もくじ

1.写ルンですとは?

2.写ルンですの魅力

3.写ルンですの楽しみ方

4.写ルンですの使い方

5.写ルンですはどこで購入できる?

6.写ルンですの現像・データ化方法

7.フィルムカメラは「写ルンです」以外にもさまざま!

8.「フィルム」の魅力に気づいたら。おすすめのフィルムカメラ22選

9.フィルムカメラ風に写真が撮れるスマホアプリ14選

10.レトロさが魅力のフィルムカメラを楽しもう

まとめ.レトロさが魅力のフィルムカメラを楽しもう
 

写ルンですとは?

写ルンです

「写ルンです」は、1989年に富士フイルムから発売された世界発の「レンズ付きフィルム」として発売されました。

本格的なフィルムカメラは、本体にフィルムをセットしたり細かな調整が必要なためちょっと使ってみたいという方にはなかなか手が出しづらいと感じる場合があります。しかし、写ルンですはフィルムを出し入れせずにすぐに撮影ができるので、はじめてのフィルムカメラの撮影も気軽にできます。

また、機能がシンプルで専門的な知識が無くても使うことができ、年齢を問わずに誰でも撮影を楽しめるのが魅力です。

写ルンですがヒットした1990年代は本格的なフィルムカメラを持つ方も多く、デジタルカメラも普及し始めました。けれども、気軽に持ち歩くには高価で重かったため、軽くて手ごろな価格で手に入る写ルンですは旅の必需品ともいえるほど人気になったのです。

 

90年代のプリクラと同じようなツールだった

写ルンですが爆発的にヒットした1990年代の半ばには、プリクラと呼ばれた「プリント倶楽部」が設置されるようになりました。プリクラは女子高校生の間で流行し、撮影したシールを友達と交換したり、小型のアルバムに貼って携帯したりするブームも起こりました。

やがて写ルンですも、プリクラと同じように女子高生たちが気軽に日常を撮影するツールとして使われるようになります。常にバッグに入れて持ち歩き、日常の何気ないワンシーンを記録し、現像した写真を友だちに配って思い出を共有するといった、どこか現代のSNSを彷彿とさせる使い方をしていました。

 

写ルンですの魅力

海

写ルンですで撮影した写真は、光の加減や被写体の距離によって1980年代ごろのカメラで撮影されたかのようなノスタルジックな写真に仕上がります。

また、スマホカメラでその場で撮影結果を確認することに慣れている世代にとっては、現像するまで仕上がりがわからないことや、ボケたりズレたりして思わぬ写真ができあがる偶然性も魅力に感じられ、写ルンですの再ブームが起きています。

記録写真用には細部まで鮮明に写せるスマホカメラを使い、撮ったときの気持ちを残したいシーンでは写ルンですを使うというように上手に使い分けて楽しむ方も多いです。

 

写ルンですの楽しみ方

写真

写ルン  ですはすでにフィルムがセットされた状態で販売されているので、フィルムカメラの使い方に詳しくない方でも迷うことなく使えます。

バッグに入れて持ち歩き何気ない日常を写し取ったり、特別なイベントの思い出を雰囲気ある写真に仕上げて残したりしたいときに活躍します。

撮った写真はデータ化しておけば、シール紙やサイズの大きい用紙に印刷するなどさまざまな形に印刷して楽しむことも可能です。

また、最近では結婚式や披露宴のテーブルに写ルンですを置き、ゲストに自由に撮影してもらう演出も見かけます。撮影後は現像してアルバムに仕立てたり、参加者にデータを送ったりして思い出を共有できます。

 

老若男女誰でも簡単に使える

写ルンですの機能はシンプルでわかりやすいのが特徴です。撮影は、フィルムを巻いてシャッターを押すだけの簡単操作で、フィルムカメラを使ったことがない方や機械の操作が苦手な方でもすぐに撮影を楽しめます。
どこにでも持ち運んで楽しめる
写ルンですの重量は約90gと軽く、毎日のように持ち歩くスマホの重量が150~250gほどであることと比べるとかなり軽くなっています。

記録に残したい旅行やイベントだけでなく、ランチやショッピングなどにも気軽に持ち歩いて思い出を残せます。

 

スマホにも転送できる 

フィルムを使って撮影する写ルンですは、撮影が終わったら現像が必要です。現像したものは紙にプリントして残すだけでなく、データをCD化したりスマホに転送したりするサービスを利用すれば、デジカメやスマホで撮影するようにデータの共有もできます。
 

写ルンですの使い方

写ルンです

撮影するには本体にある次のようなボタンを使用します。

【前面】

 ● レンズ

 ● フラッシュ

 ● フラッシュスイッチ:スイッチを上下に動かしてフラッシュのON・OFFを切り替える

【背面】

● ファインダー:のぞいて位置を確認しながら撮影する

● 巻き上げダイヤル:シャッターを押す前は必ずダイヤルが止まるまで巻き上げる

【上部】

● シャッターボタン

● フィルムカウンター:フィルムの残り枚数を表示。シャッターを切るごとに数字が減り「0」になるとすべて撮影終了

● パイロットランプ:ランプが点灯すればフラッシュ撮影が可能

写ルンですには、デジカメのように電源はありません。通常はダイヤルでフィルムを巻き上げ+シャッターを押すの2つの動作で簡単に撮影できます。

フラッシュが必要な場合は、全面のフラッシュスイッチを上に動かしONにして、パイロットランプが点灯してからシャッターを押してください。

 

注意するポイント 

写ルンですはスマホカメラやデジタルカメラのようにピントや露出を調節する機能はありません。撮影するときは、以下のポイントを押さえておくと失敗を防げます。

 ● レンズに指やストラップが被らないようにする
ファインダーはレンズの位置に差があるため、レンズに指やストラップが被ってしまっていても気づかずに撮影してしまうことがあります。

 ● 1m以上離れて撮影する
写ルンですの撮影可能範囲は1mからなので、近づきすぎるとピントが合わずボケて撮影されてしまいます。

 ● フラッシュを活用する
一般的によく使われているISO感度400のフィルムを使用しているためブレにくいですが、光量が少ない室内や曇りの日にはフラッシュをたいて光量を補いましょう。逆光になるときも、フラッシュを使うと被写体が暗くならずに撮影できます。

● 視差を考えて構図を決める
構造上レンズとファインダーの位置が上下に少しずれています。そのため、ファインダーをのぞいた範囲よりも少しだけ下にずれて撮影されます。

 

写ルンですはどこで購入できる?

写ルンです

写ルンですは以下のカメラ専門店・家電量販店・ディスカウントショップなどで販売されています。

● カメラのキタムラ

● コジマ

● ジョーシン

● ビックカメラ

● ヨドバシカメラ

● ドン・キホーテ(一部店舗のみ)

また、コンビニや駅の売店で扱っている場合もあります。とくに観光地ではよく見かけます。

ただし、近年写ルンですが流行っているため品薄が続いています。確実に購入したい場合はAmazonや楽天市場などのネット通販サイトで探すと見つかりやすいでしょう。

ネット通販サイトでは、通常の価格より高く販売しているケースもあります。購入前に価格を確認するのを忘れないようにしてください。

もし当日中に手に入れたいという場合は、実店舗で購入するほうが確実です。店頭に並ぶ個数が少ない場合や入荷してもすぐに売り切れてしまう場合もあるので、確実な方法ではありません。

あらかじめ使う予定が決まっている場合は、早めに探し始めて見つかったらすぐに購入しておくことをおすすめします。

 

写ルンですの値段 

写ルンですはオープン価格で、市場では2,000円前後で販売されています。

以前はISO110のフィルムのものや、フィルム枚数の違うもの、望遠レンズ付きのものなど種類が多く、それぞれ値段が異なりました。現在は、ISO感度400の27枚撮り「写ルンです シンプルエース」の1モデルのみ販売されているため、どれを購入すればよいのか迷うことはないでしょう。

価格は今後変動する可能性も。これまで、材料費や物流コストの高騰により生産が中止されたモデルもあり、価格改定された経緯もあります。今後も需要との兼ね合いや、物価の変動などにより価格が変わるかもしれません。

 

写ルンですの現像・データ化方法

写真

フィルムカメラは撮影が終わったらフィルムの現像が必要です。現像した写真をデータ化すれば保管や共有がしやすくなります。ここでは、写ルンですの現像とデータ化の方法を説明します。

 

写ルンですの現像方法 

写ルンですなどのフィルムカメラで撮影した場合、その場で写真を確認することはできません。撮影後はフィルムの現像を受け付けている店舗へ現像を依頼してください。

現像の依頼は、実店舗に持ちこむだけでなく、ネット注文店に郵送で写ルンです本体を送付できる場合もあります。ただし、近年ではデジタルデータのプリントが増えたことで、フィルムの現像を受け付けていない写真店もあります。以下の写真店ではフィルムの現像を依頼できるので参考にしてください。

【持ち込みができる写真店】

● カメラのキタムラ

● カメラのナニワ

● パレットプラザ

● コイデカメラ

● ビックカメラ

● カメラの三和

【フィルムを郵送できる写真店】

● プリネットワン

● トイラボ

● 八百富フィルム現像所

● コイデカメラ

持ち込みできる店舗の中には「カメラのキタムラ」のように1時間程度で現像を仕上げてもらえる店舗もあります。

郵送の場合は届くまでに1週間以上かかる場合もありますが、注文や受け取りに行く手間がかからないのがメリットです。

 

写ルンですのデータ化方法 

撮影したデータをプリントして楽しむ以外に、店舗によってはCDやDVD化するサービスや、スマホで画像データをダウンロードできるサービスを依頼できます。

現像時に有料オプションとしての依頼や、現像・プリント・データ化までをまとめての依頼ができるコースが用意されている店舗もあります。

写ルンですのデータ化を受け付けている店舗を一部ご紹介します。

【フィルムを持ち込みできる店舗 】

● カメラのキタムラ

● カメラのナニワ

● パレットプラザ

● コイデカメラ

● ビックカメラ

● カメラの三和

【フィルムを郵送できる店舗】

● プリネットワン

● トイラボ

店舗によってデータ化の種類が異なり、スマホ転送など行っていない場合もあるので公式ホームページで確認してください。また、ネガのデータ化だけを依頼できる店舗もあるので、あとからCD化したいと思った場合でも依頼できます。

フィルムカメラに慣れてたくさん撮影するようになると、データ化に掛かる料金が気になるかもしれません。実はネガのデータ化は自分でも可能です。自分でデータ化する場合は、ネガをスキャンできるプリンターを購入する必要があり初期費用がかかります。けれども、必要なデータを選びながらデータ化することもできる点が便利です。

 

フィルムカメラは「写ルンです」以外にもさまざま!

カメラ

写ルンですでの撮影を楽しむようになると、フィルムカメラならではの温かみやレトロ感に魅了されて本格的にフィルムカメラが欲しくなるかもしれません。

フィルムカメラには、以下のような種類があります。

● 一眼レフカメラ

● コンパクトカメラ

● レンジファインダーカメラ

● チェキ

● レンズ付きフィルム

チェキはインスタントカメラと呼ばれる場合も多いですが、薬品を使ってプリントするという点でフィルムカメラに分類されることもあります。

ここでは、それぞれの特徴を紹介します。

 

一眼レフカメラ 

一眼レフカメラの名称は、撮影レンズと光学ファインダー用のレンズが1つのレンズである「一眼」と、光の反射を表す英語「reflex(レフレックス)」にちなんで付けられました。

本体には別途用意したレンズを装着して撮影します。レンズには広角・望遠・マクロ・魚眼などのさまざまな種類があり、撮影の内容に合わせてレンズ交換が必要です。

また、絞りやピント調整などの設定をすべて自分で行う「マニュアル一眼レフ」や、「オート一眼レフ」という違いもあり、カメラの知識や経験に合わせて自由に選択できます。

マニュアルフォーカスが主流だった時代のカメラはメンテナンスして長く使えるものが多く、中古カメラ店などで見つけられます。

 

コンパクトカメラ 

「コンパクトカメラ」は小型のフィルムカメラの総称で、レンズとファインダーが別々にある「ビューファインダーカメラ」や、1コマに2枚の写真が撮影できる「ハーフサイズカメラ」があります。

コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)に対するものとして、コンパクトフィルムカメラとも呼ばれ、基本的にレンズが交換できないものがコンパクトカメラです。

比較的サイズが小さいことやデザインが魅力的なものが多いことから、気軽に持ち運べます。また、リーズナブルなものから高級なものまで幅広く、性能の高い機種は中古でも高く売られています。

リーズナブルな機種は全体にピントを合わせたパンフォーカスが多く、価格が上がるにつれてオートフォーカスが採用される傾向があります。

レンジファインダーカメラ 「レンジファインダーカメラ」は、カメラの中に光学視差式距離計を組み込んだカメラです。2つの窓から写る像がぴったりと重なるのを目安にして、レンズの絞りや被写体との距離を調整してピントを合わせます。  

一眼レフはレンズを含めるとサイズも重量も大きくなり、出先での気軽な撮影をするには持ち運びが大変です。これに対して、レンジファインダーを採用したカメラは軽く持ち運びもしやすいメリットがあります。

また、「レンジファインダーカメラ」はメンテナンスをきちんと行えれば一生使い続けられる機種もあり、長く使えるカメラを探している方にもおすすめです。

 

チェキ 

「チェキ」は富士フイルム社から発売されているインスタントカメラ「instax」の愛称です。同様のカメラにポラロイドカメラがありますが、こちらはポラロイド社が開発したカメラを指しています。

「チェキ」は専用のフィルムを使用し、撮影するとカメラ内からできあがった写真が排出されます。出てきたフィルムにゆっくりと画像が現れるのを待つのも「チェキ」を使う醍醐味といえるでしょう。

画像の周りにフレームがある台紙にはペンで文字が書き込めるため、日付や撮影場所などのメモを残したり、メッセージを書いて友人に配ったりする楽しみもあります。

また、最近の機種はプリントした画像をデータにしてスマホと共有できるものも存在します。

 

レンズ付きフィルム

「写ルンです」で有名なレンズ付きフィルムは、本体にあらかじめフィルムが装填されているカメラです。撮影が終わったカメラはケースごと現像に出すため、「使い捨てカメラ」と呼ばれることもあります。

レンズの絞りや距離などの細かい設定は不要で、フィルムを巻き上げとシャッターを押すだけで撮影できるので、だれでも簡単に使えます。

フィルムカメラのノスタルジックな写真が撮りたいけれども、本格的にカメラを揃える前に使ってみるとよいでしょう
 

「フィルム」の魅力に気づいたら。おすすめのフィルムカメラ22選

カメラ

写ルンですを使ってフィルムカメラをもっと楽しみたいと思ったら、本格的なフィルムカメラにも挑戦してみましょう。

フィルムカメラを製造しているメーカーは決して多くはないため、購入する場合は新品より中古で探すほうが種類も品数も多くなります。

ここでは、おすすめのフィルムカメラを紹介します。

 

Leica 「ゾフォート2」19190 

Leica 「ゾフォート2」は、Leicaのデジタルカメラと融合したハイブリッドなインスタントカメラです。

軽量で無駄のないスタイリッシュなデザインで、持ち歩く楽しみを感じられます。また、直感的に操作できるため初心者にもおすすめの一台です。

撮影した写真はデジタルデータとして保存されます。また、デジタルカメラでありながらインスタントカメラでもあるため、撮影した画像は本体でプリントが可能です。

ライカ専用アプリ「Leica FOTOS」に接続すれば、プリント済みの写真をスマホへ写真を転送したり、リモートでカメラの撮影をしたりできます。すでにスマホで撮影した画像もアプリを通じて「ゾフォート2」の本体でプリント可能です。

 

Leica「M3」 

ドイツのカメラブランドLeicaから1954年に発表された「M3」は、Leicaの代表作である「M型ライカ」のオリジナルとなるカメラです。

「M3」ファインダーは約70年たった現在でも代わりになるものがないと言われるほど高く評価され、世界一のファインダーとも言われています。

またシャッター音の静かさも「M3」が評価されているポイントです。

「M3」の製造は1966年に終了していますが、シンプルな構造でメンテナンスがしやすいモデルのため製造から70年ほど経った初期のモデルでもまだまだ使い続けられています。

長い歴史の中で送り出した多くのモデルは、各種コレクションしている人も多く、まさに一生もののカメラと言えるでしょう。

 

富士フイルム「“チェキ” instax mini 40」 

「instax mini 40」は、「チェキ」とも呼ばれる富士フイルムのフィルムカメラです。

本体はブラックのレザー調の素材で覆われ、レトロで高級感がある印象をもたらしています。

撮影モードはセルフィ―モードとオートモードの2種類があります。被写体まで30~50cmほどの場合にはセルフィ―モードを使用し、近距離では撮影で明るさやピントを自動で調整するオートモードを使用するというように、使い分けが可能です。

レンズを引き出すだけですぐにセルフィ―モードで撮影できるシンプルな操作性や、撮影後すぐにプリントして写真のできあがりを楽しめる手軽さは、スマホでの撮影に慣れている世代にぴったりでしょう。

 

富士フイルム「”チェキ” instax mini Evo」 

チェキシリーズの「instax mini Evo」もおすすめしたいカメラです。

レトロカメラを思わせる持ち歩きたくなるデザインが魅力的で、撮影画面や操作ボタンがシンプルで分かりやすい点でも初心者におすすめの一台。

撮影では、レンズダイヤルを回すだけで光漏れや二重露光などの10種類のレンズエフェクトを、さらに10種類のフィルムエフェクトをフィルムダイヤルで選べます。100通りの組み合わせで表現できるこれらのエフェクトは、撮影意欲を刺激するでしょう。

「 instax mini Evo」はフィルムに感光してプリントするフィルムカメラですが、画像は本体にデータで保存されます。専用のスマホアプリと連動させればスマホ内の画像もカメラでプリントが可能で、スマホにデータを送ることもできるので、友達との画像の共有も簡単です。

 

KODAK「ULTRA F9」 

「ULTRA F9」は2021年にKODAKから発売されたフィルムカメラです。

黒と黄色のコダックカラーや、グレーがかったホワイトと落ち着いたグリーンの配色のおしゃれなカラーリングとレトロなデザインが目をひきます。

重さ約170gと軽量で、横幅119mm・高さ67mm・奥行き44mmとサイズも小さく、持ち歩いて気軽に撮影を楽しめます。

「ULTRA F9」はレンズの絞りやピント合わせをする必要がなく、フィルムを巻き上げてシャッターを押すだけで簡単に撮影できるため、フィルムカメラ初心者にもおすすめです。

また、フィルムの巻き取りミスを防ぐため巻き取りレバーに強度の高い亜鉛合金を使用するなど使いやすさも工夫されています。

 

KODAK「M38」 

KODAKの「M38」は、おもちゃのようなポップなカラーリングとデザインが特徴的です。カラーバリエーションが豊富なので、ほかの人と違うカメラを持ちたい方にもおすすめです。

フラッシュ機能付きで暗い場所での撮影も可能です。

「M38」は「M35」の後継機として発売されました。フラッシュの光量を70%アップして夜間や室内の暗い場所でも撮影するなどの改良がされています。

本体がプラスチック製で軽く、あえて前モデルよりも25%も重量を増やして安定性を高めたことで手ブレを軽減しました。

幅114mm・高さ63mm・奥行35mmと小型でポケットやバッグに収まりやすいサイズなので、持ち歩きやすく撮影したいときにすぐに取り出して撮影できる点も魅力でしょう。

5000円ほどで購入できるので、使い捨てではないフィルムカメラに興味をもった方には、はじめの一台としておすすめします。

 

KODAK「KODAK EKTAR H35N HALF FRAME」 

「KODAK EKTAR H35N HALF FRAME」は1コマに2枚の写真が撮影できるハーフフレームフィルムカメラです。24枚撮りのフィルムならば48枚分も撮影できるので、フィルム代を抑えてたくさん撮影したい初心者におすすめです。

わずか110gと軽量なので持ち運びしやすく、気軽に持ち歩いて家族や友人との思い出を写真に残せます。撮影した後はプリントして、半分にカットして友人とシェアするといった使い方もおすすめです。

コラボモデルを含む全7色から選べ、カラーリングに合わせてパネル部分のデザインが異なるため、どの色を選ぶか迷ってしまうかもしれません。

複雑な操作は必要なく、フラッシュのオンオフもレンズの周りのリングを回すだけなので機械ものが苦手な方でも簡単に撮影できるでしょう。

 

Rollei「35」 

「Rollei 35」は1967年に発売され、コンパクトながらフルサイズで撮影できることで、発売当時には世界中の注目を集めたカメラです。

初期のモデルはレンズ・シャッター・露出計をそれぞれ一流メーカーの高級なパーツを使用したことでも話題になりました。

「Rollei 35」のレンズは撮影後は「沈胴式」を採用し、レンズを回しながら本体に収納するのが特徴です。レンズを本体に収めた分、コンパクトな形状になっています。

このカメラは距離計がなく、目視でピントを合わせなければなりません。フィルムの装填のしかたが独特なため使いこなすには慣れが必要です。

 

Nikon「FM2」 

「Nikon FM2」は、マニュアル専用機「Nikon FM」の後継機として、1982年3月に登場した一眼レフカメラです。前モデルの「Nikon FM」に当時世界最高速の1/4000秒シャッターを搭載して発売されました。

その後発売された「Nikon New FM2」と共に多くの人に愛されているカメラです。

機械式のため、設定はすべて自分で行う必要がありますが、思い通りの写真を撮影したい方に向いています。本格的な一眼レフカメラでありながらシンプルな設計と操作しやすいデザインは、フィルムカメラを使い始めたばかりの方でも扱いやすいでしょう。

 

Canon「iNSPiC」ZV-223 

Canon「iNSPiC」は、撮影した写真をそのままプリントできるインスタントカメラプリンターです。プリンター内臓ですがスマホと変わらないサイズで、持ち運びしやすいのが特徴です。

本体には風景・人物・自撮りの3つのモードを選べるボタンが設置され、フチの有無やフィルターの選択もできるため、すぐに撮影可能です。難しい設定は不要なので、年齢を問わず誰でも簡単に撮影できます。

SDカードをセットすれば保存が可能なうえ、専用アプリを連携すればスマホ内にある画像もアプリがあればプリント可能です。アプリのコラージュ機能を使えば、プリクラのようなシールも作れるので友だちと思い出を共有する楽しみもあります。

 

Canon「NEW F-1」 

Canonの最高峰とも言われる「NEW F-1」は、1981年に発売された一眼レフカメラです。前モデルの「F-1」のよさを残し、新しい技術を搭載して発売されました。

モータードライブとアイレベルファインダーを組み合わせれば、動く被写体の撮影に有利なシャッタースピードAEを使用したり、フィルムの巻き上げを高速化してシャッター優先AEで撮影したりできるようになりました。

「NEW F-1」は「F-1」とともにプロのカメラマンが愛用するカメラとしても名高く、とくにファッション撮影やグラビア撮影の現場で使われています。

本体はレザー調の質感で高級感のあるデザインになっていて、使いこむとさらに味わいが増すことでも人気があります。

 

Canon「AE-1 Program」 

世界的ベストセラーの一眼レフカメラCanon 「AE-1 」の後継機として1981年に登場したのが「AE-1 Program」です。

「AE-1」で大きな評価を得たシャッタースピード優先AEにプログラムAEを搭載したデュアルモードとして設計されました。操作性、性能、価格などあらゆる面でのバランスがよく人気のあるカメラです。

撮影シーンに合わせて適切な絞り値とシャッタースピードを設定できるので、フィルムカメラの設定に慣れていない初心者でも扱いやすいでしょう。

 

MINOLTA「X-700」 

MINOLTA「X-700」は1981年に発売された一眼レフカメラです。発売以来18年もの間売れ続けたベストセラー商品です。

このカメラはファインダーの見やすさが特徴です。ファインダーを明るくするとピントが見えづらくなってしまうため両立するのが難しい技術でしたが、MINOLTAはアキュートマットスクリーンを採用して明るく見やすいファインダーを実現しました。

また、自分でシャッタースピードや絞り値を設定する必要がない「プログラムAE」と、絞り値だけ設定する「絞り優先AE」の2つの撮影モードを搭載しているので、初心者でも撮影しやすいのも特徴です。

このカメラには、前期モデルのシルバーのモデルと「New X-700」と呼ばれる後期モデルのブラックの2種類があります。後期モデルにはAEロックが搭載されたことで、ピントと露出を別々に設定できるようになり、逆光での撮影もしやすくなりました。

 

PENTAX「super A」 

PENTAX「super A」は、PENTAX一眼レフカメラでは初のマルチモードAEが搭載された一眼レフカメラです。

以下の6種類のマルチモードが搭載され、ファインダー内に使うモードごとに表示されます。

・プログラムAE
・絞り優先AE
・シャッタースピード優先AE
・マニュアルモード
・TTLオートストロボ(ダイレクト測光)
・外光オートストロボ

「プログラムAE」モードならば、自動でシャッタースピードや絞り値が調整されるので、フィルムカメラの設定が難しいと感じている方にもおすすめです。

また、ファインダーは液晶で見やすく、ファインダー内に表示されるシャッタースピードと絞り値を確認できるので調整もしやすいでしょう。

 

OLYMPUS「OM-2N」 

OLYMPUS「OM-2N」は、1979年に発売された一眼レフカメラです。当時一眼レフカメラは性能を高めるために大型化して重くなる傾向があったため、ユーザーの携帯性や使用感の低下につながっていました。

そこでOLYMPUSは、状況を改善させる小型で軽量な一眼レフカメラ「OMシリーズ」を開発し、世間を驚かせました。

「OM-2N」は、シリーズ初代の「OM-1」を継承して、さらに絞り優先AEを搭載しています。絞り値を設定すると自動でシャッタースピードが決まるため、細かい調整なしで適切な明るさの写真を撮れるようになりました。

 

CURA「Reto Ultra wide and slim UWS」 

CURA「Reto Ultra wide and slim UWS」は、22mmの広角レンズを採用したフィルムカメラです。

カメラのレンズには焦点距離というものがあり、この数値が小さいほど広い範囲を撮影できるため広角レンズと呼ばれます。写ルンですの焦点距離は32mmと標準的で、「Reto Ultra wide and slim UWS」のほうが広い範囲の撮影に向いています。

「Reto Ultra wide and slim UWS」では、絞りやピント調整は不要です。重さ68.8gと軽量でコンパクトなので、バッグから取り出して素早く撮影できます。

くすみのある6色のパステルカラーでラインナップされているので、おしゃれで持ち運びしやすいカメラを探している方にもおすすめです。

 

RICOH「GR1」 

RICOH「GR1」は、プロや高度なユーザー向けに開発され1996年に発売されたフィルムカメラです。発売当時は、「高級コンパクトカメラ」として注目を集めました。価格に比例して性能が高く、隅々まできれいに写し出す描写力が特徴です。

シンプルですっきりとした本体のデザインは、小型ながら重厚感と高級感があります。厚みも抑えられているので、ポケットに入れて持ち運びもしやすいでしょう。

「GR1」フィルムカメラですが、オートフォーカス機能やフィルムの自動巻き上げ機能を搭載しているので、デジタルカメラを使用していた方ならば迷うことなく使えるため、初心者にもおすすめの一台です。

 

ILFORD「SPRITE 35-Ⅱ」 

使いやすく手ごろな価格のフィルムカメラとして発売された1964年に発売された「SPRITE 35」を継承し、2021年に発売されました。

フィルムの出し入れ以外は写ルンですと操作が似て、簡単に操作が可能です。フラッシュ撮影も写ルンですと同様にチャージまで数秒待つ必要があります。

スマホほどの重さでポケットやバッグにも収まりやすいので、すぐに取り出して気軽に撮影できます。

また本体はブラックとグレーを基調としたシンプルでデザイン性が高く、アクセサリー感覚で身に着けられるのも魅力です。

写ルンですを使い続けていると毎回本体を購入するコストがかさんできます。継続的にフィルムカメラを楽しみたい場合は、気軽に使える「SPRITE 35-Ⅱ」もおすすめです。

 

YASHICA「Y35 Camera with digiFilm 200」YAS-DFCY35-P38 

YASHICA「Y35 Camera with digiFilm 200」は、日本のカメラメーカー「株式会社ヤシカ」のカメラです。ヤシカが開発した世界初の電子制御シャッター搭載カメラ「Electro35」のデザインをプラスチック製のボディで再現しています。

フィルムカメラを思わせるデザインですが、撮影データはSDカードに保存するデジタルカメラです。フィルムカメラのように巻き上げレバーを操作したり、フィルムカートリッジ型のモジュールを本体にセットしたりするなど、フィルムカメラの雰囲気を味わえます。

このフィルムカートリッジ型のモジュール「digiFilm」は、粗さやカラーバランス、コントラストの違う6種類があり、撮影シーンに合わせて使うとフィルムカメラのような深みのある画像が撮影できます。

 

YASHICA「MF-2 super」 

「YASHICA MF-2 super」も「株式会社ヤシカ」が開発したカメラで、2021年にYASHICAブランドの生誕70周年を記念して、復刻版として販売されました。

レンズやファインダーには撮影の失敗を防ぐ以下の機能があります。

・露出制御機能
露出が足りないときにはレンズ上部にあるセンサーが感知して、ファインダーのランプが点灯します

・ブライトフレーム
ファインダーに写る範囲を枠で表示するブライトフレームが搭載されています。

フラッシュにのみ乾電池が必要ですが、日中の撮影などフラッシュを使わない撮影では電池なしでも撮影が可能です。

 

HOLGA「H-120GCFN」 

HOLGA「H-120GCFN」は、1982年に日常的に使用できるリーズナブルなカメラとして登場しました。本体はプラスチック製で安価でカメラ撮影を楽しめるトイカメラにも分類されるカメラです。

35㎜フィルムを使うカメラが多いなか、120mmの中判フィルムを採用しています。120mmフィルムであればカラー・モノクロどちらでも使えます。

フラッシュ内蔵で暗い場所での撮影も可能ですが、スマホカメラのような鮮明な画像ではなく、ゆがみ・ピンボケ・光漏れなどが発生することがあります。普通に撮影するだけで独特のエフェクトを変えたような写真が撮れるため、人気のあるカメラです。

5千円未満で手に入るので、気軽にフィルムカメラで雰囲気のある写真を撮影したい方におすすめします。

 

ビーハーフ「MiNT InstaxFlex TL70」 

「MiNT InstaxFlex TL70」は、ポラロイドカメラの修理や販売を行うMintの開発した、世界初の二眼レフインスタントカメラです。

縦長ボックス型の本体は、かつての二眼カメラを感じさせるクラシカルなデザインです。

撮影を始めるには電源スイッチでもある上部のファインダーフードを開くところから始まります。「ウェストレベルビューファインダー」を採用しているため、上からファインダーをのぞきこむ姿勢で撮影します。

「MiNT InstaxFlex TL70」は、インスタントカメラではできなかったピント合わせも可能で、本体横のダイヤルを回して調整を楽しめます。調整次第で細部も細かく撮影できる実用性の高いカメラとして人気があります。

 

フィルムカメラ風に写真が撮れるスマホアプリ14選

空

フィルムカメラを楽しみたいけれども残り枚数を気にせずにたくさん撮影したい場合や、カメラの購入を迷っている場合には、スマホアプリでフィルムカメラのような風合いの撮影を試してみるのもおすすめです。

ここでは、スマホでフィルムカメラ風に撮影や加工ができるおすすめのアプリを紹介します。気になるアプリが見つかったならば、ぜひ試してみてください。

 

PhotoDirector 
● 対応:iPhone ・ Android

PhotoDirectorは、サイバーリンク社が手掛けるパソコン版の画像加工ソフトのモバイル版です。さまざまフィルターや機能を駆使して、撮影から加工までできる多機能なカメラアプリです。

パソコン版は無料期間が限られていますが、iOS・Android版は無料のまま多くの機能を使い続けられるのが魅力です。

フィルムや光線を追加してフィルムカメラ風の画像を作成できるのはもちろんのこと、複数の画像を使ってコラージュしたり背景を変更したりすることもできます。話題のAIを使ってオリジナルの画像を作成する機能も搭載しているなど、初心者からプロまで幅広く使われているアプリです。

 

FIMO 
● 対応:iPhone・ Android

フィルムカメラの粒度や色だけでなくシャッター音までこだわったカメラアプリです。

撮影画面はフィルムカメラ本体を模したデザインで、複数のフィルムが用意され、撮影のたびに違うフィルムに簡単に切り替えることもできます。

撮影した画像はアプリ本体とカメラロールに保存され、アプリ内でネガを再現したフォトアルバムで確認できるのが魅力です。

また、「プリント」機能を使って画像を保存すると、メモ付きで保存できます。メモにはフィルムの種類・ISO値・日付が記載されるので、使ったフィルムによる画像の違いを確認するときにも役立ちます。

 

DAZZ 
● 対応:iPhone

「DAZZ」は80年代のフィルムカメラを彷彿とさせる色や質感、ノイズを楽しめるカメラアプリです。DAZZで撮影したものだけでなく、カメラロールに保存している画像もフィルムカメラ風に加工できます。

複数のカメラやレンズが使用できるため、好みのカメラに魚眼レンズをプラスして楽しむことも可能です。また、カラーフィルムを通してフラッシュ撮影したような加工も、本物のカメラより簡単に撮影できるので、撮影の幅が広がるでしょう。

ほかにもチェキ風写真が撮れるカメラや、8mmやVHSなどの味のある画像が撮影できるビデオカメラも搭載しています。

なお、2024年6月の時点ではiPhoneアプリのみ提供されています。

 

1998 Cam - Vintage Camera 
● 対応:iPhone・iPad・ Android

1998年頃に主流になったフィルムカメラの風合いで撮影できるカメラアプリです。
ヴィンテージやレトロ、シネマ風など100種類以上のフィルターが用意され、スマホのフォトアルバムから選んだ写真を選んだり、アプリで撮影した画像にさまざまなフィルターを使って自分好みの写真に仕上げたりすることが可能です。

フィルターは一部有料のものもありますが、無料で使えるフィルタや加工の種類が多いのが魅力で、アプリストアでも高評価されています。

インカメラへの切り替えやタイマー撮影も可能なので、自撮りした画像もレトロな趣ある写真にできます。

王冠マークのついた機能はサブスクのプレミアム会員が利用できるものですが、ビデオも撮影できるようになるのがメリットです。

 

KUNI Cam 
● 対応:iPhone ・iPad・ Android

「KUNI Cam」は190以上のフィルターや効果を組み合わせてフィルムカメラで撮影したような画像を作成できます。なつかしさを感じさせる日付スタンプのデザインもレトロ感を高めています。

光漏れ・粉塵・3Dなどの効果を細かく調整して組み合わせられるので、自分好みに仕上げられるのも魅力です。

無料でも多くの機能が利用できますが、有料プランを利用すれば加工の組み合わせを保存できるため、他の画像でも好みの加工が簡単に行えるようになります。

KUNI Camは、すでに撮影した画像を使って加工が可能です。iPhone・AndroidだけでなくiPadも対応しているので、大きな画面で加工したいという方にもおすすめします。

 

Huji Cam 
● 対応:iPhone・iPad ・ Android

Huji Camはフィルムカメラの味わいのある色合いが魅力で評価の高いアプリです。写ルンですに似ている画面デザインも特徴で、実際のカメラのようにファインダーをのぞくと撮影画面が現れます。

撮影や加工に複雑な操作は必要なく、フラッシュボタンと撮影ボタンのみで撮影し、自動でレトロな雰囲気の画像が作成できるのでフィルムアプリ初心者にもおすすめです。

撮影した画像はアプリ内に保存されますが、有料オプションでスマホのフォトアルバムに保存することも可能です。また、アプリで撮影した画像以外をフィルムカメラ調に加工したい場合は、有料オプションで利用できます。

 

EE35 
● 対応:iPhone

「EE35」は、フィルムカメラ好きの方向けに開発されたアプリで、加工だけでなく使い勝手まで実物のカメラを再現しています。

はじめに、カラーか白黒のフィルムをセットしましょう。次にレバーでフィルムを送って撮影し、撮影が終わると現像してネガ型のアルバムで画像を閲覧できます。

現像は12枚すべて撮影すると行われますが、一度に撮影せずに少しずつ撮りためてから現像することも可能です。これまでに写ルンですの操作をしたことがある方ならば再現性の高さに驚くのではないでしょうか。

EE35では、インカメラの使用や正方形画像、タイマーの使用なども可能です。また、フィルム送りを自動で行ったりアナログカメラのもどかしさも体験したい場合は、オフにして楽しんでください。

 

OldRoll 
● 対応:iPhone・iPad ・ Android

OldRollは複数のビンテージカメラでの撮影体験ができるアプリです。まるで本物のカメラで撮影しているように、撮影画面は選択した機種ごとにデザインが異なります。

撮影時はもちろんすでに撮影した画像をOldRollで加工することもできるので、これまで撮った思い出の写真をフィルムカメラのように加工して楽しめます。

機種によっては動画撮影も可能で、デジタルカメラの外装やストラップを好みに変えられる優良オプションもあるので、自分好みに見た目をカスタマイズすることも可能です。

このほかにも複数の写真を使ってコラージュできるなど、撮影から加工までこれ一つで満足できるでしょう。

 

Fomz 
● 対応:iPhone・ Android

「Fomz」は選択したカメラによって色合いや光の加減の異なる趣ある写真が撮影できるアプリです。

タイムスタンプやフラッシュ、インカメラのオンオフなどよく使う機能のほかにタイマー撮影などの機能を備えています。一部のカメラや機能は有料のPROプランでのみ利用できますが、無料でもさまざまなカメラを楽しめます。

「Fomz」には、ほかのアプリであまり見かけないような機能もあります。例えば、紙に現像した写真の裏にメモを記すように、画像の裏にメモを入力できる機能はこのアプリの特徴の一つです。また、アルバム作成では複数のテンプレートを選択でき、種類によってはインスタントカメラのようにカメラからプリントが排出される形で画像を閲覧できるなどさまざまカメラやアルバムを作る楽しみがあります。

 

VNTG カメラ 
● 対応:iPhone・iPad・ Android

「VNTG カメラ」はすでに撮影した画像を使って、25種類以上のビンテージカメラで撮影したような加工ができる画像編集アプリです。

使用する画像は、スマホのフォトアルバムだけでなくGoogleフォトと連携することも可能。スマホで撮った画像はすべてGoogleフォトに同期している方にも使いやすいでしょう。

フィルムカメラ風の加工ができるアプリでは、シンプルなものが多いですが、「VNTG カメラ」では画像の明るさ・コントラスト・彩度の調整も細かくできます。また複数の画像を選択して一度に同じ加工を施せるため、統一感のある画像を作成できる点も魅力です。

有料プランではすべてのカメラが使用できますが、無料で使えるカメラにも使いやすいものが多いのがうれしい点。

また、作成した画像をアプリでプリント注文できるのも特徴です。自宅にプリンターが無い場合や、印刷枚数が多い場合などに便利でしょう。

 

CALLA 
● 対応:iPhone ・ Android

撮影するだけでフィルムカメラで撮ったように加工されるカメラアプリ。フラッシュのオンオフやインカメラでの撮影、タイムスタンプなど必要な機能が揃ったシンプルで使い勝手のよいアプリです。

また「CALLA」は手動でピントを合わせて撮影することも可能で、撮影ボタンの周囲の目盛に赤い印をあわせながらピントを調節できるので、自分好みの1枚に仕上がるでしょう。

フィルターはランダムなので、できあがりまでワクワク感も楽しめます。粗さや光漏れなどレトロな雰囲気に仕上げられるので画像加工が苦手な人に向いています。

 

Filmlike Camera 
● 対応:iPhone・iPad

Filmlike Cameraは、100円で買い切りで利用できる有料アプリです。撮影と同時に加工されるタイプではなく、撮影後にフィルムカメラのような加工を施します。すでにスマホのフォトアルバム内にある画像を加工することも可能です。

7つのフィルターセットに含まれる28種類のフィルターから選択でき、フィルムの粒子やブレなどの効果の強弱も調整ができるので、撮影だけを先に済ませてあとでじっくりフィルター選びや加工をしたいという方におすすめです。

日付機能はオンオフが可能で、自動で表示される日付以外にも自分で選んだ日付を表示させることもできます。また、6文字まで自由な文字列でスタンプを添えられる機能はデジタルならではの特徴です。

 

InstaMini 
● 対応:iPhone ・ Android

チェキのようなインスタントカメラを模したカメラを使ってフィルムカメラのような写真が撮影できるアプリです。撮影後も本物のインスタントカメラのようにしばらく待つと画像が浮かび上がるしくみで、待ち時間を減らしたいときはスマホを振って時間を短縮することもできます。

また、1日に撮影できるフィルムの数は10枚までに限られるなどインスタントカメラの不便さも楽しめるのも魅力でしょう。

チェキフィルムのように白枠やさまざまなデザインのフレームも用意されているので、プリントして飾ったり友達に配ったりすることも可能です。さらに有料プランを利用すれば、枚数制限なく撮影できたり選べるカメラの種類が増えるので、よりいっそうインスタントカメラの世界を体験できます。

 

NOMO CAM 
● 対応:iPhone・ Android

NOMO CAMは撮影者が撮影を楽しめることを目指して作られたアプリで、撮影するだけでレンズ付きフィルムで撮影したような仕上がりが楽しめます。

撮影で使えるカメラは写ルンです風のものやチェキのようなインスタントカメラなど50種類以上が用意されています。サブスクリプションに加入したり単体で追加購入すれば使用できるものが多いので、まず無料のプランで使えるカメラを試してから購入を検討するとよいでしょう。

撮影は、写ルンです風のカメラの場合外装フィルムを開封するところからスタートします。撮影画面も写ルンですを思わせるボタン配置で、スマホアプリならではのインカメラへの切り替えて撮影も可能です。

また、このアプリでは二重露光での撮影も選択できます。フィルムカメラで撮影後にフィルムを送らずに重ねて撮影する手法で、うっすらと像が重なることで独特の世界を表現できます。プロがあえて使う二重露光の技術もNOMO CAMでは、ボタンの切り替えだけで簡単に撮影できるのが魅力です。

撮影した画像はアプリですぐに確認できるだけでなく、スマホのフォトアルバムにも保管されます。
 

レトロさが魅力のフィルムカメラを楽しもう

海


今回は、フィルムカメラの再ブームで注目されている「写ルンです」についてご紹介しました。写ルンですの最大の魅力は、フィルムカメラ独特の雰囲気のある写真を誰もが簡単に撮影できる点でしょう。

筆者は写ルンですを修学旅行に持って行っていた世代で、最近娘に頼まれて久しぶりに購入したときは、思わず自分の分も買おうかと迷ったほどです。本記事の執筆を終えて、あらためてフィルムカメラの楽しさを思い出し、今回気になったカメラでフィルムカメラをはじめてみようかと本気で考えています。

5PMJournalでは、暮らしを豊かにする情報を発信、ブランドをセレクトして紹介しています。ぜひご覧になってみてください。

 

【参考サイトURL】
写ルンです シンプルエース | 富士フイルム [日本]
https://www.fujifilm.com/jp/ja/consumer/films/utsurundesu-simpleace

カメラ入門~カメラの歴史~|カメラ買取・販売専門店のカメラのナニワ
https://www.cameranonaniwa.co.jp/camera-history/

【写ルンです初心者必見】値段と購入先、3つの撮影のコツを徹底解説
https://camecon.me/magazine/film-camera-tips/

「写ルンです」の値段は?現像・データ化の値段も比較。現像できる場所も紹介!https://goopass.jp/magazine/film-camera-price

フィルム・写ルンです 現像・プリント
https://www.koide.jp/service/printmenu/standardprint/film/

ビデオテープを DVDにダビングサービス
https://memorybank.jp/shirokuma

郵送フィルム受付 - ポパイカメラ
http://www.popeye.jp/free/yuusou

コンパクトカメラとは?【カメラの豆知識】|カメラ買取 【買取福ちゃん】FUKUCHAN
https://www.fuku-chan.info/column/camera/12012/

レンジファインダー式カメラとは?普通のフィルムカメラと何が違うの? | ニーゴ・リユース|オーディオ楽器カメラ専門買取店
https://25reuse.com/blog/15211/

チェキ™とは?フィルムのサイズや名前の意味、最新のラインアップなど!「チェキ™」についてのはじめてガイド
https://magazine.instax.jp/cheki-press/summary/29250/

ミノルタ X-700 18年間販売されたロングセラーモデル
https://tokyo-film-camera.com/itemlist16.html

PENTAX Super Aを徹底解説。作例からおすすめレンズまで
https://one-scene.com/products/256

カメラ今昔物語 【ペンタックス SuperA 編】
https://www.cameranonaniwa.co.jp/blogs/2220583145/

およそ半世紀という時を超え、いま手に入れる満足感|オリンパス OM-2 フィルム一眼レフカメラ | ShaSha
https://www.kitamura.jp/shasha/omsystem/om-2-20240226/
OM-2N:OMシリーズ:カメラ製品:オリンパス
https://www.olympus.co.jp/technology/museum/camera/products/om/om-2n/?page=technology_museum

用語解説 | パナソニックのお客様サポート | Panasonic
https://av.jpn.support.panasonic.com/support/term/japan/program_2.html

焦点距離とは?カメラレンズの焦点距離と画角の関係を解説
https://www.fujiya-camera.co.jp/blog/detail/info/20231214/#:~:text=%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%AE%E7%84%A6%E7%82%B9%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E3%81%A8%E3%81%AF%E3%80%81%E3%82%AB%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%AE,%E3%81%8C%E5%BA%83%E3%81%84%E5%BA%83%E8%A7%92%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82

スマホでリアルなフィルム体験ができる無料アプリ「FIMOレトロフィルムカメラ 」 | 関西写真部SHARE
https://share-photography.com/fimoretrocameraapp/

フィルム風写真が撮れると噂の「Huji Cam」で写真を撮影してみた - PASHARI
https://pashari-magazine.com/app-hujicam/

この撮影画面かわいすぎじゃない?「Fomz」で見つかるアップルデザインのカメラでお出かけシーンをパシャリ|Infoseekニュース
https://news.infoseek.co.jp/article/isuta_t_621888/#goog_rewarded

二重露光と多重露光の撮り方 | フィルム撮影とデジタル撮影 | Adobe
https://www.adobe.com/jp/creativecloud/photography/discover/double-exposure-photography.html