もくじ

1. 犬はブロッコリーを食べても大丈夫

2. ブロッコリーの栄養成分

3. 犬に与えても良いブロッコリーの量

4. 犬にブロッコリーを与える際の注意点

5. 健康的なおやつとしてブロッコリーを

犬はブロッコリーを食べても大丈夫

ブロッコリー

一般的に、犬がブロッコリーを食べても大丈夫だと言われています。基本的には犬にとって中毒を引き起こす成分は含まれず、ビタミンやミネラルなど栄養価、食物繊維も豊富なのでおやつや食事にも良いでしょう。ただし、個体差があるため、これからご紹介する注意点には十分に気をつける必要があります。

また、食べても大丈夫な食べ物を把握すること以外に、以下の記事では犬の長生きのために知っておきたい情報を詳しくまとめています。ぜひあわせてチェックしてみてください。

関連記事:「犬の年齢は人間でいうと何歳?長生きのために気をつけること

ブロッコリーの栄養成分

ザルに乗ったブロッコリー

ブロッコリーは栄養成分が豊富で、犬の健康維持にも良い働きが期待できます。ただし、調理方法や保存方法によって栄養成分の一部が失われることも…。できる限り新鮮な状態で保存し、よく洗ってから茹でたり蒸したりと柔らかく調理して与えると良いでしょう。

 

メリットのある栄養

 ● ビタミンC

毛細血管や歯、骨などを健康に保つために摂りたい栄養素がビタミンCです。抗酸化作用が期待でき、病気予防にも役立ちます。

 ● 葉酸

ビタミンB群のひとつで、DNA合成に重要なビタミンである葉酸。貧血や口内炎予防としても役立ちます。

 ● ミネラル類

ブロッコリーには、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リンなどが含まれています。これらを適切に接種することで、神経機能に役立ち骨の形成にもつながると言われています。

 ● 食物繊維

ブロッコリーに含まれる「不溶性食物繊維」は、便秘を改善する働きがあると言われています。

 ● グルコシノレート類

殺菌作用や抗菌作用があると言われており、人ではがん予防効果も期待されています。

 

デメリットのある栄養 

 ● 過剰なカリウム

過剰にカリウムを摂取すると「高カリウム血症」という血液中のカリウム濃度が上がる状態を引き起こすことがあります。とくに腎臓病を持つ犬や腎機能が衰えているシニア犬に与える際には、事前に獣医師に確認しておきましょう。

 ● 過剰な食物繊維

ブロッコリーは食物繊維が豊富な野菜であるため、過剰に摂取すると便が大きくなりすぎたり、犬の胃腸に負担をかけたりと排便が困難になることも。消化不良や下痢を引き起こす可能性もあるため、適量を与えましょう。

 ● タンパク質

タンパク質がアレルギー症状を引き起こす可能性があることもよく知られています。犬は個体差があり、ブロッコリーに対しても例外ではありません。犬に初めてブロッコリーを与える際には、注意深く観察し、異常が見られた場合はすぐに獣医師に相談しましょう。

犬に与えても良いブロッコリーの量

フローリングに立つ犬

犬にブロッコリーを与えるときに知っておきたいのが、適切な量です。犬の体重やサイズによって異なるため、適量が分からない場合は以下を目安にしてみてはいかがでしょうか。

以下は一般的な目安となるため、初めて与える際には少量から始めて様子を見ながら個体差や犬の健康状態に合わせて調整しましょう。

小型犬:1日の食事で、51~101g(中5房~中10房)程度

中型犬:1日の食事で、116~231g(中10房~中10房)程度

大型犬:1日の食事で、286~569g(大17房~大35房)

犬にブロッコリーを与える際の注意点

小鉢のブロッコリー

先ほどご紹介した適量は目安であり、犬の個体差や健康状態によって変わります。ブロッコリーを与える際は、過剰な量や生のまま与えることは避け、これからご紹介するように適切な調理を行いましょう。

 

加熱してから食べさせる

【ブロッコリーの与え方】

ブロッコリーを犬に与えるときには、 適量を守ることが重要なポイントになります。先ほども触れたように過剰な量を与えると、体調不良を起こす可能性があるためです。目安量を参考に、犬のサイズや体重に合わせて与えましょう。

また生のままではなく、茹でたり蒸したりと加熱してから食べさせることも大切なポイント。塩や調味料などを使わずに調理すること、喉につまらせないよう、細かく刻んで食べさせることも配慮したいところです。

【スプラウトの与え方】

栄養豊富なスプラウトを与えるときにも、少量から始め適量を守りましょう。しっかりと洗うことも忘れずに。過剰な摂取は体調不良の原因となることもあります。トッピングとしてプラスすれば、栄養がアップします。スプラウトも生食ではなく茹でたものを細かく刻むと食べやすくなるでしょう。

 

持病がある犬には与えない 

持病がある犬には、ブロッコリーは与えないようにしましょう。とくにアブラナ科のアレルギーがある犬、甲状腺疾患や腎臓病・尿路結石を持っている犬には注意が必要です。

犬の持病によってはブロッコリーを食べることで体調への影響が懸念される場合があるため、獣医師とよく相談して知識を得ておきましょう。

 

子犬やシニア犬にも与えて良い?

ブロッコリーを子犬やシニア犬に与える際には、下記のことに注意しましょう。

【子犬への与え方】

ブロッコリーは、消化器官が十分に発達してから与えましょう。目安としては生後2~3か月ほど経った頃からですが、乳歯から永久歯に生え変わる生後7~8か月までは消化機能が未発達である場合もあるため、獣医師に相談しながら慎重にタイミングを見つけましょう。

先ほども触れたように、生ではなく柔らかく調理し細かく刻んで食べさせるとよいでしょう。

【シニア犬への与え方】

シニア犬は、消化器官が弱まっていることも考えられるためブロッコリーを柔らかく調理し、細かく刻んで食べやすい形にして与えると良いでしょう。また、カリウムの排出がうまくできない腎機能が衰えたシニア犬、心機能が低下しているシニア犬にブロッコリーを与えたいときには、必ず適量や注意点を獣医師に相談しましょう。

 

初めて与えるときはアレルギーに注意!

ブロッコリーを犬に初めて与える場合は、ひと口だけ与えてみてよく観察しましょう。アレルギーを発症した場合の症状は、一般的に以下のようなものがあります。

 ● 下痢、嘔吐、腹痛などの消化器症状

 ● かゆみ、脱毛、紅斑が顔面や耳、下腹部などに現れる

 ● 全身的な不調や無気力など

ブロッコリーへのアレルギー反応に対しての診断や対処は獣医師が行うため、もしブロッコリーを与えて様子がおかしい場合は、すぐに食べさせることを中止し獣医師に相談しましょう。

出典:小方 宗次「犬猫の食物アレルギー

健康的なおやつとしてブロッコリーを

ブロッコリー

ドックフードなど犬の主食にプラスして、適量をおやつ程度に与えたいブロッコリー。過剰摂取にならないよう少ない量から始めること、体に負担をかけないためにも、柔らかく加熱してから細かく刻むことは大切なポイントになります。

犬が元気で過ごすためにも、おやつ同様にこだわりたいのが主食のペットフード。「PETOKOTO FOODS」は、スタッフ全員が愛犬家、愛猫家なのだそう。愛する家族の食事をより楽しく、元気で幸せな毎日がいつまでも続きますように…という想いを込めて、新鮮な食材を使い手間ひまをかけて作ったごはんをフレッシュなまま届けてくれます。

犬の食事にこだわる飼い主さんも納得の国産の原料、保存料無添加、獣医師との開発など、嬉しいポイントがたくさん。あなたもぜひ、愛犬の食事選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。

【参考サイトURL】

犬がブロッコリーを食べても大丈夫。与え方の注意点を獣医が解説

【獣医師監修】犬にブロッコリーを与えるときは注意が必要。与えるメリットとデメリットを解説

犬にブロッコリーを与えても大丈夫?食べてもよい適量と注意点を解説

犬猫の食物アレルギー