バブみってどんな意味？使用方法や誤用例、バブみを感じる女性の特徴を解説

バブみとは？

バブみの本来の意味とは、男性が自分よりも年下の女性に対して母性を感じることです。赤ちゃんの言葉である「バブ」という言葉に、形容詞の後につける接尾語の「み」をプラスした言葉です。

年下女性に包容力や庇護力があるように感じるケースもあるでしょう。このような感情を、バブみという言葉で表します。具体的には、年下の女性に対して甘えたくなる、母親が子どもに向けるような庇護を求めることなどを、バブみと表現するケースが多いようです。

このように、本来は男性側から年下の女性に対して使用する言葉となっています。

主にSNSで使用されているネットスラング

バブみは、主にSNS上で使用されているネットスラングです。ネットスラングとは、インターネット上でよく使われる俗語の総称で、ネット用語などと呼ばれることもあります。現在いくつかのインターネットスラングは、インターネットのみならず、日常生活の中で使用されています。

ネットスラングはSNSなどで広く使用されることにより、本来の意味とは異なる使い方をされることもあります。バブみの誤用について詳しくは後述するので、そちらを参考にしてください。

バブみの元ネタ

バブみは2014年の中期から見かけるようになった言葉で、当時の2ちゃんねる（現在の5ちゃんねる）などで使われていた、オタク用語の一つでした。アニメやマンガのキャラクター、女性声優などに対してコアな男性ファンが使用していたのが始まりです。

女性キャラクターなどに対して「バブみがある」「バブみを感じる」というように表現してコメントされていたものが、SNSなどに広がり若者を中心にして広がっていったといわれています。

5ちゃんねるなどの掲示板だけでなく、さまざまな年齢層や属性の人が使うSNSで使用されたことで、一般的にも使われるようになったようです。

バブみの誤用

バブみとは前述したように、本来は男性が自分よりも年下の女性に対して母性を感じることを指す言葉です。しかし、現在では女性が男性に対して使用するケースもあるようです。女性が男性に使う場合には、母性本能をくすぐられるといった意味合いで使われます。

女性から男性に対して使用するのは、本来は誤用です。しかし、現在では本来の意味とともに誤用の方もよく使われているというのが現状でしょう。誤用が広く広まった背景には、テレビ番組で「バブみ」を紹介する際に、間違った意味で紹介されてしまったことがあります。

男性がバブみを使用する際には、自身が赤ちゃんや子どもになったというような気持ちで使われるのが一般的です。一方、女性が使用する場合には、対象を赤ちゃんや子どもに見立てて「可愛がりたい」というような意味合いで使われます。「大人の男性なのに、赤ちゃんみたいに純粋で可愛い」というような意味があり、主に年下の男性が母性本能を刺激するような言動をしたときに使われます。

バブみの使用例

バブみという言葉を知っていても、どのように使えばよいかわからないという人もいるでしょう。バブみの基本的な使い方としては、以下が挙げられます。

・「〇〇ちゃんにバブみを感じる」

・「あの作品のヒロインはバブみが高い」

・「〇〇くんは、純粋でバブみがある」

バブみはさまざなシーンで使われますが、基本的には面倒見がよい女性や包容力を感じられる女性、母性の強い年下女性などを対象として、「バブみを感じる」や「バブみが高い」というように使われるケースが多いでしょう。

男性に対するものは誤用ではありますが、誤用も一般的に使われるようになっているため、ここでも例を揚げました。

バブみは、高い／低いのほか、「バブみが深い」というような使い方をすることもあります。

バブみの類義語「オギャる」

バブみと似たような言葉として「オギャる」があります。オギャるとは、バブみを感じた対象に甘えることを指します。赤ちゃんの言葉である「オギャー」という言葉からできたネットスラングであり、「赤ちゃんのように甘えたい」「赤ちゃんや幼児のように守られたい」などの心を表す言葉です。

例えば、「〇〇ちゃんにオギャりたい」というような使い方をします。また、オギャるはバブみと組み合わせて使うことも多いようです。例えば、「バブみを感じてオギャる」というような使い方をされることもしばしばです。

バブみの対義語「保護い」

バブみの対義語として、「保護い（ほごい）」という言葉があります。保護いとは、アニメのキャラクターやアイドルなどを守りたい、庇いたいというように、庇護欲を感じさせるような様を示すネットスラングです。

バブみは対象に甘えたい、守ってもらいたいというような気持ちを表す言葉であるのに対して、保護いは自分が対象となるキャラクターなどを守りたい、甘えさせてあげたいなどの意味合いで使われるため対義語といえるでしょう。

保護いはバブみと組み合わせた使われるケースもあります。たとえば、庇護欲を感じさせるような男性キャラクターに対して、「バブみが深くて保護い」というように使われます。幼さのある男性に庇護欲を感じた女性が、守ってあげたいなどの気持ちから使うケースがあるようです。

バブみがある女性の特徴とは？

これまで解説してきたように、バブみとは年下女性に母性を感じたり甘えたりしたいという感情を表すことばです。では具体的に、バブみがある女性とはどのような女性なのでしょうか。バブみを感じる女性の特徴としては、以下が挙げられます。

・癒される

・包容力がある

・芯が強い

・少女のような見た目

ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。

癒してくれる女性

まずは、癒しを感じられる女性です。何があっても受け入れてくれて、優しく癒してくれるような女性にバブみを感じる男性は多いようです。

癒しを求める男性は多く、特に社会生活で精神的な疲労が溜まっていたり、自分から積極的に動けない草食系男子などは、自分を受け入れてもらいたいという思いが強くあります。そのような欲求を受け止めて、安心させてくれるような存在、癒してくれる女性はバブみがあるといえるでしょう。

辛いことがあったり悲しいことがあったりしても、優しく慰めてくれる、自分の気持ちに寄り添ってくれるというように、一緒いて安心できるような女性やリラックスできることなども、バブみのある女性の特徴です。

包容力のある女性

包容力があることも、バブみのある女性の特徴といえます。包容力とは、相手の良い部分だけでなく駄目な部分も受け入れられる心の広さを指す言葉です。あるがままの状態を受け入れられる器の大きさがある人は、包容力があるといえるでしょう。

どのようなことがあっても感情的にならずに受け入れてくれる、穏やかに受け止めてくれるような女性にバブみを感じる男性も多いようです。

また、相手のことを思いやって行動できる、相手の話をしっかりと聞くなど話しやすい雰囲気を作ってくれる、一緒にいて居心地が良いなども包容力がある女性の特徴です。感情だけで行動せずに、寄り添ってくれる優しさや器の広さがある女性に甘えたいという男性も少なくありません。

芯の強い女性

芯が強いことも、バブみを感じる女性の特徴です。芯の強い女性とは、自分の意見をしっかりと持っていて人の意見に流されない、目標を持ちブレずに努力し続ける、相手によって態度を変えないなどの特徴がある女性です。

バブみとは、年下女性に甘えたい、守ってもらいたいという心理を指します。そのため、自分をしっかりと持っており、自立した芯の強い女性に対してバブみを感じる男性も少なくありません。

また、芯の強い女性はポジティブ思考です。物事をポジティブに考えたり、嫌なことも前向きに変換できたりする女性は、一緒にいて明るい気持ちになれます。また、自分の意見を持ちながらも、こちらの気持ちにも寄り添ってくれるため一緒にいて安心できるでしょう。

少女のような外見

バブみを感じる女性の特徴としては、外見も大きなポイントです。中身はしっかりしていて包容力があるのに、外見的には幼いということがバブみのある女性の特徴として挙げられます。

少女のような愛らしさや幼さのある見た目であるにも関わらず、自分の弱さや辛さを受け入れて癒してくれる、自分の意見をしっかりと持っていて芯が強いというようなギャップがあることが特徴になります。

例えば、アニメやマンガのキャラクターのように少女のような外見や、優しくて柔和な印象のある女性などが当てはまるでしょう。優しさの感じられる愛らしく幼い容姿と、しっかりした内面のギャップがあることでよりバブみを感じやすくなるようです。

バブみのある男性とは？

ここまでは、男性がどのような女性にバブみを感じるのかを見てきましたが、女性はどのような男性にバブみを感じるのでしょうか。バブみがある男性の特徴は以下のとおりです。

・甘えん坊

・寂しがり屋

・お疲れ気味

このような特徴のある男性に、女性はバブみを感じることが多いようです。ここからは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

甘えん坊な男性

まずは、甘えん坊な男性です。女性の母性本能や守ってあげたいという気持ちをくすぐることが上手い男性は、甘え上手です。

甘えん坊な男性は、相手が「しょうがないなぁ」と許したくなるような可愛いお願いやわがままを言ったあと、それが叶えば大げさに喜んだりするので、女性はもっと守ってあげたい、何か力になってあげたいと思うようになるのです。

また、スキンシップが好きで、手を繋いだり膝枕を求めてきたりする、家の中で側にいたがるなども甘えん坊な男性の特徴です。外ではできる男なのに自分にだけ見せる可愛い一面にキュンとして、バブみを感じる女性も多いでしょう。

寂しがり屋な男性

外ではしっかりとしており頼れる男性なのに、実は寂しがり屋という男性にバブみを感じる女性も多いようです。

例えば、常に彼女や妻と一緒にいたがったり、LINEや電話などのやり取りをこまめにしたがったりと、好きな人とのつながりを強く求める傾向にある人は寂しがり屋なことが多いでしょう。仕事や外ではできる男なのに、自分にだけ見せる弱い部分にときめく女性は少なくありません。

また、一緒にいる時も構ってほしいアピールをする、ハグや手を繋ぐなどのスキンシップをよく求めるなどする男性にバブみを感じる女性もいます。

お疲れ気味な男性

バブみを感じる男性の特徴としては、お疲れ気味であることも挙げられます。仕事や人間関係などで気を張っているものの、女性に対して自分の弱い部分やダメな部分を見せたくないという男性は多いでしょう。

そのように、体外的にはしっかりした様子の男性が、自分だけに疲れた様子を見せてくると、癒してあげたい、守ってあげたいという感情が湧き出してバブみを感じるケースもあるようです。

もちろん、毎日のように愚痴を聞かされるのは負担ですし、うんざりしてしまう人も多いでしょう。しかし、たまに仕事の疲れや悩みを吐露する、疲れて居眠りしているなどの姿を見せられると、母性本能がくすぐられます。自分だけに弱いところを見せてくれているという特別感もあり、大切にしてあげたいという思いを抱く女性も多いようです。

バブみのあるキャラクターとは？

ここまでは、バブみの意味やバブみを感じる女性・男性の特徴などを見てきました。ここからは、バブみのあるキャラクターについて解説します。先述したように、バブみはもともと2ちゃんねるなどでアニメやマンガのキャラクターなどに対して使われていた言葉です。そのため、バブみのあるキャラクターは複数います。ここでは、その中から3人のキャラクターを紹介します。

ララァ・スン（機動戦士ガンダム）

ララァ・スンは、機動戦士ガンダムに登場したキャラクターです。バブみという言葉を使う際に分かりやすい用例として、ララァ・スンとシャア・アズナブルの関係がよく使われます。

シャア・アズナブルにとって、ララァ・スンは本音で語り合って向き合える数少ない相手でした。そのララァ・スンは、シャア・アズナブルを庇って死んでしまいます。シャア・アズナブルはその後、主人公のアムロ・レイに対して、「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ！」と発言しています。シャア・アズナブルにとって、ララァ・スンは自分を導いてくれる女性であり、母性を求める相手でもありました。

自分よりも年下の女性に対して、母になってくれるかもしれなかった女性と発言したことで、シャアはララァにバブみを感じているとして、インターネット上でもよく使われるようになりました。

綾波レイ（新世紀エヴァンゲリオン）

新世紀エヴァンゲリオンに出てくる綾波レイは、白い肌と青い髪、赤い瞳を持つ少女です。綾波レイは、感情の起伏がほとんどなく無表情で、人間らしさのあまりないキャラクターとして描かれています。

そのような綾波レイにバブみを感じる男性がなぜ多かったかというと、綾波レイの言動からきているようです。例えば、代表的なセリフとしては「あなたは死なないわ。私が守るもの」が挙げられます。このように、クールで何を考えているのかわからないキャラクターが、主人公に対してたまに見せる包容力や母性などにバブみを感じるファンは多かったようです。

ナウシカ（風の谷のナウシカ）

風の谷のナウシカの主人公であるナウシカも、バブみを感じるキャラクターの1人です。ナウシカは、茶色の明るい髪にキラキラと輝く瞳で、快活な少女として描かれています。また、腐海の蟲だちに対する慈愛や、命を慈しむ心、優れたリーダーシップなど、包容力や母性のあるキャラクターとしても描かれているのが特徴です。

また、風の谷のナウシカの監督である宮崎駿氏は、インタビュー内でナウシカの身体的特徴にも触れています。ナウシカは、胸の大きなキャラクターとして描かれていますが、風の谷で亡くなっていく人々を抱きとめるため、死にゆく人々に安心感を与えて包み込むためだと語っています。

このように、ナウシカは人々を受け止めて安心させるキャラクターであるため、バブみを感じるファンも多いようです。