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フレネミー

フレネミーは、「friend(友達)」と「enemy(敵)」を組み合わせた造語で、「友人のふりをする敵対者」を意味します。単なる敵対者ではなく、親切に見せかけて相手を陥れようとするのがポイントです。

『セックス・アンド・ザ・シティ』『ゴシップガール』など、海外ドラマをきっかけに広く認知されるようになり、日本では2015年 のユーキャン新語・流行語大賞の候補にもノミネートされました。

男性にもフレネミーは存在しますが、女性の方がフレネミー化しやすい傾向にあります。友達のふりをして近付き、相手の嫌がることをする女性は「フレネミー女子」と呼ばれます。フレネミー女子と関わってしまうと、振り回されることが多くなり、心身共に疲弊します。メンタルも不安定になりやすいため、適切な対処法を知っておくことが大切です。

 

友達を装う敵、フレネミーの特徴7つ

2人の女性

フレネミーは、はじめから敵対心を全面に出してくるわけではありません。好意的な態度を示されることも多いですが、親しくなってしまうとトラブルに巻き込まれやすくなるため注意が必要です。まずは、友達を装う敵、フレネミーの特徴を見ていきましょう。

 

悪口やディスり、噂話が多い

悪口やディスり、噂話が多い人は、フレネミーの可能性があります。本人がいるところでは仲良く振舞っていたのに、席を外した途端「実はあの子って、みんなに嫌われてるらしいよ」と発言する相手とは距離を置いた方が無難です。また、「今日のファッションかわいいね!自分に自信がないと着こなせない服だよね!」など、褒めるふりをして相手を傷つける言葉を投げかけてくることも少なくありません。

 

自己開示をしない

フレネミーは、相手が自分より優位に立つことを嫌います。自己開示すると相手に弱みを握られてしまうと考えるため、自分のことを積極的に話しません。はじめは聞き上手に感じられますが、実は「自分の情報を知られたくない」「相手の弱みを探したい」という本心が隠れています。フレネミーの言葉を信じて悩み事を相談してしまうと、悪意を持って広められてしまう恐れがあり、不利な状況に陥りやすくなります。

 

被害者・悲劇のヒロインのふりをする

フレネミーは、被害者意識が強く、自らを悲劇のヒロインだと思い込んでいます。たとえば、自分のわがままが原因で人間関係がうまくいかなかったときも、「わたしは仲良くしたいのに、○○ちゃんにひどいことを言われて…」と被害者であることをアピールしがちです。さらに、人を味方につけるために「○○ちゃんを怒らせてしまうなんて、きっとわたしが悪いんだと思う」と心にもないことを平気で口にします。これは本当に反省しているわけではなく、「そんなことないよ!」「あなたは悪くないよ!」という言葉を待っているだけにすぎません。

 

立場によって態度を変える

立場によって態度を変えるのも、フレネミーの特徴です。具体的には、自分より上だと判断した人には媚びて、それ以外の人には高圧的に振る舞います。上司や先輩に当たる人でも、媚びるメリットがないと判断すると態度が悪くなります。これは、フレネミーに相手を尊重する気持ちがないからです。すべての物事を自分中心に捉えているため、相手を思いやれず、身勝手な行動をとってしまいます。

 

人をコントロールしたがる

フレネミーは、独占欲や支配欲が強く、人をコントロールしたがる傾向があります。二人でいるときは過剰にくっついてくるのに、三人になると急に意地悪になる人は典型的なフレネミーです。わざと孤立させることで、自分への依存度を高めたり、愛情を確かめたりしていると考えられます。また、他の人と仲良くしていると「悪い噂が多いから、あの子と遊ばない方がいいよ」など、嘘をついて友情を壊そうとすることもあります。

 

他人の不幸で喜ぶ

他人の不幸話に強い興味を示す人はフレネミーを疑いましょう。フレネミーは、「大変だったね」「お気の毒に…」と共感したうえで、「それでどうなったの?」「誰が関わっているの?」など、さらに深く詮索してきます。一方で、自分より幸せそうな相手の話を深掘りすることはありません。他人の幸せはフレネミーにとって面白くないことになるため、話をスルーしたり、攻撃的になったりするようです。

 

フレネミーに狙われやすい人の特徴

女性

敵か味方かわからないフレネミーとは、関わりを持たないことが一番です。「避けているはずなのに、フレネミー傾向のある人が身近に多い」といった悩みを抱えている方は、知らず知らずのうちにフレネミーを引き寄せている可能性があります。

実は、フレネミーが好むターゲットには共通した特徴があるといわれています。ここでは、フレネミーに狙われやすい人の特徴を紹介します。

 

流されやすい人

流されやすい人は、「人をコントロールしたい」というフレネミーの欲求を満たしてくれる存在です。フレネミーの言葉を素直に信じてしまうと、都合よく利用されてしまう恐れがあります。悪口や噂話がはじまったら、口実をつくってその場から離れることで、トラブルを回避しやすくなります。

 

仕事ができる人

仕事ができる人もフレネミーに注意が必要です。フレネミーは、プライベートだけでなく、ビジネスの場においても現れます。とくに、同性かつ同世代の相手は、フレネミーから対抗心を抱かれやすい傾向です。お互いをライバルとして認識し、切磋琢磨できればいいのですが、フレネミーは相手の評価を下げることに注力します。わざと間違った日程を伝えたり、失敗の責任を押し付けたりといった問題行動が見られるようになったら、クライアントやユーザーに迷惑をかける前に対処しなければなりません。

 

幸せそうな人

フレネミーは、人一倍強い嫉妬心の持ち主です。自分より幸せそうな人を見ると、「ずるい」「許せない」という気持ちが湧き、相手を攻撃するケースがあります。フレネミーの困ったところは、無駄に行動力がある点です。悪口や噂話で相手を陥れるだけでなく、「幸せそうで悔しいから」という理由で、恋人を奪おうとアプローチをはじめる人もいるようです。

 

周りから好かれている人

周りから好かれている人も、フレネミーを引き寄せるリスクがあります。フレネミーは、自分にメリットがあると判断した人には愛想よく近付いていきます。はじめは良好な関係が築けるかもしれませんが、フレネミーの目的はあくまで自分自身の幸せです。自分の価値を高めるために人脈を利用したり、コミュニティへの迷惑も考えず勝手な行動をとったりするなど、トラブルが発生しやすくなります。

 

身なりが派手な人

身なりが派手な人、おしゃれな人、ブランド品を身につけている人も、フレネミーの格好のターゲットです。負けず嫌いなフレネミーは、自分より下と判断した相手が、自分より優位な状況にあることが許せません。相手を不幸にするためなら、平気で嘘をつくこともあります。フレネミーの対抗意識をまともに受け止めると疲れるだけなので、マウントをとられても気にしないようにしましょう。

 

フレネミーのターゲットになってしまったら

では、フレネミーのターゲットになってしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは、フレネミーを遠ざけるためのポイントや、コントロールできない人だと思わせる方法を解説します。

 

自慢話・不幸話をしない

フレネミーを遠ざけたい場合、自分の本心は語らず、当たり障りのない会話を続けるのが効果的です。フレネミーの嫉妬心を刺激する自慢話、好奇心をくすぐる不幸話を避けることで、フレネミーにとって「面白みのない存在」となり適度な距離を保ちやすくなります。

 

とりあえず褒める

フレネミーの扱いに困ったら、とりあえず褒めておくことで不要なトラブルを防ぎやすくなります。親しくなる必要はないので、褒める内容はどんなことでも構いません。ただし、褒めすぎてしまうと立場が下の相手として軽んじられてしまうため、踏み込みすぎないのがポイントです。

 

悪口には同意しない

悪口には同意せず、噂話にも興味を示さないことが大切です。たとえば、「ねぇ知ってる?○○が大きな問題を起こしたらしいよ」と話を振ってきても、「そうなんだ。ところで、次の祝日っていつだっけ?」のように、強引に話題を変えて、話が先に進まないようにしましょう。根気強く続けることで、フレネミーからコントロールしづらい人と認識され、徐々に接する機会が減らせます。

 

フレネミー傾向を感じる相手とは慎重に付き合おう

女性の後ろ姿

敵か味方か判断しづらいフレネミーは、厄介な存在です。つらいときに寄り添ってくれることもありますが、本心では不幸な状態を喜んでいる可能性もあります。もし身近な相手からフレネミーの傾向を感じたら、少しずつ距離を置くのがおすすめです。簡単に離れられない関係性であれば、ターゲットから外れるようフレネミーが嫌がる行動をとるなどして、慎重に付き合っていきましょう。

 私たち5PM Journalは、偏愛をテーマに掲げるメディアです。お笑い芸人や大学教授など、多彩な偏愛者によるコラムをご用意しておりますので、ぜひそのほかの記事もご覧になってみてくださいね。      

 

参考

【Cheer】職場の「フレネミー女子」に気をつけて!ターゲットにならないための対処法

https://www.staffservice.co.jp/cheer/help/frenemy.html#section_3

 

【eo健康】友達を装う“フレネミー”に要注意!? 見分け方と対処法

https://health.eonet.jp/life/4105582.html

 

【マイナビニュース】フレネミーとは? 見分け方、狙われやすい人の特徴や身を守るための対処法も

https://news.mynavi.jp/article/20231114-2809491/