もくじ
1. チャクラとは
2. 各チャクラの意味
3. チャクラを整えて心身のバランスを取ろう
チャクラとは
チャクラとは、「体内と体外のエネルギーが交換されている場所」を指します。主要なチャクラは体内に7つあるといわれており、心身のエネルギーの起点となります。基本的にはチャクラを見ることはできませんが、スピリチュアルな感性が高い人のなかには、チャクラを実体として感じられる人もいるようです。
サンスクリット語で「車輪」「回る」を意味するとおり、正常な状態のチャクラはくるくると回転しています。チャクラは本来開いている状態ですが、肉体や精神に大きな負荷がかかると閉じてしまうことがあります。
また、わたしたちの原動力となる生命エネルギー「プラーナ」が減少すると、チャクラの動きは弱まります。全身を巡るプラーナの存在を知っておくと、チャクラを整えるイメージが掴みやすくなるかもしれません。
プラーナについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
各チャクラの意味
チャクラには、下記の7種類があります。
第1チャクラ:Muladhala(ムーラダーラ)
第2チャクラ:Svadhisthana(スワーディシュターナ)
第3チャクラ:Manipura(マニプーラ)
第4チャクラ:Anahata(アナーハタ)
第5チャクラ:Vishuddha(ヴィシュッダ)
第6チャクラ:Ajna(アージュナー)
第7チャクラ:Sahasrara(サハスラーラ)
これら7つのチャクラは、背骨に沿って並んでいます。もっとも下に位置するのが第1チャクラ(ムーラダーラ)で、もっとも上に位置するのが第7チャクラ(サハスラーラ)です。
チャクラには、それぞれをイメージする色や幾何学的な図形(ヤントラ)、司るエネルギーが存在します。ここでは、7つのチャクラの特徴や意味、整え方を解説します。
第1チャクラ:Muladhala(ムーラダーラ)「生命力、安定」
第1チャクラは、心身の土台となるエネルギーを司ります。ムーラダーラはサンスクリット語で、「根を支える」を意味する言葉です。7つのチャクラのなかでもっとも地面に近い場所にあり、大地のエネルギーを取り込むことで活性化できます。チャクラカラーは赤で、生命力や安定を示しています。
スピリチュアルな世界では、地球や大地からエネルギーを自分のなかに取り込むことをグラウンディングといいます。グラウンディングにより、自然からの力強いパワーを吸収することで、体内が生命エネルギーで満たされます。
名称 | ムーラダーラ・チャクラ、ルートチャクラ |
カラー | 赤 |
意味 | 根を支える |
位置 | 骨盤の底、会陰部、頸部 |
ヤントラ | 4枚の赤い花びら |
司るエネルギー | 生命力、安定 |
第1チャクラの整え方
「漠然とした不安がある」「気力が湧かない」という方は、第1チャクラが弱まっている可能性があります。
第1チャクラは、大地とのつながりをイメージすることで整います。たとえば、ヨガの基本ポーズ「安楽座(スカーサナ)」は、地面との位置が近付くため、大地からのエネルギーを取り込みやすくなります。ガーデニングや山登りなど、自然との触れ合いを増やすのも効果的です。
第1チャクラが安定してくると、自己肯定感が高まり、前向きに行動できます。7つのチャクラはすべて重要ですが、土台である第1チャクラを整えることで、ほかの6つのチャクラにも良い影響をもたらします。
第2チャクラ:Svadhisthana(スワーディシュターナ)「創造性、つながり」
第2チャクラは、人との関わり合いや性エネルギーを司ります。スワーディシュターナはサンスクリット語で、「自らの住処」を意味する言葉です。自分のあるべき姿や立ち位置がはっきりすることで、自立心や決断力が高まります。チャクラカラーはオレンジで、創造性やつながりを示しています。
おへその下あたりの生殖器に近い場所にあることから、セクシャリティチャクラとも呼ばれます。スワーディシュターナには「甘さ」という意味も含まれており、第2チャクラを整えることで、人生が幸せな方向へと導かれます。楽しい、うれしい、刺激的など、さまざまな感情の源ともいえるチャクラです。
名称 | スワーディシュターナ・チャクラ、セクシャリティチャクラ |
カラー | オレンジ |
意味 | 自らの住処、甘さ |
位置 | 丹田、子宮、おへその下あたり |
ヤントラ | 6枚のオレンジの花びら |
司るエネルギー | 創造性、つながり |
第2チャクラの整え方
「孤独感が強い」「思い切った決断ができない」という方は、第2チャクラが弱まっている可能性があります。
第2チャクラは、芸術に触れる機会を増やすことで整います。美術館やコンサートホールに足を運んでみたり、気になる映画を見たりするだけでも、チャクラは活性化します。意欲が湧いてきたら、自分自身で何かを創ってみるのもおすすめです。
第2チャクラが安定してくると、エネルギーの好循環が生まれ、幸せが引き寄せられます。
また、感情表現が豊かになることで、人間としての魅力もアップして、新しい出会いにも恵まれます。
第3チャクラ:Manipura(マニプーラ)「意志、自尊心」
第3チャクラは、人格形成の中心となるエネルギーを司ります。マニプーラはサンスクリット語で、「美しく輝く宝石」を意味する言葉です。みぞおちのあたりに位置するチャクラで、自分自身を尊重し、信じることを促します。チャクラカラーは黄色で、意志や自尊心を示しています。
10枚の黄色の花びらが描かれたヤントラは、人生の妨げとなる10個の要素(無知、強欲、嫉妬、背信、恥、不名誉、恐怖、嫌悪、愚行、悲観)を表しています。責任感が強い人や頼りがいのある人は、第3のチャクラが活性化している傾向です。ただし、第3チャクラだけにエネルギーが偏ってしまうと、うぬぼれや傲慢さといった悪影響を及ぼすケースもあります。
名称 | マニプーラ・チャクラ、ソーラープレクサスチャクラ |
カラー | 黄色 |
意味 | 美しく輝く宝石 |
位置 | みぞおち |
ヤントラ | 10枚の黄色の花びら |
司るエネルギー | 意志、自尊心 |
第3チャクラの整え方
「周囲の目が気になる」「自分に自信が持てない」という方は、第3チャクラが弱まっている可能性があります。
第3チャクラは、自分を信じて行動することで整います。自分には無理だと諦めるのではなく、目標に向かって努力を続けることが重要です。また、太陽の下で過ごしたり、運動で汗をかいたり、バランスの良い食事をとったりすることも効果的です。
第3チャクラが安定してくると、肉体と精神が満たされて、自分の人生をコントロールしやすくなります。また、自らの人生が安定することで、他者を気遣う余裕も生まれます。周囲の人に目を配り、手を差し伸べることができれば、さらなる成長が期待できます。
第4チャクラ:Anahata(アナーハタ)「愛、平和」
第4チャクラは、慈愛や思いやりの根源となるエネルギーを司ります。アナーハタはサンスクリット語で、「衝突がない」を意味する言葉です。ハートチャクラと呼ばれることもあり、心の動きと密接な関係があります。チャクラカラーは緑で、愛や平和を示しています。
前述したとおり、チャクラとは体内と体外のエネルギーが交換されている場所のことです。第4チャクラも、愛を与え、そして受け取ることで動きが活発になります。周囲の人にエネルギーを渡してばかりいると、チャクラが弱まり、体内のバランスも崩れてしまいます。他者を思いやるだけでなく、自分自身の気持ちに向き合うことも大切です。
名称 | アナーハタ・チャクラ、ハートチャクラ |
カラー | 緑 |
意味 | 衝突がない |
位置 | 胸の中央、心臓のあたり |
ヤントラ | 12枚の緑の花びら |
司るエネルギー | 愛、平和 |
第4チャクラの整え方
「イライラすることが多い」「他者を信用できない」という方は、第4チャクラが弱まっている可能性があります。
第4チャクラは、他者と良好なコミュニケーションをとることで整います。気持ちが落ち込んでいるときは、自分が心地よいと感じる人と接する機会を増やすと、少しずつチャクラが回復していきます。他者からの善意や思いやりは、感謝の気持ちを持って受け取ってください。心に余裕が生まれてきたら、困っている人を助けることで、さらにチャクラの働きが活発になります。
第4チャクラが安定してくると、人のため、自分のため、社会のために行動できるようになります。他者の気持ちに寄り添い、喜びや悲しみなどの感情を共有できれば、豊かな人間関係が築けます。
第5チャクラ:Vishuddha(ヴィシュッダ)「コミュニケーション」
第5チャクラは、自己表現の軸となるエネルギーを司ります。ヴィシュッダはサンスクリット語で、「清浄なる輪」を意味する言葉です。喉のあたりにあるチャクラを開放することで、他者と円滑に会話ができ、良好な関係が築けます。風邪などの影響でエネルギーが弱まることも多い繊細なチャクラです。チャクラカラーは青で、コミュニケーションを示しています。
チャクラが正しく回転しているときは、清浄でやさしい言葉を相手に届けることができますが、精神的なストレスによりチャクラが完全に閉じてしまうと言葉が喉のなかで詰まったような感覚に陥ります。また、第5チャクラのエネルギーが強くなりすぎると、攻撃的になったり、意図せず相手を洗脳してしまったりするケースもあるため注意が必要です。
名称 | ヴィシュッダ・チャクラ、スロートチャクラ |
カラー | 青 |
意味 | 清浄なる輪 |
位置 | 首の付け根中央、喉のあたり |
ヤントラ | 16枚の青色の花びら |
司るエネルギー | コミュニケーション |
第5チャクラの整え方
「コミュニケーションがうまく取れない」「自分の考えを伝えるのが苦手」という方は、第5チャクラが弱まっている可能性があります。
第5チャクラは、喉を積極的に動かすことで整います。他者とのコミュニケーションだけでなく、歌を歌ったり、息を吹き込んで音を出す管楽器を演奏したりするのも効果的です。
第5チャクラが安定してくると、表現力が豊かになり、自分の気持ちをはっきりと伝えやすくなります。詩の朗読や英語のシャドーイングなど、一人でできるトレーニングからはじめて、徐々に対人コミュニケーションの機会を増やしていきましょう。
第6チャクラ:Ajna(アージュナー)「インスピレーション」
第6チャクラは、直観力に関わるエネルギーを司ります。アージュナーはサンスクリット語で、「命令」「指揮」を意味する言葉です。眉間のあたりに位置しており、サードアイチャクラとも呼ばれます。チャクラカラーは藍色で、インスピレーションを示しています。
2枚の藍色の花びらが描かれたヤントラも、第三の目を表しています。第6チャクラが活性化することで、直観力や洞察力が磨かれて、人や物事の本質を見抜きやすくなります。第6感が強い方や、スピリチュアルな感性が高い方は、第6チャクラが発達しているのかもしれません。
名称 | アージュナー・チャクラ、サードアイチャクラ |
カラー | 藍色 |
意味 | 命令、指揮 |
位置 | 眉間のあたり |
ヤントラ | 2枚の藍色の花びら |
司るエネルギー | インスピレーション |
第6チャクラの整え方
「直感的に動けない」「大事な選択を間違えることが多い」という方は、第6チャクラが弱まっている可能性があります。
第6チャクラは、スピリチュアルな世界に触れることで整います。スマホ、パソコン、ゲーム機などから離れるデジタルデトックスもおすすめの方法です。
第6チャクラが安定してくると、直感的に正しい判断ができるようになり、人生がよりよい方向へと導かれます。ヨガのレッスンに通うとスピリチュアルな感性が磨かれますが、呼吸法を学ぶだけでもチャクラを整えることは可能です。
第7チャクラ:Sahasrara(サハスラーラ)「宇宙、神秘性」
第7チャクラは、宇宙意識とつながるエネルギーを司ります。サハスラーラはサンスクリット語で、「千の光」を意味する言葉です。7つのチャクラのなかでもっとも天に近い場所にあり、スピリチュアルな領域にアクセスするための扉のような役割を果たします。チャクラカラーは紫で、宇宙や神秘性を示しています。
紫は古来より高貴さや神聖さを表す色として使われてきました。スピリチュアルな世界でも宇宙や高い次元とつながる神秘的なカラーであり、ほかの6つのチャクラが整ってはじめて、第7チャクラが開くといわれています。
名称 | サハスラーラ・チャクラ、クラウンチャクラ |
カラー | 紫 |
意味 | 千の光 |
位置 | 頭頂部あたり |
ヤントラ | 1000枚の花弁 |
司るエネルギー | 宇宙、神秘性 |
第7チャクラの整え方
「運が悪い」「将来に希望が持てない」という方は、第7チャクラが弱まっている可能性があります。
第7チャクラを整えるためには、これまで紹介した6つのチャクラすべてがエネルギーに満ちている必要があります。「瞑想をする」「パワースポットにいく」「星空を眺める」など、宇宙からのエネルギーを取り込むのも有効な方法です。
第7チャクラが安定してくると、スピリチュアルな感性が高まり、次元の高い意識にアクセスできるようになります。天からのメッセージが理解できるようになると、運気も上昇し、思い描いた人生が歩めるようになるでしょう。
チャクラを整えて心身のバランスを取ろう
ほとんどの人が目にすることができないチャクラですが、整え方を知るだけで心身のバランスが保たれて健康的な生活が送れるようになります。まずは、リラックスできる姿勢で7つのチャクラの位置を確かめるところからはじめてみてくださいね。
目に見えない世界に触れることで、宇宙からのサインに気付きやすくなり、チャンスを掴みやすくなります。スピリチュアルについて詳しくまとめた読み物もご用意しておりますので、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。
「スピリチュアルとは?意味やサイン、受け取れるメッセージを紹介」
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参考
【Sustainable Living】チャクラとは? どこよりも詳しく!ヨガ古典からスピリチュアルまで