません。採択されたSDGsに関する文書の正式名称は「Transforming Our World(我々の世界を変革する)」です。「Transform」とは「原型をとどめないレベルでの変容」を意味しています。つまり、国連に加盟しているすべての国と地域が世界の変革に同意したということです。

SDGsは、あくまでも「Transforming Our World(我々の世界を変革する)」という目的を達成するために定められた手段です。SDGsのそれぞれの目標に取り組むことで、世界の変革を実現できます。