もくじ

1. ビーグルはどんな犬?

2. ビーグルの飼い方のポイント

3. ビーグルのお手入れ方法

4. ビーグルの平均寿命

5. ビーグルがかかりやすい病気

6. ビーグルの特徴を理解して、しつけや飼い方の工夫を

ビーグルはどんな犬?

ビーグル

垂れ耳が特徴的なビーグルは、イギリス・イングランド原産の純血種です。元は猟犬ですがたいへん人懐っこいため、ペットとして飼うのに適した犬種といえるでしょう。

<ビーグルの基本情報>

正式名称                ビーグル                         
英語表記Beagle
原産国イングランド(イギリス)
サイズ中型犬(小型犬とされる場合もある)
大きさ(体高・体重)

● 体高:体高:33~40cm

● 体重:7~14kg

 

ビーグルの歴史

ビーグルの歴史は、8世紀までさかのぼります。当時、狩猟に用いられていた猟犬「セント・ユベール・ハウンド」から新しい犬種としてタルボ・ハウンドが生まれ、タルボはグレイ・ハウンドと交配されました。そして誕生したサザン・ハウンドと呼ばれる犬種は、ビーグルの祖先といわれています。

その後、さまざまな交配が進められながら、14世紀頃にイギリスへと渡りました。イギリスに渡ったビーグルの祖先は王室で大人気となり、ヘンリー7世やエドワード2世も実際にペットとして飼っていたといわれています。

そこからさらに交配が進み、狩猟のために走るスピードを向上させたり、より美しい見た目を作ったりしながら、1840年頃に現在のビーグルの標準的な型が完成しました。現在の型へと確立されたビーグルはほどなくしてアメリカへ渡り、1884年にはアメリカンケネルクラブにも登録されました。

ビーグルという名前 は、16世紀頃に定まったといわれています。名前の由来は諸説ありますが、フランス語・ケルト語で「小さい」「大声で鳴く」という意味から生まれたという説が有力です。

ビーグルは1884年にアメリカンケネルクラブに正式な犬種として認められるとたちまち人気になり、全世界にその人気は広がりました。日本には、明治時代 に入ってからイギリスより伝来しています。現在もアメリカンケネルクラブの登録数は常にトップ10に入る人気ぶりで、ペットとして飼うだけでなく、ドッグショーでも人気の犬種です。

 

ビーグルの特徴

ビーグルは、大きく垂れ下がった耳がチャーミング。日本でも大人気のキャラクターであるスヌーピーは、ビーグルがモデルになったといわれています。

ビーグルは嗅覚ハウンドと呼ばれる犬種に分類されており、大きな吠声と優れた嗅覚が特徴的な狩猟犬です。理想的な体高は体高33~40cmで、小柄ながら筋肉質でしっかりとした体格をしています。

 

ビーグルの性格

ビーグルは好奇心が強く、常に動き回っているような活発さを持ち合わせています。甘えん坊で人懐っこく、人間といるのが大好きなため、ペットとして飼いやすい性格であるといえるでしょう。また、元々狩猟犬として群れを成していた歴史があることから協調性が高く、多頭飼いにも適しています。

寂しがりやで一人の時間が苦手なうえ、運動量が多く散歩の時間をしっかりと確保する必要があるため、一緒に過ごせる時間の余裕があるライフスタイルの家庭にとくに向いている犬種です。

実際にビーグルを飼っている方からは、「ビーグルは人懐こく、性格も明るく元気、ヤンチャですが愛嬌もあって面白い犬です。多頭飼いしやすい犬種なので、協調性もあります。ただ、個体にもよりますが、元々狩猟犬であるためやや吠えます。」という声が挙げられています。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1326589683 より引用

実際に飼っている方のコメントからも、非常にパワフルで賑やかな犬種ということがわかりますね。ビーグルを飼うことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

ビーグルの被毛

ビーグルの被毛は、皮膚を保護する「オーバーコート」と保温性の高い「アンダーコート」の両方の毛を持った短毛のダブルコートです。

毛色は個体によってさまざまですが、もっとも多いのはトライカラーやハウンドカラーとよばれるホワイト・ブラウン・ブラックの3色の組み合わせで、お腹や四肢のパーツが白くなっています。

ほかにも明るいブラウンとホワイトのレッドアンドホワイト、イエローブラウンとホワイトのレモンカラーなどの毛色もあり、すべての毛色に共通して白い尻尾が人気です。

ビーグルの飼い方のポイント

ビーグル

ここからは、ビーグルを飼うときに知っておきたいポイントについていくつか解説していきます。これからビーグルを飼おうと考えている方や、飼いやすい犬種かどうか知りたい方は、しっかり把握しておきましょう。

また、「犬の年齢は人間でいうと何歳?長生きのために気をつけること」では、犬の寿命や長生きさせるために飼い主ができる健康管理、病気の予防方法・老化サインの見極め方などについて詳しく解説しています。もっと詳しく犬の飼い方を知りたいと思った方や、犬のライフステージに合わせた食事方法や健康管理方法を知りたいと思った方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。  

 

ストレスが溜まらないようしっかり運動させる

ビーグルはスタミナがあってとても運動量の多い犬種のため、1日に最低でも1時間は運動をさせてあげましょう。十分な運動ができないとストレスが溜まり、吠えぐせや噛みぐせがついてしまう可能性があります。時間に余裕のある方や散歩や遊びの分担ができるファミリーでないと、ビーグルに十分な運動をさせながら飼うのは難しいかもしれません。

散歩は朝と夕方にそれぞれ30分ずつを日課として、しっかりと体を動かす時間を作りましょう。好奇心が旺盛で探索欲求も高いため、たまに散歩のコースを変えてみて飽きさせないような工夫をするのもおすすめです。また、公園でボールやフリスビーなどのおもちゃを使って遊んだり、ドッグランで思い切り遊ばせたりする時間もあると良いでしょう。

 

探索欲求を満たせる遊びをする

ビーグルは元々猟を行っていた歴史のある狩猟犬で、においを追うという習性をもちます。犬のなかでもとくに探索欲求が高い犬種のため、ペットとして飼う際は探索欲求を満たすような遊びをさせてあげるのがおすすめです。

例えば、おやつやお気に入りのおもちゃを部屋のどこかに隠して宝探しのようなゲームをしたり、飼い主と一緒にかくれんぼをしたりする遊び方があります。家の中で退屈そうな素振りを見せていたら、このような遊びを取り入れて探索欲求を満たしてあげましょう。

 

室内環境を整える

ビーグルが体調を崩したり怪我をしたりしないように、部屋の中の環境を整えることも大切です。

ビーグルにとっての過ごしやすい気温は25度以下、湿度は60%以下といわれているため、冷暖房を使用するなどして年間を通して室温を一定に保つようにしましょう。転倒防止のために、ペット対応のカーペットやマットを敷くのもおすすめです。

また、お散歩をする時間帯にも注意しましょう。とくに夏のコンクリートやアスファルトは高温で地面からの反射熱を受けやすいため、気温の低い朝晩の時間帯に行うのがベターです。

 

吠えぐせや噛みぐせがつかないよう根気強くしつけする

ビーグルは活発で好奇心旺盛な性質を持つため、吠えぐせや噛みぐせがつきやすい犬種です。元々声量があるために吠える声が大きくなってしまうことも珍しくなく、ストレスが溜まったり体力が有り余っているときは、ものを噛んで発散することもあります。そのため、飼い始めの時期は根気強くしつけを行う必要があるでしょう。

しつけをする際は、むやみに叱らずに何がダメなのかを伝え、NOということがはっきりとわかるようにするのがポイントです。訓練の中で上手にできたら、褒めておやつを与えるポジティブトレーニングを用いると良いでしょう。

また、しつけをしながらストレスが溜まらないように、途中でボール遊びをするなどして気分転換をするのもおすすめです。しっかりとしつけを行い、家族の一員として楽しく過ごせるようにできると良いですね。

 

ものの破損や誤食に注意する

ビーグルは噛みぐせの延長として、ものを噛んで破壊してしまったり、誤食してしまったりする危険性があります。とくに飼い始めたばかりの子犬は噛むことによる破壊トラブルが多く、しつけができるまでは予防を行うことも必要です。

人間の食べ物やにおいのするものは手の届かない場所に置いたり、噛むと危険な家具やコード類などには苦い味のする噛み防止スプレーを塗布したりするなどして、破損・誤食を防ぎましょう。しつけが完了していないビーグルを留守番させる際は、ペットサークルを利用して誤飲・誤食から守る方法もあります。

ビーグルのお手入れ方法

ビーグル

ビーグルを飼うにあたって、ブラッシングや歯磨きなどの日々のケアについても知っておきましょう。

犬は抜け毛が体に残ったままでいると皮膚疾患を引き起こす可能性があるため、ブラッシングは基本的に毎日行うのがベターです。犬用のラバーブラシを使ってマッサージしながら毛をとかしたり、抜け毛を除去する専用のファーミネーターというブラシを使って毛を取り除いたりして体を清潔に保ちましょう。

とくに春と秋は換毛期で大量の毛が抜け落ちるので、普段以上にしっかりとブラッシングを行うことが大切です。さらに、月に1回はシャンプー で体を洗ってあげるようにしましょう。

ブラッシングと同じく毎日行う必要があるのが、歯磨きです。犬は約3日 で歯垢が歯石になるといわれており、毎日の歯磨きが欠かせません。犬用の歯ブラシや指にはめる指サックタイプの歯ブラシを使い、1本1本ていねいに磨くのがポイントです。

また、ビーグルは垂れ耳のため、耳が汚れやすいという特性もあります。お散歩後に濡れタオルで体を拭くついでに、耳も軽く拭いてあげるようにすると良いでしょう。

ビーグルの平均寿命

散歩するビーグル

ビーグルの平均寿命は、12~15歳です。犬全体の平均寿命が14歳 なので、犬のなかではやや寿命が長い犬種といえるでしょう。

また、ビーグルは純血種ですが、純血種の犬に多くみられる遺伝的・先天的な病気にかかりにくいという特徴があります。そのため、純血種のなかでも長生きする犬種といわれています。

ビーグルがかかりやすい病気

布団をかぶったビーグル

ビーグルがかかりやすい病気はいくつかありますが、とくに気をつけたいのが椎間板ヘルニアとクッシング症候群です。また、耳が垂れている犬種のため、外耳炎にも注意が必要といえます。飼い主としての日頃のケアや健康管理はもちろん、少しでも不調がみられたらすぐに動物病院を受診するようにしましょう。

 

<椎間板ヘルニア>

背骨の骨の間のクッションの役割をしている椎間板が変形し、脊髄や神経を圧迫してしまう病気です。激しい痛みを伴い、足腰を動かすのが困難になります。老化や肥満によって引き起こされることが多いのが特徴です。

 

<クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)>

腎臓の近くにある副腎という器官から過剰にホルモンが分泌され、多尿・肥満・筋力低下・脱毛などを引き起こします。免疫力が低下して皮膚疾患や歩行困難に繋がることもあり、放っておくと危険です。とくにシニア犬に多い病気といわれています。

 

<外耳炎>

耳の外側から鼓膜までの部分が、細菌やダニなどによって炎症を起こす病気です。耳垢が増える・耳を掻く仕草が増える・耳から臭いがするなどの症状があったら、外耳炎の可能性があります。垂れ耳の犬種がかかりやすく、ビーグルはとくに注意が必要です。

 

<肥満>

運動不足や食べ過ぎによって、犬も肥満になります。肥満は骨や関節に負担がかかるほか、糖尿病や心臓病を引き起こすリスクも高めます。運動量や食事量にとくに変化がないにも関わらず前よりも太ったということがあれば、ほかの病気の影響も考えられるため、一度病院を受診するようにしましょう。

 

<誤飲・誤食>

ビーグルは探索欲求が高く好奇心が旺盛なため、誤飲や誤食のリスクがあります。ビーグルが口に入れられるサイズのものは、片付けたり高い位置に置いたりして手が届かないように徹底しましょう。

 

<歯周病>

歯垢に含まれる細菌によって歯肉が炎症を引き起こす病気で、悪化すると靭帯や骨まで影響を及ぼします。犬は人よりも歯垢が歯石に変わるスピードが早いため、毎日の歯磨きは必須です。口臭が気になる場合は、歯周病の可能性が高いでしょう。

 

<膝蓋骨脱臼(パテラ)>

膝の皿と呼ばれる膝蓋骨の位置がずれ、脱臼しやすくなる状態です。痛みを伴い、悪化すると歩行異常をきたし、最終的に歩行が困難になります。原因は成長期の骨や筋肉の異常・高いところからの転落などです。

 

<膀胱腫瘍>

膀胱部分にできる腫瘍で、シニア犬が引き起こしやすい病気です。頻尿・血尿・排尿困難などの症状が現れたら、すぐに病院を受診しましょう。

ビーグルの特徴を理解して、しつけや飼い方の工夫を

青空とビーグル

ビーグルはやんちゃで人懐っこい性質があるため、飼い主の家族を明るく活気付けてくれるでしょう。さて、実際にビーグルを飼うとなったときに、どんなごはんをあげれば良いか気になる方も多いのではないでしょうか。少しでも良いものを食べてほしいと思っている愛犬家の方におすすめなのが、「PETOKOTO FOODS」です。

こちらのブランドでは実際に犬・猫を飼っている人が開発した、ヒューマングレードのペットフードを販売しています。通常のペットフードのなかには人間の食事には使われない部位を使用した商品もありますが、「PETOKOTO FOODS」の商品は人間が食べるものと同じ食材を使って調理されているのが特徴です。

無機質なカリカリと違って素材の見た目が残っているペットフードは、私にとって真新しい印象でした。ペットも家族の一員として健康的な食事をしてほしいと願う飼い主にとって、「PETOKOTO FOODS」はこれ以上ないペットフードといえるでしょう。

 以前筆者の祖父母の家では、大型犬を飼っていました。幼い頃の記憶のため犬種は覚えていないのですが、狼のような大きい体格と黒い被毛をしており、さらに頻繁に大きな声で吠えていたため、とても怖かった記憶があります。

このような経験から子どもの頃は犬が苦手だったのですが、大人になった今、犬はとてもかわいらしいなということに気付きました。

私もいつか落ち着いたら犬か猫を飼いたいなと思いながら、今は動画サイトやSNSで動物のほっこり動画を眺める毎日です。

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【参考サイトURL】

いぬのきもち「ビーグルの特徴・性格 最新価格と飼い方|いぬのきもち 犬図鑑」

Pet News Storage「ビーグルの性格と正しい飼い方は?寿命や注意すべき病気も解説」

ワンコnowa「ビーグルの性格や寿命、里親、値段から飼い方|ビーグル図鑑」

アクサダイレクト「ビーグルってどんな犬?性格としつけ方」

みんなの犬図鑑「ビーグル」

ジャパンケネルクラブ「ビーグル」

animal lab「愛犬の毛はシングルコート・ダブルコート? お手入れ方法・抜け毛対策について」

ブリーダーナビ「ビーグルの抜け毛が多い時期は?ブラシの使い方やトリミングの必要性」

ライオンペット株式会社「【動画でわかる】犬の歯みがき方法をプロが解説。シートみがきができたら、STEP3の本格的な「歯ブラシケア」へ!」

価格.com「犬のクッシング症候群」

価格.com「犬の外耳炎」

価格.com「犬の歯周病」

犬との暮らし大百科「犬の「膝蓋骨脱臼」通称「パテラ」について|飼い主が知っておきたいこと」