もくじ
1. パスタとはどんな食べ物?
2. パスタの調理方法は3つ
3. 乾燥パスタと生パスタの違い
4. パスタの種類とおすすめの使い方
5. パスタを使い分けると料理のバリエーションが広がる
パスタとはどんな食べ物?
私たちの暮らしに身近な食材「パスタ」。イタリア料理でよく使われる食材で、小麦粉と水を主な原料に、薄く伸ばしてカットしたり成型したりして作られます。
パスタの起源ははっきりと分かってはいませんが、日本で食べられるようになったのは幕末だといわれています。日本でパスタが作られるようになったのは明治16年(1883年)頃で、長崎県にマカロニ工場が建設され製造されるようになったことに始まります。
家庭で楽しむデュラムセモリナのパスタが作られるようになったのは、昭和30年代の半ばを過ぎた頃です。本格的なパスタ製造機が導入されるようになった昭和30年は「パスタ元年」といわれているのだそう。国産パスタの品質は向上し、今やパスタは、日本でも愛される暮らしに身近な食材になったのです。
パスタの調理方法は3つ
パスタの調理法は、主に3種類あります。
・パスタを茹でてソースなどと絡めて食べる
トマトソースやカルボナーラなどのソースに、茹で上げたパスタをさっと絡めて食べる方法。日本人にとって最も馴染み深い食べ方ではないでしょうか。
・パスタを焼き上げる
グラタンやラザニアのように、パスタにソースを加えてオーブンなどで焼き上げて食べる方法。チーズなどをのせてこんがりと焼き上げると、よりおいしくいただけます。
・スープの具としてパスタを調理する
日本ではあまり馴染みがありませんが、スープに加えて具としてパスタを食べる方法もあります。野菜や肉、魚介類などのスープにパスタを加えれば、食べ応えもアップしそうです。
いずれも、パスタの食感や美味しさを生かした調理方法です。パスタにもさまざまな種類があるため、のちほどご紹介するパスタの種類と美味しい食べ方も参考に楽しんでみてはいかがでしょうか。
乾燥パスタと生パスタの違い
パスタは大きく分けて、「乾燥パスタ」と「生パスタ」があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
・乾燥パスタ
乾燥パスタは、その名のとおり乾燥した状態のパスタのこと。長期保存ができることが特徴で、茹でても硬めの食感を楽しめるのが魅力です。食感が少し残る程度に茹でられた「アルデンテ」に、ソースなどをよく絡めていただきます。市販でも手に入りやすく、常温で持ち運べるためアウトドアでの調理にも向いています。
・生パスタ
生パスタは、乾燥させていない生タイプのパスタのことで、繊細なもちもちとした食感と濃厚な味わいが特徴です。生地が柔らかく短時間で茹で上がる生パスタは、よりパスタの新鮮な食感や味わいを楽しみたい方におすすめ。小麦粉や塩、水、卵を加えて作られているため、ほんのりと卵の風味を楽しめるのも魅力です。
乾燥パスタ、生パスタともに味わいや食感に特徴があるため、選ぶソースや好みなどに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
パスタ の種類とおすすめの使い方
パスタの種類はとても多く、その数は650以上もあるといわれています。ここでは、そのなかでも代表的なロングパスタの特徴と、それぞれのおすすめのソースもご紹介します。
ロングパスタ
ロングパスタは、長さが25cm程度の長さにカットされた棒状のパスタで、茹で方や素材の品質などによって食感の違いを楽しめます。形状がシンプルであるため、口当たりもすっきりとしています。 ここからは、代表的なロングパスタの種類と特徴、どのようなソースと相性がよいのかを解説します。
スパゲッティ
日本で身近なパスタとして親しまれているのがスパゲッティです。直径が1.6~2.0mm程度で、太さによって合うソースが異なります。カルボナーラのように濃厚なソースを楽しみたいときには太めのスパゲッティを、トマトソースのように軽めのソースに絡めたいときには細いタイプのスパゲッティを選ぶのがおすすめです。
スパゲッティーニ
スパゲッティをさらに細くした形状のパスタが、スパゲッティを細くしたスパゲッティーニです。さまざまな種類のソースによく合い使いやすいパスタですが、とくにおすすめなのがライトなおいしさを楽しめるペペロンチーノやトマトソース系。魚介類などを加えれば、より旨味が増しておいしくいただけます。
カッペリーニ
スパゲッティーニよりもさらに細いパスタが、カッペリーニです。大変細く繊細なカッペリーニは、イタリア語で「髪の毛」という意味を持つ言葉が由来になっています。シンプルなオリーブオイルやトマトソースと大変相性がよく、魚介類とともにいただくのも絶品です。
リングイネ
断面が楕円形をした、特徴的な形状のロングパスタがリングイネです。クリームソースによく絡み、リングイネならではの噛み応えのある食感を楽しめます。また、香り高いバジルソースや軽めのトマトソースに合わせると、リングイネの食感がより引き立ちおいしくいただけることでしょう。
フィットチーネ
幅が4mm~8mm程度と平たい形状が特徴のフィットチーネは、「薄切り」という意味のイタリア語が名前の由来となっており歴史の長いパスタとして知られています。フィットチーネは、クリームソースとの相性が大変よく、食べ応えのあるパスタを食べたいときに使うのがおすすめです。
ショートパスタ
ショートパスタは、その名のとおり短くカットされたパスタのことを指します。ここでは、そのなかでも代表的なショートの特徴と、それぞれのおすすめのソースもご紹介します。
マカロニ
マカロニは、直径2~5mmとサイズもさまざまな円筒状のショートパスタ。日本では昔から親しまれているお馴染みのショートパスタです。グラタンに加えたり、サラダに添えたりと使いみちが幅広く、調理する場合は味の濃いソースがよく合います。
ペンネ
ペンネは、円筒状のショートパスタの両端を斜めにカットした形状が特徴。ペンネと相性のよいソースの代表はアラビアータです。ソースが筒の中に入りやすいため、しっかりとソースの味わいを楽しめます。
ファルファッレ
蝶のような形状をしたファルファッレは、中心部のしっかりとした食感と薄い部分の柔らかさの両方を楽しめるショートパスタです。濃厚なクリームソースもよく絡みおいしくいただけます。サラダに加えれば、より見た目も華やかに仕上がりますよ。
リガトーニ
直径8~15mm程度の太めのショートパスタがリガトーニです。「線を引く」という意味のイタリア語が由来となっている通り、表面に筋が入っているのでソースがよく絡みます。ボロネーゼやアラビアータなど濃厚な味わいのソースと相性抜群です。
フジッリ
日本ではカールマカロニと呼ばれることもある、らせん状の形状が特徴のフジッリ。表面積が大きいため、パスタソースやドレッシングがよく絡みます。トマトソースやミート系ソースと合わせるのがおすすめです。
コンキリエ
コンキリエは、「シェル」とも呼ばれる貝の形状をしたショートパスタです。サラダに最適な小さいタイプはコンキリエッテ、詰め物をして調理可能な大きめのタイプはコンキリオーニと呼ばれます。
その他のパスタ
ロングパスタ、ショートパスタどちらにも属さないその他のパスタもあります。形状はまったく異なりますが、このようなタイプもパスタの一種なのです。
ラザニア(ラザーニャ)
シート状で幅の広いパスタ、ラザニアは、ミートソースやベシャメルソース、チーズなどを重ねて焼き上げる調理方法で楽しめます。パスタそのものだけでなく、調理された料理も「ラザニア」と呼ばれるめずらしいパスタです。家庭料理、レストランの一品としてなど、長く愛されています。
ニョッキ
小さく丸い楕円形の形状が特徴のニョッキは、じゃがいもや小麦粉、卵、塩などから作られたもちもちとした食感が魅力です。濃厚なクリームソースはもちろん、トマトソースやハーブ系のソースとも相性がよく、多彩な料理に活用できます。
パスタを使い分けると料理のバリエーションが広がる
パスタの種類を知り、合わせたいソースや食感などの好みで使い分ければ、パスタ料理がより多彩になることでしょう。パスタ料理のバリエーションを広げたいと思ったら、パスタの素材にもこだわってみてはいかがでしょうか。
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