もくじ

1.妊娠中のチョコレート→食べ過ぎなければOK!

2.妊娠中、チョコレートに注意しなければならない理由とは?

3.デメリットだけじゃない?妊娠中にチョコレートを食べるメリットとは?

4.妊娠中チョコレートがやめられない!おすすめの対策とは?

5.妊娠中、チョコレートとうまく付き合おう

妊娠中のチョコレート→食べ過ぎなければOK!

積み上げたチョコ

結論から言うと、妊娠中に少しくらいチョコレートを食べたとしても、特に問題はありません。何事も「過ぎる」のは好ましくないことで、妊娠中のチョコレートも食べ過ぎなければ大丈夫です。お腹のなかの赤ちゃんも、ママがチョコレートでリラックスできるなら、喜んでくれるでしょう。「チョコレートを食べてしまったけど、大丈夫だったかな?」と、焦って検索している妊婦さん、どうぞ安心してくださいね。

続いては、チョコレートに含まれるカフェインについて、チョコレートの具体的な許容量などを解説します。

 

チョコレートのカフェインはそれほど心配しなくてよい

いわゆる普通の板チョコならば、チョコレートに含まれるカフェイン量は微量です。ですから、チョコレートを食べるときに、カフェインについて過剰に心配する必要はありません。

チョコレートに含まれるカフェインは、だいたいコーヒーの半分程度です。ただ、カカオ含有量が多いハイカカオチョコレートとなると、カフェイン量が増えます。妊娠中はカフェインが体外へ排出されづらくなるため、ハイカカオのチョコレートをたくさん食べると、体内に長い時間カフェインが滞留することになるので、気を付けましょう。

ちなみに、ホワイトチョコレートは材料にカカオマスを使わないので、含まれているカフェインはごくわずかです。

 

チョコレートは1日どのくらいまでOK?

東京都保健医療局がまとめた主要国のカフェインに関する見解によると、妊婦のカフェイン摂取は1日200~300ミリグラム程度におさめるのが妥当のようです。

カフェイン量が200ミリグラムというのは、カカオ70パーセント台の板チョコ3.6枚分に換算できます。

ちなみに、コーヒーだと1.7杯分で、紅茶だと3.3杯分、せん茶では6.7杯分となります。その他、エナジードリンクは製品によってカフェイン含有量が異なりますが、カフェイン量が150mgほど含まれているものもあるので、気になるときは製品記載の表示を確認してみるとよいでしょう。

「今日はチョコレートを食べたい!」と思った日は、飲み物をノンカフェインの紅茶やコーヒーにしておくのも一つの手です。そして、チョコレートの量は念のために板チョコ半分ぐらいの量にとどめてみてはいかがでしょうか。

出典:東京都保健医療局|「コーヒーにはカフェインが含まれているので、飲むと胎児に影響があると聞きました。本当ですか?【食品安全FAQ】」(2024年4月10日)

 

洋酒の入ったチョコレートは?

カフェインよりも、さらに妊娠中に気を付けなければいけないのがアルコールの摂取です。しかし、チョコレートにほんの少し入っている程度の量であれば、1つや2つ食べたとしてもお腹の赤ちゃんに問題はありません。

そもそも、なぜ赤ちゃんがお腹にいるとアルコールを制限する必要があるのでしょうか。それは、ママがお酒を飲みすぎると、お腹の赤ちゃんが胎児性アルコール症候群になる可能性があるからなんです。また、時期によっては発育遅延やそのほかの障害を引き起こす可能性もあるといわれています。

お酒入りチョコレートには、ウイスキーやフルーツリキュール、日本酒入りのものなど、ついつい食べ比べしたくなる魅力もあります。ですが、妊娠の心配ごとや不安は少しでも減らしたいですよね。大手を振って「食べても大丈夫!」といえるものではないので、妊娠中は控えるのが無難です。

妊娠中、チョコレートに注意しなければならない理由とは?

妊娠中のお腹を撫でる女性

カフェインを理由としてチョコレートを極端に控える必要はありませんが、チョコレートの食べ過ぎには注意が必要です。

妊娠中は、通常時とは身体のメカニズムが大きく変わる点があるため、食べものに対して普段以上に気をつけましょう。

続いて、妊娠中にチョコレートの食べ過ぎに注意すべき理由をお伝えします。

 

糖分を摂りすぎる可能性があるから

すでに妊娠中の人ならば、病院から体重コントロールについて聞かされているかもしれません。なぜか、妊娠中は体重が増えやすい(気がするだけかもしれませんが……)ので、ちょっと気を抜くと、あっという間に目標をオーバーしかねません。妊婦さんの体格やBMI値によって差はあるものの、出産直前までに増やしていい体重はだいたい10~13kgほどです。

チョコレートには、糖分や脂質が多く含まれているので、食べ過ぎは体重増加につながります。

WHOが2015年に発表した内容から換算すると、1日に摂取して良い砂糖の量は25gほどです。一般的なミルクチョコレートの板チョコ1枚に含まれている糖質は24.5gです。その板チョコ1枚で1日の摂取量の上限値に届いてしまうため、気を付けましょう。

出典:World Health Organization「WHO calls on countries to reduce sugars intake among adults and children」(2024年4月10日)

 

虫歯や歯周病のリスクが高くなるから

「甘いものばっかり食べてると、虫歯になるわよ」と、昔からお母さんは言いますよね。妊娠中は、そのリスクがさらに高まってしまいます。

妊娠中は、女性ホルモンの影響で唾液の分泌量が減少します。その分唾液の自浄作用も弱まってしまうため、平常時よりも口腔内が虫歯になりやすい環境になるのです。

さらに、妊娠中に増加する女性ホルモンは、歯周病菌の増殖を助ける働きを持ちます。歯周病菌は、早産リスクを高めると言われているので注意が必要です。

このように、妊娠中は口腔ケアが重要になるので、自分でコントロールできる虫歯や歯周病のリスクは少しでも減らしたいところです。チョコレートを食べた後は、丁寧に歯磨きするようにしましょう。

 

ポリフェノールの過剰摂取は胎児に悪影響の可能性も

ポリフェノールは、植物由来の抗酸化物質で高血圧症や認知症予防にも効果があるといわれています。それだけ聞くと身体に良さそうなのですが、やはり過ぎたるは及ばざるがごとし。過去には妊娠中にポリフェノールを摂りすぎて、胎児が心不全を起こしてしまった例がありました。この事例は、ルイボス茶からのポリフェノールによるトラブルでしたが、同じくポリフェノールを含むチョコレートの過剰摂取でも、同じような事態を引き起こす可能性はあるため、注意しましょう。ただし、摂りすぎなければ問題はないので、常識の範囲内で食べている分にはあまり心配しすぎないでくださいね。

ちなみに、チョコレートに含まれているのはカカオポリフェノールですが、緑茶にはカテキン、ブルーベリーにはアントシアニンというポリフェノールが含まれています。もちろん、ほかの食品にもさまざまなポリフェノールが含まれています。特定の食品を過剰に摂りすぎることのないよう、特に妊娠中はバランスの良い食事を心がけましょう。

出典:中国新聞デジタル「ポリフェノール、妊娠後期の取りすぎ注意 土谷総合病院の森田医師」(2024年4月10日)

デメリットだけじゃない?妊娠中にチョコレートを食べるメリットとは?

売り場の様々なチョコ

妊娠中にチョコレートを食べても大丈夫ですよ、と言いながら、ここまでは少しネガティブ
な話題が多かったですね。続いては、チョコレートを食べたい妊婦さんを勇気づける、チョコレートを食べるメリットについてお伝えします。

チョコレートには、栄養面や精神面でのメリットがいっぱいですよ。

なお、チョコレートの栄養価について、より詳しく知りたい人は「チョコレートの効果やおすすめの種類は?食べ方や賞味期限について紹介」も読んでみてくださいね。

 

チョコレートは栄養満点!

チョコレートにはさまざまな栄養素が含まれており、先にお伝えしたカカオポリフェノールもその一つです。ほかにも、ミネラルやビタミンが豊富なことも、うれしいポイントです。鉄や亜鉛、カルシウム、マグネシウム、銅やリンなどのミネラル分と、ビタミンEやナイアシンなどのビタミン類も含まれています。

特に、チョコレートはカルシウムとマグネシウムのバランスが良いことが特筆すべき点です。カルシウムとマグネシウムは、バランスが崩れると心臓病や高血圧のリスクを高めるといわれているので、チョコレートはその点でも効果が期待できますね。

ちなみに、チョコレートは4000年以上前から人々に薬として用いられていました。16世紀ごろには、ヨーロッパでも薬として重用されており、カカオ豆をすりつぶし飲み物にして服用していました。昔の人もチョコレートの栄養価の高さに気づいていたのですね。

 

食物繊維で便通改善

妊娠中、私はおそろしいほどの便秘に悩まされました……同じ悩みを持つ人にも、チョコレートは役立ってくれるかもしれません。

カカオ豆には、リグニンという食物繊維が含まれています。消化されず、腸でも吸収されずに有害物質を巻き取りながら排出されるという、妊婦にうれしい助っ人です。腸の 蠕動(ぜんどう)運動を活発にする働きもあるので、さまざまな面から便通改善に役立ってくれそうです。

チョコレートに含まれる食物繊維であるリグニンは、板チョコ1枚につき約2gほど含まれています。さらにリグニンには、肌荒れ予防や肥満防止の効果も期待できますよ。

 

おいしくて気持ちをハッピーにしてくれる

チョコレートの最大の効能、それはおいしくて食べると幸せな気分になれることではないでしょうか。

チョコレートの効果を最大限に引き出すならば、まずパッケージを開けたときの香りから楽しんでください。素晴らしい香りに、肺のなかまでハッピーになれそうではありませんか?

次に、口に含んでみましょう。その甘味とクリーミーにとろけるおいしさがβエンドルフィンという「脳内麻薬」を引き出すといわれています。βエンドルフィンは、多幸感をもたらす脳内物質です。

さらに、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分も、あなたを幸せへと導いてくれるはずです。テオブロミンには鎮静作用があり、神経を落ち着かせ、リラックスさせてくれる効果があります。テオブロミンは、チョコレートの苦み成分の正体でもあります。リラックスと苦み、相反するようなイメージの効果を持ち合わせるテオブロミン。癖になりますね。

チョコレートが私たちをハッピーな気持ちにしてくれるのには、科学的な理由があるんですね。

妊娠中チョコレートがやめられない!おすすめの対策とは?

ナッツチョコ

妊娠は、自分の意思とは関係なく、身体に不思議な変化をもたらします。食べ物の嗜好が変わることも、その変化の一つなので、どうしてもチョコレートが食べたくてたまらなくなる人もいるのではないかと思います。

しかも、食べ過ぎると良くないと思うと、なおさら食べたくなってしまう……

そこで、チョコレートが食べたくてたまらない妊婦さんに向けて、チョコレートといい距離感を保つためのアイディアをお伝えします。

 

一日に食べる量をあらかじめ決めておこう

大袋入りのチョコレートや、箱入りチョコレート、板チョコなど、ボリュームのあるチョコレートがスーパーやコンビニなどで売られていますよね。気づいたら、丸ごと食べてしまってなくなっていた……そんな経験をした人もいるかもしれませんね。

そのような食べ過ぎを防ぐには、買ってきたチョコレートを小分けにしておくのがおすすめです。今日食べて良い分だけを残して、そのほかはしまっておきましょう。

自分の意思の固さに自信がなければ、小分けにしていることを家族に伝えておいたり、残りの分を預かっておいてもらうのも良いですね。

 

良く味わって食べよう

「ながら食べ」をしていると、ついつい食べ過ぎてしまうものですよね。スマホをさわりながら、雑誌やテレビを見ながら……ながら食べをしていると、あっという間に食べ過ぎてしまうので、危険かもしれません。

大好きなチョコレートを食べるときは、食べることに集中してみてください。香りや口のなかでとろけるチョコレートを、一粒一粒をしっかりと味わい楽しめば、食べ過ぎを防げるかもしれません。

チョコレート一粒の価値を増すべく、あえて少し高級なチョコレートを選んだり、健康志向のチョコレートを選んだりするのもおすすめです。

 

食べたい&やめられないなら他のことを考えよう

チョコレートの食べ過ぎを防ぐためにいろいろとやってみても、どうしてもチョコレートのことを考えてしまうときは、頑張ってほかのことに気持ちを移してみましょう。

チョコレートの誘惑から離れるためには、赤ちゃんが生まれる前にやっておくと良いことに気持ちと時間を費やすのがおすすめです。

次に、チョコレートの誘惑から離れるためのおすすめのアイデアをいくつかご紹介しますので、試してみてくださいね。

 

育児書を徹底的に読む

妊婦さんのなかでも、特に初産の人は出産や育児で初めてのことをたくさん経験しますよね。出産後は、慣れない赤ちゃんのお世話で余裕のなくなる人も多いです。ぜひ、時間と体力のある今のうちに、育児書などを読んでみましょう。

育児書はとても種類が多く、育児の大先輩が書いた本や海外の本、赤ちゃんの睡眠に特化した本やモンテッソーリ式の子育て本など、本当に多種多様です。読み比べてみて、自分の考え方に合いそうなものを選ぶと良いですね。

ちなみにですが、実際の子育ては、なかなか育児書どおりにはいきません!「こうでなくちゃダメ」ということはないので、さまざまな育児書はあくまでケーススタディとしてマイペースに子育てを楽しんでいきましょう。

 

編み物や裁縫をする

子宮収縮を避けるため、妊娠中の活動には制約がありますよね。その状況でも、編み物や裁縫ならば、お腹にあまり負担を掛けずに取り組めるのでおすすめです。

赤ちゃん用の洋服の作り方を教えてくれる本や動画もたくさんあるので、好きなものにチャレンジしてみてください。スタイや赤ちゃんがにぎにぎするおもちゃなどを簡単に作れる手作りキットなどもあるので、手作り経験が少ない方でも取り組みやすいですよ。

 

近所を散歩する

妊娠中の経過に問題がない安定期の妊婦さんならば、散歩で気分転換をはかるのもおすすめですよ。

散歩は、妊娠中の体力維持にもおすすめです。妊娠すると、日常的に運動をしていた人でも、激しい運動はできなくなってしまいますよね。それでも、歩くことである程度の体力は維持できるので、ぜひたくさん歩いてください。お仕事されている人ならば、近所を歩きながら、保育園をのぞいて保活に役立ててもいいですよね。

普段の生活圏と少し離れたところに、知らなかったおいしいお店や素敵なお店を見つけることもあるでしょう。ちょっと足を伸ばして探検するつもりで、散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。

妊娠中、チョコレートとうまく付き合おう

チョコを食べる女性

良い効能もたくさん持っているチョコレート。うまく取り入れて、妊娠生活の楽しみの一つに昇華させたいですね。

妊婦さんには、飲んだり食べたりすることに我慢が必要な場面が多々訪れると思います。そんな妊婦さんに優しく寄り添ってくれるチョコレートブランドがandew(アンジュ)です。andewのチョコレートは、原料にスーパーフードを使い、保存料や乳化剤、白砂糖、動物性食品は使っていません。

種類も豊富で、タブレットチョコレートやガトーショコラ、チョコレートアイスやキシリトールを配合したナイトチョコレートなどもラインナップされています。オンラインで購入可能なので、ぜひ一度、試してみてくださいね。

世界一やさしいチョコレート andew

参考サイト

 

1-1 

たまひよ|【医師監修】妊娠中にチョコレートは食べてもいい?|たまひよ

Mama’sLife by Rakutenママ割|妊婦はチョコレートを食べたらダメ?目安量と胎児への影響・注意点

 

1-2

ベビーカレンダー|妊婦ですが洋酒入りチョコレートを食べてしまいました

青山ラジュボークリニック|妊娠中に飲酒をするのは大丈夫なのか?

 

2-1

Mama’sLife by Rakutenママ割|妊婦はチョコレートを食べたらダメ?目安量と胎児への影響・注意点

macaroni|妊娠中にチョコレートを食べてもいい?注意点・適量を管理栄養士が解説! - macaroni

八重洲セムクリニック|【15年ぶりに指針変更】妊娠中の適正体重をご存知ですか?妊産婦の適正体重と胎児への影響を解説!

 

2-2

新宿スワン歯科・矯正歯科|妊婦さんは歯周病・虫歯に要注意!~健康な赤ちゃんのためにできること~ | 新宿駅西口徒歩2分の歯医者

Mama’sLife by Rakutenママ割|妊婦はチョコレートを食べたらダメ?目安量と胎児への影響・注意点

 

2-3

日本チョコレート・カカオ協会|Q3 「カカオポリフェノール」はどのようなものですか?

田中消化器科クリニック|No.127 今さら聞けないシリーズ ポリフェノール | アンチエイジングトピックス | 田中消化器科クリニック|炎症性腸疾患診療や胃・大腸カメラ(内視鏡検査)を静岡市で実施

 

3-1

5pmjournal|チョコレートの効果やおすすめの種類は?食べ方や賞味期限について紹介 | 5pm Journal

カラダカルテ|美味しいだけじゃない!チョコレートの嬉しい栄養成分って?

田中消化器科クリニック|No.127 今さら聞けないシリーズ ポリフェノール | アンチエイジングトピックス | 田中消化器科クリニック|炎症性腸疾患診療や胃・大腸カメラ(内視鏡検査)を静岡市で実施

 

3-2

健康ひとくちメモ|ごぼう|がん予防|栄養|食物繊維|便秘予防

カラダカルテ|美味しいだけじゃない!チョコレートの嬉しい栄養成分って?

 

3-3

カカオのアロマを感じる「ヴァン・デュ・ショコラ」

モロゾフ|チョコレートのアロマな癒し|h.touch

日本チョコレート・カカオ協会|Q12 チョコレート・ココアには「カフェイン」が含まれていると聞きますが、子供や妊婦が食べても大丈夫ですか?

医療法人社団 西宮回生病院|チョコレートと健康のはなし | 医療法人社団 西宮回生病院

日本経済新聞|幸せ感よぶ脳内ホルモン 「エンドルフィン」の作り方

チョコレートの魅力:それは心理的なものか生理的なものか?|

 

4-3-2

ベビー&キッズのソーイングキット専門店[nunocoto]|スタイ手作りキット商品一覧ページ|ベビー&キッズのソーイングキット専門店[nunocoto]

 

5

andew|はじめての方へ