もくじ
1.カカオに期待できる効能
2.カカオ成分を効率よく摂るなら高カカオチョコレートがおすすめ
3.カカオの効能を得るためにチョコレートを食べるときのポイント
4.毎日のおやつに高カカオチョコレートを取り入れてみよう
カカオに期待できる効能
カカオは昔は薬として用いられていたこともあるほど、栄養豊富な食べ物です。そんなカカオに含まれる栄養素の中でも、特に下記の成分は体に良い効能が期待できるとして注目を集めています。
・カカオポリフェノール
・カカオプロテイン
・テオブロミン
これらの成分にどのような効能が期待できるのか詳しくみていきましょう。
動脈硬化のリスク低減
心筋梗塞や脳梗塞などの生活習慣病と深い関わりがある動脈硬化は、老化や肥満、喫煙などが原因で血管が硬くなることで起こります。
カカオに含まれるカカオポリフェノールは抗酸化作用が高く、血管をしなやかにしたり血液をサラサラにしたりするはたらきがあるため、動脈硬化の予防効果が期待できます。
出典:
厚生労働省「e-ヘルスネット 動脈硬化」
厚生労働省「e-ヘルスネット 抗酸化物質」
アレルギー症状の軽減・予防
活性酸素は人間の免疫機能において重要な役割をもつものですが、過剰に生成されるとアレルギー発症の要因になるといわれています。
そのため高い抗酸化作用をもつカカオポリフェノールを摂取し、活性酸素の発生を抑制することでアレルギーの予防効果も期待できるのです。
また、カカオポリフェノールには炎症を起こすヒスタミンや、アレルギーを起こしている人の体内で生成されるIgE抗体を抑制する作用があるため、アレルギー症状緩和の効果も期待できます。
出典:
厚生労働省「e-ヘルスネット 活性酸素と酸化ストレス」
厚生労働省「アレルギー総論」
肌トラブルの改善
体内に侵入した外敵を攻撃する役割をもつ活性酸素は、過剰生成されると体内の正常な細胞まで攻撃し始めます。
その攻撃が美肌に欠かせないコラーゲンやエラスチンに向いて肌のハリや弾力が損なわれたり、肌を酸化させてニキビなどの肌荒れの原因になったりすることがあります。
先述の通り、カカオポリフェノールは活性酸素の発生を抑制するはたらきがある物質です。
カカオポリフェノールを摂取しすれば活性酸素を除去でき、正常な細胞への攻撃を防げるため、肌荒れやたるみなどの肌トラブル改善・予防効果も期待できます。
また、カカオには必須ミネラルの一種で新陳代謝を促進させる作用がある亜鉛も含まれているため、美肌効果も期待できるといわれています。
腸内環境の改善
カカオに含まれるカカオプロテインは消化されにくく、腸内で食物繊維に似たはたらきをします。
小腸では消化されず大腸まで送られるので善玉菌の栄養になるほか、便通をスムーズにして腸内環境を整える効果があると考えられています。
リラックス作用
カカオに含まれるテオブロミンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンのはたらきを助けて自律神経を整える効果があるのが特徴です。
自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経がうまく交代できず、不安を感じたり眠れなくなったりといった不調が現れます。テオブロミンによってセロトニンのはたらきが促され、自律神経が整うと、こうした不調が軽減されるのです。
また、セロトニンには脳の興奮状態を落ち着かせる作用があるため、リラックス効果が期待できます。
出典:
東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部「幸せホルモン「セロトニン」」
カカオ成分を効率良く摂るなら高カカオチョコレートがおすすめ
カカオにはさまざまな効果が期待できる成分が含まれていますが、日本でカカオそのものを入手するのは難しいため、カカオの加工品で取り入れる必要があります。
カカオの加工品にはカカオニブやカカオパウダーなどがあるものの、カカオの栄養素を効率良く手軽に摂取したいなら、高カカオチョコレートがおすすめです。
カカオニブやカカオパウダーは直接食べるのではなく、お菓子やドリンクに混ぜ込むのが一般的なため、取り入れるのに少し手間がかかります。一方、高カカオチョコレートはそのまま食べられるので、おやつとして手軽に取り入れられるのがメリットです。
また、高カカオチョコレートは一般的にカカオ含有率が70%以上のチョコレートを指しており、ミルクチョコレートなどと比べて含まれている糖分が少ないという特徴があります。
普通のチョコレートだと糖分の取り過ぎが気になる方でも、高カカオチョコレートなら取り入れやすいでしょう。
カカオの効能を得るためにチョコレートを食べるときのポイント
カカオの効能を効率良く得るためには、高カカオチョコレートを食べるのがおすすめですが、下記の2点を意識しましょう。
・毎日少しずつ食べる
・摂取量に注意する
なぜこれらを意識する必要があるのか、詳しく解説します。
毎日少しずつ食べる
カカオポリフェノールは抗酸化作用が高く、動脈硬化予防やアレルギー症状の緩和といった効果が期待できる魅力的な成分です。しかし、効果の持続時間が2~3時間程度と短く、長期間体内に留めておけないという弱点があります。
カカオポリフェノールの効果を長く持続させるには、高カカオチョコレートを小分けにして毎日少しずつ食べるのがおすすめです。
摂取量に注意する
高カカオチョコレートは、ほかのチョコレートよりも脂質が多めです。チョコレートの種類別に、100gあたりの脂質を比較してみましょう。
種類 | 脂質量 |
スイートチョコレート | 37.7g |
ミルクチョコレート | 34.1g |
ホワイトチョコレート | 39.5g |
スイートチョコレート(カカオ増量) | 41.3g |
※文部科学省「食品成分データベース」より
高カカオチョコレートのカカオ含有量は商品によってさまざまなので一概にはいえませんが、一般的に脂質が多いといわれるホワイトチョコレートよりも脂質量が多めです。
カカオにもっとも多く含まれる脂質はステアリン酸という飽和脂肪酸で、体内に脂肪として蓄積しにくいといわれています。しかし、食べ過ぎると体重増加の要因になり得るので注意が必要です。
厚生労働省では、間食で摂取するカロリーについて1日あたり200kcalを適量としています。高カカオチョコレートのカロリーも商品によって異なりますが、1日25g程度を目安にすると良いでしょう。
出典:厚生労働省「間食のエネルギー(カロリー)」
毎日のおやつに高カカオチョコレートを取り入れてみよう
カカオには、カカオポリフェノール・カカオプロテイン・テオブロミンなどの成分が含まれており、動脈硬化予防やアレルギー症状の緩和など、さまざまな効果が期待できます。
とはいってもカカオそのものを日本で入手するのは難しいので、カカオの加工品で摂取するのがおすすめです。
カカオの加工品はいろいろな種類がありますが、高カカオチョコレートなら効率良く手軽に摂取できるので、毎日のおやつに取り入れてみてはいかがでしょうか。
【参考URL】
幸せホルモン「セロトニン」|東邦大学医療センター 大森病院 臨床検査部
チョコレートは体にいい?期待できる効能と適切な摂取量|DANDELION CHOCOLATE
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