もくじ

占い師の仕事とは?

タロットカード

占い師とは、タロットリーディング、占星術、四柱推命などさまざまな占いの形式で相談者の悩みを解決する役割を持つ者のこと。

占い師として最も重要なのは、相談者の悩みを解決に導くことです。よく「占い師なんだから、話さなくても悩みが分かるはず」と思われがちですが、占いは基本的に悩みを持つ相談者に対してはじっくり話を聞き、本音を引き出すことが鉄則のルールです。

そのため、多くの占い師はカウンセラー的な能力に長けていると言われています。ただ話を聞くだけでなく、長年培ってきた占いのスキルも発揮しながら相談者がより良い未来を築けるよう導いていく、唯一無二の職業だといえます。

 

資格などは特に必要ない

実は、占い師になるために必須の資格は存在しません。独自に資格や認定証を発行している民間団体はいくつかありますが、どれも公的な資格ではありません。

民間資格の中には、高額なセミナーへの参加が必要だったり、資格証明書の発行に高額な費用がかかったりする場合もあるため、慎重に検討しましょう。民間資格がある・ないで稼げるかどうかは決まりません。しつこく勧誘されても、経済的に厳しい場合は断っておくことをおすすめします。

上記の理由から、特別な資格を持っていなくても占い師として活動できます。極端に言えば「占い師だ」と自認すれば今日から占い師なのです。

 

ほとんどの人は個人事業主として活動

一部には正社員として働く占い師もいますが、占い師の多くは個人事業主として活動しています。個人事業主としての占い師は、収入を安定させるために絶えず勉強し、スキルを磨くことが必要です。

なぜなら、占い師は努力すればするほど収入は増えると言われており、上限も存在しないため、口コミで広まればあっという間に毎日満席なんてことも。また、占い師には定年がないため、自分の体力や意欲に応じて、何歳になっても働き続けられるのも魅力です。
 

占いの種類

アンティークなもの

占いは、命術(めいじゅつ)、卜術(ぼくじゅつ)、相術(そうじゅつ)の3つに大きく分けられます。種類によってはかなりの勉強が必要になるケースもあるので、どのくらいの勉強期間を経て活動を始めたいのか、また自分の興味や向き・不向きも考慮して選ぶのがおすすめです。

 

命術(めいじゅつ)

命術(めいじゅつ)とは、生年月日や出生地などの不変的な情報をもとに占う方法で、命占(めいせん)とも呼ばれます。西洋占星術や四柱推命が代表例として挙げられます。

生年月日や出生地などの情報は生涯変わらないため、命術は先天的な特徴や運命、宿命、運勢を占うのに適しています。
 

命術の種類

特徴

西洋占星術

生年月日・出生時間・出生地をもとに星の配置から性格や運命を導く占術

数秘術

生年月日や名前のアルファベット表記から数字を導き出し、性格や運命を占う

四柱推命

生年月日と出生時間を基に十干と十二支の組み合わせから命式を導き、性格や運命を占う東洋の占術

算命学

陰陽五行説をもとに、生年月日から性格や運命を導く東洋占術

宿曜占星術

生年月日をもとに27または28の宿から性格や運勢を導く占術

九星気学

生年月日の九星と干支、五行を組み合わせて性質や運勢を占う方法

紫微斗数

名前の由来となっている紫微星を含む北極星を中心とした星から吉凶を鑑定する占術

 

卜術(ぼくじゅつ)

卜術(ぼくじゅつ)は、偶然性に必然性を見出す占いで卜占(ぼくせん)とも呼ばれます。例えばタロットカードや易占いのように特定の情報に基づかず、出たカードや卦から答えを導きます。

これは、性格や大きな運命などの変わらない要素を占うのには適していませんが、時間とともに変化する人の気持ちや直近の運勢、行動の吉凶などを占うのには適しています。

卜術の種類

特徴

タロット占い

78枚のカード(22枚の大アルカナ、56枚の小アルカナ)を使った西洋の卜術

ホラリー占星術

質問が生まれた日時と場所をもとにホロスコープを作成し、答えを導く西洋占星術の一種

マンデン占星術

会社や国家など大きな対象を占う西洋占星術

ルーン占い

ゲルマン語の表記に使われたルーン文字を刻んだ石を用い、どのルーンが出たかでメッセージを読み解く占術

易・断易

50本の筮竹を使った古代中国の占術

六壬神課(りくじんしんか)

約2000年前の中国で成立したもので、占おうとした時刻をもとに占うもの

 

相術(そうじゅつ)

相術(そうじゅつ)は、ものの形や様子から占うもので、相占(そうせん)とも呼ばれます。例えば、手相や家相、姓名判断などが含まれます。形をもとに占うため、例えば家相では家具の配置や色を変えることで運勢を改善できます。

風水を利用した開運術も相術に含まれており、“姿を変えることで開運できる”という考え方に基づいています。
 

相術の種類

特徴

風水

古代中国で生まれた環境学で、最適な土地や配置を選び開運を図る

姓名判断

姓名の画数から性格や運勢を占う方法で、画数を五行に当てはめて解釈する

手相学

手の皺や形から運勢や性格を読み解く相術

人相占い

顔相や骨格など人体の形から性格や運勢を導く占い

占い師になるには?

タロット

占いの種類を見て、「これなら私もできそう!」「やってみたい!」という占術は見つかりましたか?実際に占ってもらったことのある占術ならなじみもあるので始めやすく、勉強していて楽しいのでおすすめです。

さて次は、占い師になるための具体的な方法について3つ紹介します。

 

書籍やYouTubeなどで独学する

独学は、自分のペースで学べる方法です。書籍やYouTubeなどのオンラインリソースを利用して、タロットや占星術、手相など多様な占いの技術を学べます。

独学の利点は、費用が比較的安く、いつでもどこでも学習が可能なところ。一方で、実践的なアドバイスやフィードバックを得る機会が少ないため、自己学習における強い意志と継続が重要ともいえます。

そのため、書籍やYoutubeなどで学習した内容をもとに、友人や家族を実際に占ってみたり、SNSなどで無償で占ってみたりして、実際の感想をもらうのがおすすめです。

 

占い学校(スクール)で勉強(通学・通信学習)

占い学校(スクール)に通うことで、体系的な教育を受けられます。

基本的に占い学校には、通学とオンライン学習の2つのタイプがあります。通学コースでは直接指導を受けられ、実技練習やほかの学生との交流もできるのが特徴です。

一方、オンライン学習では、オンライン講座や教材を通じて、自宅で学べる利便性があります。占い学校では、資格取得をサポートするコースも多く、占い師としての基礎をしっかりと学べるのがメリットといえます。

 

有名な占い師に弟子入りする

有名な占い師に弟子入りする方法は、伝統的な修行スタイルといえます。師匠から直接指導を受けることで技術や知識を実践的に学び、現場での経験を積むことができます。

なんといっても、師匠からの指導やフィードバックを受けることで、深い洞察やスキルの向上が期待できるのがメリット。占い業界の裏話が聞けることもありそうです。ただし、弟子入りするには目標とするのに最適な師匠を見つけることが大切で、師匠によっては長期間の学習や修行が求められることもあるでしょう。
 

占い師の働き方

タロット

冒頭でお話した通り、占い師といっても対面だけでなく、電話やメールなどさまざまな働き方があります。

対面だけだった時代とは違い、今や自宅にいながら占い師として働くことができるのは、大きなメリットでしょう。以下で、5つの働き方について詳しく解説します。

 

対面占い

対面占いは、占いの館や商業施設に設置されたブースで、占い師と相談者が直接顔を合わせて行うもの。この形式の特徴として、相談者の話し方や表情、雰囲気などを直接観察し、相手に合わせた対応がしやすい点があります。

占い師は、相談者の非言語的なコミュニケーション(ジェスチャー、目の動き、声のトーンなど)を読み取ることで、より深く相談者の心理状態を理解し、悩みの解決へと導きます。基本的には予約が入ってからの鑑定ですが、時間が空いている場合はフリーで入ってくるお客様もいるため、占いに慣れている人におすすめです。

 

電話占い

電話占いとは、その名の通り電話で占いをするもの。電話占いのサービスを提供している企業に応募したあと、基本的にはオーディションを経て、晴れて合格すれば所属することができます。

対面とは異なり、今占っていることが電話越しでは分かりづらいというデメリットはあるものの、タロットであればカードをシャッフルしている音を出したり、浄化を挟むのであれば鐘を鳴らしたりと、努力次第で相手に臨場感を与えることもできます。

また電話占いを利用するお客様のほとんどが「今すぐ聞いてほしい!」という緊急性の高い悩みを持っているため、毎日待機していればリピートもされやすいのも特徴です。

 

メール占い

メール占いもその名の通り、メールで占いをするもの。電話占い同様に自宅で気軽に始められるのが魅力ですが、メール占いは文章を打つだけなので、旅行先でも電車の中でもどこでも占いをすることができます。

また、電話だと「あれも伝えたかったのに…!」と忘れてしまうこともありますが、メールであればしっかりと鑑定内容を伝えられます。そのため、文章に厚みが出れば出るほど想いがお客様に伝わりやすく、リピートにも繋がりやすいでしょう。

 

オンライン占い

オンライン占いには、LINEやチャットなどの方法が挙げられます。「メールだとしっかり伝えなければならず、レスポンスをもらうのにも時間がかかるからやりづらい…」と感じる人には、会話のキャッチボールがテンポ良く飛び交うオンライン占いがおすすめです。

一般的には予約や指名が入ってからの鑑定です。企業によっては、指名されれば指名料のうち数%をバックとして報酬に反映しているところもあるので、リピートしてもらえるよう相手の気持ちや求めていることを探りつつ、占いのスキルも上げていくことが大切です。

 

スキル販売サイトで占い

スキル販売サイトで占うのも働き方のひとつ。学んだ内容を求めている人のために販売するのがスキル販売サイトで、占いだけでなく、イラストや写真などさまざまなスキルを持った人が集まっています。

スキル販売サイトのメリットは、料金を自分で決められること。基本的に下限はあるものの、「まだ未熟なので試しに占ってみたい」という人は安い料金を設定したり、「鑑定してきた実績を販売したい!」という人は高めの料金設定にしたりと、自分のスキルに合わせて料金設定を行うことができます。
 

占い師に求められる特徴やスキル

タロット

では占い師に向いている人の特徴や、占い師としてやっていくために求められるスキルにはどのようなものがあるのでしょうか。以下で解説していきます。

 

人生経験が豊富な人

占い師に向いている人の特徴として、豊富な人生経験を持っていることが挙げられます。人生経験が豊富な人は、さまざまな状況や問題に直面し、それを乗り越えてきた過程で多くの知識を得ているからです。

こうした経験は、相談者が抱えるさまざまな悩みに対する共感や理解を深めるのに役立ちます。また、仕事や人間関係、家庭の問題など、相談者の悩みがどのようなものであれ、自身の経験に基づいた具体的なアドバイスやサポートを伝えることができるでしょう。

また、豊富な経験は占いの結果を解釈する際にも役立ちます。占いの結果が示す可能性や未来のシナリオに対して、実際の生活に根ざした現実的なアドバイスを付け加えられるため、相談者にとって占いが有益な時間になるでしょう。

 

辛い経験や傷ついた経験を乗り越えてきた人

占い師には、辛い経験や傷ついた経験を乗り越えてきた人も向いています。辛い経験を持つ人は、他者の痛みや苦しみを深く理解し、共感する力が自然と養われるためです。

辛い経験を乗り越えるときに培われた強い精神力と問題解決能力は、相談者の悩みを解決する際に大いに役立ちます。例えば、失恋や病気、仕事の失敗など、さまざまな困難を経験した人は、相談者が同じような状況に直面した時に適切なアドバイスを提供できるでしょう。

また、困難を乗り越える過程で得た教訓や成長は、占いの結果を解釈する際に深みを与えます。

 

人の役に立ちたいと思える人

占い師に向いている人の特徴として、人の役に立ちたいという思いを持っていることも挙げられます。占いはただ単に未来予測をするだけではなく、相談者の心の支えとなり、悩みや不安を解消するためのサポートをするものです。

そのため、他者の幸福や成長に貢献したいという気持ちが強い人は、占い師としての使命感を持って働けるといえます。人の役に立ちたいという思いは、占い師が相談者に対して真摯に向き合い、丁寧に話を聞き、アドバイスを伝えるための原動力です。

また、こうした思いを持つ人は相談者の幸せや成功を心から願うため、占いの結果がどうであれ、相談者にとって最善の道を一緒に考える姿勢を持つことができます。

 

コミュニケーション能力が高い人

占い師にとって、コミュニケーション能力の高さは欠かせない要素です。相談者とのコミュニケーションを通じて、相談者の悩みや不安ごとを深く理解するだけでなく、それに応じた的確なアドバイスを伝えることも求められます。

また、コミュニケーション能力が高い人は相手の言葉だけでなく、表情や態度、声のトーンなどから非言語的なメッセージも読み取れるため、相談者の本当の気持ちや背景を把握しやすいといえます。

さらに相談者とのやり取りの中で、相談者に安心感や信頼感を与え、オープンに話しやすい環境を作り出すこともできるでしょう。鑑定中に的確な質問を投げかけることで、相談者が自分の考えや感情を整理でき、より深い鑑定結果を引き出すことができます。また、複雑な占いの結果やアドバイスをわかりやすく伝える能力も重要です。
 

目指してみよう!占い師

タロットカードを広げる人

この記事では、占い師になる方法について詳しく解説してきました。占い師になるには占い自体のスキルももちろん大切です。しかし、占いは結果以前に人と人との対話です。対話をしっかりと行い、深く掘り下げなければ、タロットカードを1枚引いたとしても、相談者の悩みと結びつけられないでしょう。そのくらい、占い師になるにはコミュニケーション能力や人生経験が大切なのです。

占い師になると、さまざまな人の悩みと向き合う時間が生まれます。それは、普段得られることのない貴重な体験になると同時に、自分への新たな学びにもなります。占い師に少しでも興味があれば、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。

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【参考URL】

【好きな占いの種類や占い料金に関する意識調査】男女505人アンケート
 

初心者から占い師になる方法とは?仕事のやりがいや魅力も紹介!
 

占い師になるには?開業方法、平均年収、儲かるコツまとめ
 

占い師になるには学校で資格取得が必要?占い師のなり方や年収まとめ
 

占いの種類(命・卜・相)
 

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