もくじ

1. タイ料理とは?

2.タイ料理によく使用される食材は?

3.タイ料理によく使用されるスパイス(ハーブ)は?

4.タイ料理に欠かせない!クルアンプルンとは?

5.タイ料理は地方によって違う!

6.必ず食べたい!おすすめの代表料理20選

7.タイ料理ならではの味を堪能しよう

タイ料理とは?

グリーンカレー

タイ料理は東南アジアを代表するエスニック料理で、調味料が豊富に使われており多彩な味わいとスパイスの芳醇な香りが特徴的な料理です。

肉類・魚介類・野菜・フルーツなどさまざまな食材に加え、ナンプラー、パクチー、ココナッツミルク、シーズニングソースなど、多くの調味料が使われています。タイ料理の中でもとくに有名なものは、世界三大スープの1つであるトムヤムクンや、甘みと辛味が特徴のグリーンカレー、甘辛いつけ汁で漬け込んだガイヤーン、鶏肉を使ったカオマンガイなどです。これらの料理は、タイの食文化の豊かさを象徴しています。

基本の味である辛味・酸味・甘味・塩味・旨味の5つでバランスよく味付けされたタイ料理は日本人の味覚にもなじみやすく、1990年代から日本国内でも人気に火が付き、タイ料理店が増加しました。その後2016年には未曽有のパクチーブームが発生したことで、若者世代を中心にさらにタイ料理の人気が高まりました。
 

さまざまな国の影響を受けて独自に発展した料理

タイ料理は、さまざまな国の影響を受けながら独自の発展を遂げた料理です。タイ料理のベースは、中華料理にあるとされています。6~13世紀にかけてタイに移民した中国系民族によってもたらされた料理法が現在のタイ料理のベースです。また、タイ料理はインドからも大きな影響を受けています。タイ料理にカレーやスパイスといった辛みのある料理が多いのはインドの影響といえるでしょう。

タイは東南アジアの貿易拠点としても栄えた歴史があり、ほかにもベトナムやマレーシア、ポルトガルやアラブなどさまざまな国から影響を受けています。これらの国々からの影響、刺激を受け入れて独自に発展させたのが、現在の複雑で味わい深いタイ料理です。
 

辛味・酸味・甘味・塩味・旨味に香りが加わった料理

タイ料理には、辛味・酸味・甘味・塩味・旨味という5つの味が入った料理にハーブなどの香りがプラスされています。辛味や酸味、甘味などの5つの要素は、世界中の料理で使われる味の基本要素ではありますが、タイ料理はこれら5つの味付けをひとつの料理に詰め込んでいることが大きな特徴です。多くの味をバランス良く配合することで、それぞれの味が見事に調和しており、複雑でありながら癖のある味になるのです。

また、レモングラスやパクチー、コブミカンなどのハーブで香りをプラスするのもタイ料理の特徴です。複雑な味わいとハーブの力強い香りを同時に楽しめるのがタイ料理の魅力でしょう。

タイ料理によく使用される食材は?

タイ料理

タイは温暖な気候に加え、海に面した立地、そして歴史的にも交易の要衝だったことから、さまざまな食材が種類豊富に揃います。そのため、タイ料理では使われる食材の数が多くなる傾向にあるようです。

それでは、タイ料理で使用される食材とは具体的にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからはタイ料理でよく使用されている食材を紹介していきます。

肉類(鶏肉)

タイ料理では肉類がよく使われますが、使われるのは主に鶏肉で、豚肉と牛肉はマイナーな存在です。マレー系のイスラム教徒は豚肉を食べませんし、農業従事者が多いタイでは農業を手伝ってくれる牛を食べるのは良くないという考え方があり、牛肉を食べない人が多くいるからです。

タイの主食は、日本同様に基本的にはお米です。そのため、主菜もお米に合うように発展してきたと言われています。鶏肉が使われたタイ料理として有名なものに、お米に鶏肉を乗せて食べる「カオマンガイ」が挙げられます。

魚やエビ

魚やエビもタイ料理でよく使われる食材です。タイはコールドチェーンが日本ほど発達していないため、内陸部では魚はライギョやナマズ、ティラピアなどの淡水魚がよく使われています。日本ではあまりなじみのない食材ですが、蒸し焼きにしたり炒めたりと、さまざまな料理で使われているタイではポピュラーな食材です。

タイ料理では、主食(お米など)と副食(おかず)が基本的なメニューですが、副食として使われるのは魚が中心で、次いで川エビや鶏肉が使われることが多くなっています。ただし、タコやイカなどはほとんど使われません。

ココナッツ

ココナッツはヤシ科の植物で、硬い皮の中には白い身とジュースが入っていて年中食べられます。ココナッツというと甘い香りのデザートを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、タイ料理ではデザートだけではなく、あらゆる料理に利用されています。

ココナッツミルクは1番絞りから3番絞りにまで分けられており、料理によって使い分けがされています。たとえば、カレーには1番絞りを加熱して分離させたオイルでカレーペーストを炒めて、煮込む際には2番絞りのココナッツミルクを使うというように、用途に合わせて使われています。

タイ料理によく使用されるスパイス(ハーブ)は?

パクチー

タイ料理といえば、ハーブというイメージを持っている人も多いでしょう。実際に、タイ料理では仕上げとして、レモングラスやパクチー、コブミカンなどのハーブを添えて香りを楽しむものが多いです。

しかし、これらのハーブがどのような香りなのか分からず、タイ料理に挑戦するのを躊躇している人もいるでしょう。ここでは、タイ料理によく使われるレモングラス、コブミカン、パクチーの特徴をご紹介します。

レモングラス

レモングラスとは、イネ科のハーブのことです。細くとがった葉が特徴で、根元から真っすぐ上に葉を伸ばして生い茂る姿は、ススキのようにも見えます。原産国はインドですが、中南米やアジアの熱帯から亜熱帯地域に自生している植物です。

レモングラスの大きな特徴は、レモンのようなフレッシュな香りです。シトラールという成分が香りの主成分であり、レモンよりもレモンの香りがするとも言われています。また、爽やかな味も特徴です。すっきりとした香りと味わいで、トムヤムクンには欠かせない食材としてタイでは親しまれています。

コブミカン

コブミカンは、タイ語で「バイマックルー」と呼ばれるハーブです。コブミカンはタイやマレーシアなどの熱帯地方が原産の植物で、表面がゴツゴツとこぶのように見えることから、コブミカンと呼ばれるようになりました。

タイ料理では、コブミカンの葉がハーブとしてよく用いられています。コブミカンは爽やかで強い柑橘系の香りが特徴です。コブミカンの葉は硬くてそのまま食べるのは難しいため、料理に入れて煮込んだり炒めたりする際に香りづけとして使われます。ただし、コブミカンの葉を乾燥させて粉状にしてサラダなどに振りかけることもあるようです。

パクチー

タイ料理といえばパクチーを思い浮かべる方も多いでしょう。パクチーは地中海沿岸からエジプトが原産で、セリの仲間です。香辛野菜として世界各地で栽培されており、英語ではコリアンダーと呼ばれています。

パクチーの特徴は、その香りです。ほかのハーブやスパイスにはない強く独特な香りが特徴となっており、若干の青臭さがあります。日本ではなじみのない香りのため、苦手という人もいるようです。香りは独特ですが、味にはあまり特徴がありません。甘味や塩味なども特になく、癖のない味と言えるでしょう。しかし、強い香りがあるため好き嫌いが分かれます。
 

タイ料理に欠かせない!クルアンプルンとは?

クルアン・プルン

タイ料理に欠かせないものとして、「クルアンプルン」があります。クルアンプルンとは、タイのレストランなどで必ずテーブルに置かれている調味料のセットのことです。クルアンプルンは以下の4つの調味料からなります。

・プリックポン
・ナムタン
・プリックナムソム
・ナンプラー

タイ料理は味が薄めになっているため、これらの調味料をかけて自分好みにアレンジするのが基本スタイルです。ここでは、各調味料の特徴をご紹介します。

粉唐辛子(プリックポン)

プリックポンとは、辛味を追加するための調味料で粉唐辛子のことです。タイの唐辛子を乾燥させて炒り、種ごと粉状にした調味料で、辛さが足りないという場合に少しずつ追加していきます。

日本にも、辛味を追加する調味料として一味や七味がありますが、これらの辛味調味料と比較するとプリックポンはかなり辛めです。もともとタイ料理は辛味があるため、入れすぎに注意しながら少しずつ調整しましょう。

グラニュー糖(ナムタン)

ナムタンとは、甘味を追加するための調味料で日本でいうグラニュー糖のことです。甘さを足すことで料理のコクが深まるとして、タイではよく使われています。たとえば、日本ではラーメンなどに砂糖を加えることはありませんが、タイではタイラーメンにナムタンを加えるのはポピュラーなアレンジです。

もちろん、入れすぎには注意が必要です。スプーン1~2杯程度を料理に加えることで、コクが深まるとされています。

唐辛子入りの酢(プリックナムソム)

プリックナムソムとは、酸味を追加するための調味料です。唐辛子入りのお酢ですが、それほど辛くない唐辛子の輪切りが入れられているため、ピリ辛程度の味になっています。タイは暑い国のため、お酢を料理に入れてさっぱりさせることが多いようです。また、酸味で全体の味を整えるのにも役立ちます。

日本でもラーメンなどにお酢を入れることがありますよね。そのような感覚で使います。プリックナムソムは酸味がそこまで強くないため、すっぱいものが得意ではないという人でも試しやすいでしょう。

ナンプラー

ナンプラーは魚醤のことで、料理に塩味を追加するための調味料です。タイの調味料の中で、日本でもよく知られている調味料の一つではないでしょうか。ナンプラーは、日本人にとっての醤油のようにタイの人にとっては欠かせない調味料です。中には、ナンプラーの中に唐辛子の輪切りが入っているものもあります。

料理に塩味を加えることで、風味やコクがアップすると言われています。ナンプラーは塩味が強いので、料理にかける際には少しずつ足すようにしましょう。
 

タイ料理は地方によって違う!

タイ料理

タイ料理は、中国・ミャンマー・ラオス・マレーシアといった周辺諸国の料理から大きく影響を受けているため、地域によって味わいが異なります。それでも、甘味・酸味・辛味の3つのハーモニーは共通です。

南北に細長いタイを北部・東北部・南部・中央部に分けるとそれぞれの地域の特徴が見えてきます。

● 北部

脂が多めながらもマイルドな味が特徴です。ミャンマー風ポークカレーのゲーン・ハンレーやハーブソーセージのサイウアなどの料理があります。丸いお膳にさまざまな郷土料理を乗せて大勢で取り分けて食べる食事スタイル、カントークが有名です。

● 東北部

辛味と塩味の強い味が特徴です。青パパイヤのサラダのソムタム、ひき肉のサラダのラープ、鶏炭火焼きのガイヤーンなどの料理があります。

● 南部

海に囲まれた南部では魚介類をふんだんに使い、ターメリックなどのスパイスを使った辛さが特徴です。魚の内蔵を使ったカレーのゲーン・タイプラーやスパイシーなイエローカレーのゲーン・マサマン、ライスサラダのカーオ・ヤムなどがあります。

● 中央部

すべての地方の影響を受けながら比較的マイルドで甘味のある味が特徴です。細 長いうるち米と食べる料理が一般的で、宮廷料理も含まれます。
 

必ず食べたい!おすすめの代表料理20選

トムヤムクン

現地に行ったら必ず食べたい、タイの代表料理を20選紹介します。それぞれの料理の特徴や魅力を解説しますので、参考にしてください。

 

【サラダ】サラダソム・タム

サラダソム・タムは東北部イサーン地方の伝統料理で、青パパイヤのサラダです。青パパイヤをナンプラー・ニンニク・ライム・干しエビ・干しガニと一緒に叩いて和えています。

ソムタムは使う食材によって呼び名が異なり、日本人に人気のベーシックなタイプはソムタムタイ、ナンプラーにつけたサワガニ入りはソムタムプー、リンゴやグアバなどフルーツを使ったソムタムポラマイなど種類が豊富です。

 

【サラダ】ヤムウンセン

ヤムウンセンはタイの春雨サラダです。茹でた春雨と海鮮・肉・野菜などを和えます。和える食材はイカ・エビ・豚のひき肉・玉ねぎ・セロリで、最後に香り付けにパクチーをのせます。

日本の春雨サラダは冷たいものが一般的ですが、ヤムウンセンは冷やしたりせず、温かい状態のまま食べるのが特徴です。タイでは定番のサラダのため、どの地域でも食べられています。

 

【サラダ】パックブンファイデーン

パックブンファイデーンは空芯菜をスパイシーな味付けで炒めたサラダです。空芯菜とは茎の中が空洞になっている、さつまいもの葉茎によく似た中国野菜で、葉のぬめりと茎の歯応えあるシャキシャキとした食感で炒め物に使われます。

パックブンファイデーンはナンプラー・中国味噌であるドウチー・オイスターソースなどで味付けをした辛さが特徴です。中国でも空芯菜を炒めた同じような料理があり、アジアで広く食べられています。

 

【生春巻き】ポピアソット

ポピアソットはベトナム料理で親しまれている生春巻きをタイ風にアレンジしたものです。ライスペーパーで野菜や海鮮を巻いたもので、低カロリーでヘルシーなためサラダ感覚で食べられます。巻かれる食材は、茹でたエビ・サラダ菜・春雨・きゅうり・パクチーなどです。辛味が魅力のタイ料理らしく、スパイシーなスイートチリソースで食べます。

ポピアソットは生のまま食べますが、揚げ春巻きにしたポピアトートもタイ料理です。揚げ春巻きは中華のイメージですが、ポピアトートはナンプラーが入るためタイの風味をしっかり感じられます。

 

【肉料理】ガイヤーン

ガイヤーンはタイ風の焼き鳥で、味付けされた鶏肉を炭火で焼いた料理です。タイの屋台で食べられ、価格も安いため大衆料理として親しまれています。ナンプラーやにんにくなどの甘辛い味付けで、ご飯もお酒も進みますよ。

ガイヤーンに近い料理として、鶏肉ではなく豚肉を串焼きにしたムーピンというタイ料理もあります。

 

【海鮮料理】プーパッポンカリー

プーパッポンカリーはシーフード料理の有名店である「ソンブーン・シーフード」が発祥のシーフードカレーです。食材のメインはワタリガニで、殻付きのままカレー粉・オイスターソース・チリインオイルで炒めてココナッツミルクと卵でとじます。

日本人にも食べやすい味付けで人気のタイ料理のひとつなので、ぜひお店を訪れた際は注文してみてください。

 

【海鮮料理】トートマン・クン

トートマン・クンとはタイ風エビのすり身揚げです。殻を剥いたエビをすり鉢で叩いてペースト状にし、パン粉をつけてこんがりと揚げます。揚げたすり身はスイートチリソースをつけてパクチーと一緒に食べるとタイの風味を感じられます。エビのすり身には辛味や酸味などはないため、辛さが苦手な人でも食べやすい料理です。

また、エビではなく魚をすり身にして揚げたトートマンプラーも日本人に人気があります。

 

【しゃぶしゃぶ】タイスキ

日本のすき焼きが名前の由来になったタイスキは、タイ風の寄せ鍋のような料理です。肉や魚、野菜などを煮込んで作ります。

タイスキはにんにく・唐辛子・ココナッツシュガー・ライムなどを混ぜ合わせた甘辛く酸味の効いたタレにつけて食べます。食べ終わったあとは日本と同じようにおじやにして食べるのがおすすめです。

 

【米類】カオマンガイ

カオマンガイは鶏肉とご飯を一緒に食べる有名なタイ料理のひとつです。茹でた鶏肉の出汁でご飯を炊き、茹でた鶏肉をご飯の上に乗せて一緒に食べます。辛いソースをかけるものですが、カオマンガイ自体の味付けはとてもシンプルなので、素材の味も楽しめる料理です。

茹でた鶏肉ではなく揚げた鶏肉をのせて食べるカオマンガトートもあります。カオマンガイにかけるソースはとても辛い場合が多いのですが、カオマンガトートにかけるソースは辛味の少ない甘めのチリソースです。

 

【米類】カオパット

カオパットはタイ風チャーハンです。日本人にも食べやすいタイ料理のひとつで、玉ねぎ・長ネギ・カイラン菜・卵とご飯を一緒に炒めます。カイラン菜とは、キャベツやブロッコリーの仲間です。

味付けは塩胡椒やオイスターソースと普通のチャーハンと同じですが、カオパットは仕上げにナンプラーとライムを使います。ナンプラーとライムは添える形で提供されるため、自分好みの味付けにして食べる料理です。

 

【米類】ガパオライス

ガパオライスはタイの国民食で、日本人にも有名なタイ料理です。日本のガパオライスは鶏肉を使用しますが、タイでは鶏肉にくわえて豚肉や魚介などの食材も使われます。

肉・魚類に合わせて唐辛子やにんにくを一緒に炒め、ナンプラーや砂糖で味付けするだけのシンプルな作り方です。また、タイのガパオライスは本場のバジルであるホーリーバジルを使用します。

 

【麺類】パッタイ

パッタイは辛さのない台風の焼きそばで細麺が特徴です。麺と一緒に炒める具材は、エビ・もやし・ニラ・卵・厚揚げなどで、ナンプラー・醤油・パームシュガー・タマリンドで味付けします。タマリンドとは、日本の食品でいう梅干しや干し柿のようなもので、パッタイに甘味と酸味を加える食品です。

パッタイは安くておいしいため、タイ国内どこでも手軽に食べられます。

 

【麺類】バミー

バミーは小麦麺を使ったタイ風ラーメンです。タイのラーメンはいくつかありますが、バミーは一番日本のラーメンに近いため、日本人から人気があります。バミーは汁ありと汁なしの2種類ありますが、汁なしは焼きそばのような味ですので、ラーメンのような味わいを求めるなら汁ありを頼みましょう。

また、バミーは基本的に持ち帰りが可能なことが多いです。持ち帰りをお願いすると、麺とスープそれぞれをビニール袋に入れてくれます。

 

【麺類】カオソーイ

カオソーイはラオス北部で食べられている揚げカレーラーメンです。茹で麺と揚げ麺をミックスし、肉や野菜をトッピングしています。スープはカレーのスパイシーさと、ココナッツミルクがたっぷりと入った甘味の両方を感じられる味わいです。

カオソーイには赤玉ねぎ・漬物・ライム・パクチーなどのトッピングが別でついてくるため、お好みで具材を組み合わせられます。

 

【カレー】グリーンカレーやマッサマンカレー

グリーンカレーは日本でも有名なスープカレーで緑色をしているのが特徴です。スープに青唐辛子・コブミカンの葉・バジル・スズメナスビなどが使用されているため、緑色になっています。グリーンカレーは普通のカレーと違い、甘いのが特徴です。

一方、マッサマンカレーも上質な甘味があり、スープには爽やかな香りのカルダモンやシナモン、バニラのような甘い香りのクローブなどのスパイスを使用しています。

どちらも世界的に知られているカレーですが、マッサマンカレーはもともとタイ南部のイスラム教徒が食べていたものなので、現地のタイ人にはあまり馴染みがありません。

 

【スープ】トムヤムクン

トムヤムクンは世界三大スープのひとつで、辛味・酸味・旨味が絡み合ったタイ料理らしい複雑な味が特徴です。日本では辛いイメージがありますが、本場のトムヤムクンは辛味だけでなくハーブや野菜などの旨味がふんだんに入っています。また、トムヤムクンに麺を入れたトムヤム・ヌードルもおすすめです。

トムヤムクンはエビが入っていますが、食材が異なる料理もあります。魚が入ったトムヤムプラー、イカが入ったトムヤムプラームックなど種類も豊富です。

 

【スープ】トムカーガイ

トムカーガイはココナッツミルクのまろやかさとスパイスの酸味が効いたスープです。トムヤムクンよりもまろやかで食べやすく、鶏肉が使われています。トムヤムクンの甘酸っぱさが苦手な方は、トムカーガイだと食べやすいでしょう。

トムカーガイのスープには、パクチー・レモングラス・コブミカンの葉・フクロダケ・ナンプラー・ライム・唐辛子などが使われています。

 

【スイーツ】カオニャオ・マムアン

カオニャオ・マムアンはタイ定番のデザートです。ココナッツミルク・塩・砂糖で炊いたもち米にカットマンゴーを添えています。もち米が盛ってあるため、一見スイーツのように思えませんが、食べると甘いもち米とマンゴーがよく合うデザートです。

使われているマンゴーは多くの種類があるため、種類によってカオニャオ・マムアンの味が変わるのが面白いところです。

 

【スイーツ】ロティ

ロティはタイ風のクレープのようなもので、子どもから大人まで人気のスイーツです。クレープと同じように丸い鉄板に生地を広げて作ります。屋台でよく売られており食べやすい形のため、観光客からも人気です。卵・バナナ・チョコレート・マンゴーなどを包んだタイプもあれば、焼いただけのプレーンタイプもあります。

仕上げにはコンデンスミルクをたっぷりとかけるため、甘いもの好きにはたまりません。

 

【スイーツ】ブア・ローイ

ブア・ローイは日本にはない温かいスープのスイーツです。ココナッツクリームの温かいスープに紫芋・にんじん・カボチャなどを練り込んだ白玉団子が入っています。白玉団子のモチモチとした食感が特徴です。

見た目はヨーグルトや杏仁豆腐のようですが、2つのような甘味や酸味がしっかりあるのではなく、甘塩っぱい味付けがタイのデザートならではです。

タイ料理ならではの味を堪能しよう

ガパオライス

タイ料理は東南アジアを代表するエスニック料理で、辛味・酸味・甘味・塩味・旨味のバランスが取れたハーブや香辛料の使い方が魅力です。今回紹介したタイならではの調味料が使われたタイ料理は、東京渋谷の「タイ料理研究所」のように日本でもタイ料理専門店があるため、日本にいながらおいしいタイ料理が楽しめます。

タイ料理は使われる食材や調味料が豊富でレシピによって料理の仕上がりもさまざまなので、ご家庭でもタイ料理を作ってみてはいかがでしょうか?

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【参考サイトURL】

タイ料理の4つの調味料【クルワンプルーン】の使い方や味を解説。

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タイ料理:カオソーイ(ข้าวซอย)

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