もくじ

1. 花に関するギフトを贈るなら

2. 贈り物におすすめな花の種類と花言葉

3. 花をプレゼントする時の注意点

4. 家に飾るのにおすすめの花のスタイル

5. 花を購入できる場所

6. 切り花を長持ちさせる方法

7. 花がグッタリしてきた時の対処法

8. 枯れた花はドライフラワーではないので注意

9. 花のある暮らしの第一歩に

花に関するギフトを贈るなら

贈り物の花には加工された花や生花など、さまざまなタイプがあります。ギフトを受け取る人のライフスタイルや性格、好みなどに合わせて選択をすると良いでしょう。

贈り物にぴったりの花のタイプやそれぞれの特徴などについて、ご紹介します。

 

花束

花のプレゼントと聞いて真っ先に思い浮かぶのが花束ではないでしょうか。色とりどりの花でつくられた花束は華やかで、贈り物にぴったりです。

また、花を1つずつ選択できるため、送り主の方をイメージした花束やテーマがある花束などがつくれる点も魅力です。

送る相手やプレゼントするシーンを選ばないため、花のギフトの種類で迷った際は、花束を選択すると良いでしょう。

 

ドライフラワー

ドライフラワーは贈り物として受け取った花を、半永久的に残せます。生花のような鮮やかさや煌びやかさはなく、優しく落ち着いた印象を与える点も、ドライフラワーの特徴です。

ドライフラワーは花瓶に挿すだけでなく天井や壁から吊したり、棚の上に寝かせたりといった楽しみ方もできます。飾り方の選択肢が豊富なことから、インテリアにこだわりのある方に喜んでもらえるでしょう。

 

ハーバリウム

ハーバリウムとは瓶に専用のオイルと花を入れた、花の保管方法の1つのことを指します。色とりどりの花が水の中に浮かんでいる様子が、鮮やかさと透明感を印象付けます。

ハーバリウムは自作キットも販売されているため、手作りの花のギフトを送りたい場合にもぴったりです。花の鮮やかさを保てるため、長い期間鑑賞するのにも適しています。

 

アレンジメント

花束の種類だけでなく、花を生ける容器・花瓶も選択できるのがアレンジメントの特徴です。花を受け取ったらそのまま飾れることから、忙しい方や花の生育の知識に自信がない方に喜ばれるでしょう。

アレンジメントは、好みの色や予算、どのような方に贈るのかを伝えることで、希望に沿った花束を店でつくってもらえます。プレゼントする相手のことをよく知ってる場合は、アレンジメントも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

 

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーとは、花の色素や水分を取り除き、1番美しい状態で保存された花のことです。

プリザーブドフラワーは長ければ3年以上、美しい状態の花を保てます。花の美しさを長期間楽しみたい方にぴったりのギフトです。

水やりや管理も必要がないため、花の世話に手間をかけられない方にも喜ばれます。

贈り物におすすめな花の種類と花言葉

花を贈る際は、その花が持つ花言葉にも着目してみましょう。

ここでは美しい花言葉を持つ、プレゼントに最適な花を紹介します。

 

バラ

花を贈るというと、真っ赤なバラを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

バラの花言葉は、愛を謳う内容が豊富です。中でも赤のバラの花言葉は「愛情」と感情をストレートに表現したもの。

恋人やパートナーに贈るのに、ぴったりの花です。

また、バラは贈る本数で意味が変わります。3本は「告白」、9本は「常に一緒にいてほしい」11本は「あなたは宝物」24本は「あなたを24時間想う」など、本数で愛の言葉が変化する点がおもしろいですね。

贈る相手に合わせて、バラの本数にもこだわってみてはいかがでしょうか。

 

ガーベラ

華やかで明るい印象のガーベラは、「希望」「前身」といったポジティブな意味の花言葉を持ちます。

大きな花首を持ち、1輪でも映える点がガーベラの特徴です。ガーベラの姿は、1人で何かに立ち向かおうとしている人を勇気づけます。

転職などの環境の変化を迎えようとしている人や応援をしたい相手に贈ると、喜ばれるでしょう。

 

ひまわり

元気いっぱいの印象を持つひまわりの花言葉は、「あなただけを見つめる」。力強く花を咲かせる一方、太陽だけを一心に見つめる健気な姿を表現した、ひまわりらしい花言葉です。

大切に想う人へのプレゼントや告白のシーンでひまわりを贈れば、きっと想いが伝わります。

 

カーネーション

母の日の贈り物としてのイメージが強いカーネーションには、「無垢で深い愛情」という花言葉があります。子をそっと見守る母の愛情が表現された花言葉です。

また、他の花に添えられることが多いピンクのカーネーションの花言葉は「感謝」です。

母親に限らず見守ってくれる人には、感謝の気持ちを込めてカーネーションの花束をプレゼントしてはいかがでしょうか。

 

チューリップ

春にしか咲かないチューリップの花言葉は「思いやり」です。人に対して優しさを持つ方に「あなたを表現した花」として色とりどりのチューリップを渡せば、喜ばれるでしょう。

また、赤いチューリップには「愛の告白」という意味があります。バラと同様に情熱的な意味を持つ花であるため、好きな人に想いを伝えるシーンで活躍します。

 

マーガレット

マーガレットの花言葉は、恋に溢れた内容が豊富です。「真実の愛」「恋占い」など、恋愛に燃える人を表現しています。

「信頼」もマーガレットの花言葉であるため、同僚やいつも助けてくれる仲間に贈る際にも、ぴったりの花です。

 

マリーゴールド

マリーゴールドは「変わらぬ愛」という花言葉を持ちます。永遠を思わせる言葉であるため、生涯を共にするパートナーに贈るのがおすすめです。

マリーゴールドは、地植えにするとたくさんの花をつける点も特徴です。土入りの鉢で送り、庭に植え替えをして、たくさんの愛を育てるといった演出も、気持ちを伝える上で有効です。

 

ナデシコ

日本美人を連想させるナデシコには「純粋な愛」という花言葉があります。愛情を告白する際はもちろん、ナデシコのイメージにぴったりの、どこかかわいらしく優しい日本美人の女性への贈り物としても重宝します。

 

ゼラニウム

ゼラニウムの花言葉は「尊敬」「真の友情」などがあります。1つの茎に小さな花が集まり大輪を描く様が、寄り添う仲間の姿勢を表していることからこの花言葉がついたとされています。

これから一緒にがんばっていく友人、支え合いたい人に贈れば、花言葉を通じて熱い信頼を伝えることができるでしょう。

花をプレゼントする時の注意点

花をプレゼントする際は、注意するべき点があります。花を受け取った方に心から喜んでもらえるように、次の点に気をつけましょう。

 

ネガティブな意味になっていないか確認する

花を贈る際は、花言葉の意味に注意しましょう。花の中には、ネガティブな花言葉を持つ種類もあります。

たとえば黄色のバラは「友情」という花言葉を持ちますが、そのほかにも「愛情の薄らぎ」「嫉妬」などの花言葉もあります。安易に友人に贈ると、誤解されてしまうかもしれません。

また、花の色によって花言葉が変化することも、注意したいポイントです。赤い花の花言葉が良い意味でも、黄色や青などほかの色では全く意味が異なるケースもあります。

花言葉を意識する人は多くありませんが、何らかの理由で受け取った花の花言葉を知る機会があるかもしれません。その際にがっかりしたり嫌な気分にさせたりしないように、相手が喜ぶ花言葉を持つ花を贈りましょう。

 

縁起が悪くないかも注意

花言葉の多くが感情を意味する言葉ですが、中には相手の今後を不安に思わせる花言葉も存在します。たとえばオレンジのユリが持つ花言葉は「軽率」、スイセンは「うぬぼれ」です。

先行きを暗くするような花を贈ると、受け取った相手も困ってしまうかもしれません。花言葉の意味と同時に、その内容が縁起が悪くないかどうかも意識した上で、花を選んだほうが良いでしょう。

 

持ち帰りが大変にならないものを選ぶ

花を受け取る場所によっては、長距離の移動が必要になります。相手が花を持ち帰る際の負担も考慮して、花の種類を検討しましょう。

長距離移動の場合は、コンパクトなタイプの花を贈ったほうが喜ばれます。ハーバリウムやブリザードフラワーなどを積極的に選択するのがおすすめです。

大きな花束やドライフラワーなどは、紙袋に入れれば持ち運びがしやすくなりますが、袋と花が擦れて花びらが傷む可能性があります。

花束やドライフラワーを贈る場合は、郵送を検討してみてください。

 

花瓶を持っているか確認する

花束を受け取っても、花瓶がなければ生けることができません。花瓶の購入をする負担や、花瓶が手に入るまでの間に花が傷んでしまう可能性なども、考慮する必要があります。

そのため、花束を贈る際は、相手に花瓶の有無を確認しておくと安心です。持っていないようであれば生花以外の花をプレゼントするか、花瓶も含めて贈ると良いでしょう。

花瓶のデザインは花のテイストやインテリアのジャンル、好みによって正解が異なります。迷った際はシンプルデザインを選択するか、容器込みでプロが花の種類を選定するアレンジメントを選ぶと失敗を減らせます。

 

管理の仕方も伝える

花の種類によって管理の方法も異なります。長く贈り物の花を楽しんでもらうために、管理の仕方も伝えましょう。

管理の方法を口頭で伝えても、忘れてしまう可能性も考えられます。花と一緒にメッセージカードや手紙などに記し、管理の仕方を伝えるのがおすすめです。

また、誤った管理の方法を伝えないようにするためにも、世話のやり方は花を購入したお店で確認をしておくと良いでしょう。

家に飾るのにおすすめの花のスタイル

花を家に飾る方法はさまざまです。

ここから家で花を楽しむためのおすすめの花のスタイルについて、紹介します。

 

一輪挿

一輪挿しは1・2本の少ない花を細長い花瓶に生けて楽しみます。花それぞれの魅力が引き立ち、花のシンプルな美しさを楽しめるスタイルです。

また、一輪挿しは花だけでなく花瓶も空間を彩る要素の1つといえます。複数の一輪挿しを飾る際は、花瓶の種類を変えて表情の差を楽しんだり、同じ花瓶にして花に統一感を持たせたりすることで、さまざまな楽しみ方ができます。

花そのものの鮮やかさを楽しみたい方や花とインテリアを組み合わせたい方は、一輪挿しを選ぶのがおすすめです。

 

鉢植え

鉢植えは、生花をより長く楽しみたい方におすすめです。土の管理や水やりなど世話が必要ですが、そのぶん花の自然な姿を堪能できます。

水や土の管理に自信がない方は、ハイドロカルチャーを検討してみてください。ハイドロカルチャーとは粘土でできた特殊な土を用いて、植物を育成する方法です。水やりや土痩せの負担が軽減でき、虫が沸いたり土で家が汚れたりするのも防げます。

 

プリザーブドフラワー

プリザーブドフラワーは、花の鮮やかさを手間をかけずに維持したい方にぴったりです。花の脱色をおこなったあと、染色液と保存液に浸すため自然の花にはない色も楽しめます。

また、プリザーブドフラワーは寿命が長い点も魅力です。上手に保管すれば3年以上、花の状態を維持できます。ただし生花よりも脆く、花弁が割れやすい点に注意が必要です。高温多湿な状況も苦手なため、花瓶を倒したり花に触れたりしない環境や場所、さらに日が当たらないスポットに花を飾る方に適しています。

 

ドライフラワー

ドライフラワーはインテリア好きの方におすすめの花の楽しみ方です。

ドライフラワーは花が持つ豊かな色彩や煌びやかさはありませんが、静かで落ち着いた印象を持っています。空間で主張しすぎない華やかさは、インテリアを彩る存在となるでしょう。

衝撃を与えなければ半永久的に花の形状を保つため、長く花を楽しみたい方にもおすすめです。

 

観葉植物

花よりも緑を楽しみたい方は、観葉植物を選択肢に含めてみてください。観葉植物は鮮やかな緑を堪能したい方に、ぴったりの存在です。

空間に緑が加わることで、部屋の印象が明るくなります。また、複数個置けば空間に賑やかさやリズムも生まれるため、殺風景な住まいを解消したい方にもおすすめです。

観葉植物の中には花を咲かせるタイプもあります。緑と花の両方を楽しみたい方は、ぜひ積極的に取り入れてみてください。

花を購入できる場所

花を購入できる場所というと、花屋を思い浮かべるかと思います。しかし花を持ち帰る際に形が崩れてしまったり、傷んでしまったりしないか、不安が残ります。

花を購入するのであれば、オンラインのショップがおすすめです。

ここからは花の購入におすすめのオンラインショップをご紹介します。

 

青山フラワーマーケット

青山フラワーマーケットは、アレンジメントフラワーを届けてくれる花のオンラインショップです。目的別にぴったりのアレンジメントフラワーを用意しており、おしゃれな容器に入れて発送をします。

また、オリジナルグッズの取扱いがある点も同店の特徴です。花の香りのオードトワレやアロマ、雑貨などもあるため、花と一緒に贈るとより一層喜ばれるでしょう。

青山フラワーマーケット

 

日比谷花壇

かわいい花束を求める方は、日比谷花壇がおすすめです。日比谷花壇ではころっと可愛らしいアレンジメントフラワーを多く取り扱っています。

イベントに適した花束も多く、ハロウィンや敬老の日、お彼岸などシーン別で花を選べる点も、同店の魅力です。

日比谷花壇

 

F.

ボタニカルな雰囲気たっぷりの花を求める方は、F.を選択肢に入れてみてください。F.では緑の花束や開花前の花、グリーンと組み合わせた花などを販売しています。

緑の植物に色がつき、やがて花開く様子を見守れることから、季節の移り変わりを実感できます。

花束には想いを代弁するストーリーカードもつけられています。センスの良い花束の贈り物をしたい方や、暮らしにおしゃれな花を加えたい方は、ぜひF.を利用してみてください。

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切り花を長持ちさせる方法

せっかく迎え入れた切り花がすぐに枯れてしまっては、残念ですよね。

切り花の美しさを長く保つには、育成環境を整えることが大切です。

切り花を長持ちさせるための方法について、見ていきましょう。

 

花の寿命は季節で変わる

切り花の寿命は決して長くありません。枯れてしまう時期は季節によって異なりますが、春・秋であれば10日前後、夏は5日前後、冬は10~2週間以上と見ておきましょう。

植物は夏のほうが元気に育つイメージがありますが、切り花は暑さが得意ではありません。冬のほうが保存状態に優れ水分の蒸発も防げるため、長持ちします。

切り花をより長く楽しみたい方は、寒い時期を選んで迎え入れるのがおすすめです。

 

毎日水中で茎を切る

切り花をより長持ちさせるのであれば、毎日の世話が大切です。その中でも、とくに花の寿命を左右するのが水切りです。

水切りとは、水中で茎の先を切る花のお手入れ方法を指します。

切花は、茎や花びらからつねに水分が蒸発している状態です。茎を少しだけ切り、水の通りを促進させることで、水分不足を防ぎ花の寿命を延ばせます。

茎を切るのを水の中でおこなう理由は、空気の侵入を防ぐためです。水の中で茎をカットすることで、茎の中にある水分の通り道「導管」に空気が入るのを防ぎます。空気が導管に入らないことで花全体に水が行き渡りやすくなります。

また、水の中で茎を切ることは、茎の乾燥予防にも効果的です。

毎日たくさん茎を切ってしまうと茎が短くなり、給水できる量も減ってしまうため、カットする長さは1㎝ほどを目安にすると良いでしょう。カットする際は、切り口が斜めになるように注意します。

 

切れ味のいいハサミを使用する

水切りをする際、ハサミが茎を傷めてしまうと導管が潰れてしまうことがあります。また、傷ついた繊維は雑菌にも狙われやすくなるため、切り口はきれいな状態であることが大切です。

茎を傷めないためには、切れ味のいいハサミを使用することをおすすめします。

 

つぼみや葉を取り除く

切り花につぼみや葉がついている場合、取り除きましょう。

つぼみや葉にも、栄養は行き渡っています。これらを取り除くことで栄養分が花のみに集中するため、より長く美しい開花を楽しめます。

つぼみや葉を取り除く際は、素手ではなくハサミを使いましょう。また、切り取る際は茎の半分から下に身に付いているつぼみ・葉を目安にして、ハサミが茎を傷めないように注意してください。

 

風通しがよく、直射日光が当たらない場所に飾る

直射日光が当たる暑い場所に切り花を置くと、水の中の雑菌が増える危険性があります。雑菌は花の寿命を縮める大きな原因です。

また、切り花が高温多湿を嫌うといっても、エアコンの風に触れさせるのは避けたほうが良いでしょう。花の乾燥が進み、水分保持ができなくなればやがて枯れてしまいます。

切り花を飾る場所は、風通しが良く、直射日光が当たらない場所を選んでください。1日のうち数時間ほど優しい日の光が入る場所であれば光合成が促進されるため、花にとって心地良い環境といえます。

 

毎日水を取り替える

切り花の水の中には、気付かないうちに雑菌や埃が入り込んでいます。雑菌は花を弱らせ、埃は導管を詰まらせる原因の1つです。

水は毎日取り替えて、花が健康な状態をより長く保てるようにしましょう。水を替える際は花瓶もきれいに洗うことで、雑菌の洗い残しを防げます。

 

水の量に注意

水を替える際は、量にも注意しましょう。

切り花によっては、水の吸収率が良いタイプがあります。給水率の良い切花をたっぷりの水に浸けておくと、水を吸い上げすぎてしまい、枯れてしまうかもしれません。

また、根が腐りやすいタイプやたっぷりの水が必要な花もあります。

吸水率が良い植物や根が腐りやすい花は花瓶の底に数㎝ほどの量の水があれば、問題ありません。たっぷりの水が必要な花は、花瓶に3分の1以上の水を溜めておきましょう。

花がグッタリしてきた時の対処法

「ギフトでもらった花がぐったりしてきた」「せっかく買った花がしおれてきている」

そんなときは、花を蘇らせる対処方法を取り入れましょう。

 

水揚げをする

元気がなくなってきた花は、水揚げをすることで再びシャッキリと蘇るケースがあります。

水揚げとは、再び水を吸わせる花の育成方法です。水の中で茎を切る水切りも、水揚げの1つの方法です。

水揚げのやり方はさまざまですが、花に元気がなくなったら、まずは水切りで対処をしてみてください。水切りのやり方は、上述した「毎日水中で茎を切る」に記載しています。

それでも元気が戻らない場合は、次に紹介する深水法・焼き上げ法・湯上げ法を試しましょう。

 

深水法

深水法は、花がより水を深く吸い上げるための施術法です。

深水法では、新聞紙とバケツを使用します。

まず、弱った花を新聞紙でくるくると巻きましょう。このとき、新聞紙が下を向いた花首を支えられるように、しっかりと巻きつけるのがポイントです。花を逆さ吊りにして新聞紙を巻くと、花の首がまっすぐ上を向いた状態をつくりやすくなります。

茎は新聞紙から10㎝以上出るようにします。

新聞紙を巻き終えたらセロテープで止めて、水がいっぱい溜まったバケツに投入してください。バケツに入った花に巻き付いた新聞紙に、霧吹きで水を振りかけて1日ほど放置すれば終了です。

新聞紙が水分の蒸発を防ぎ、花が上を向くことで水が隅々まで行き渡りやすくなるのが、深水法の特徴です。家にある材料ですぐに取り掛かれるため、水切りでも花が元気にならない際はぜひ試してみてください。

 

焼き揚げ法

茎が太い植物は、焼き揚げ法を取り入れるのもおすすめです。

焼き揚げ法では、火を利用します。花と茎の上部を濡らした新聞紙で包んだら、茎の先端を炭化するまで火で炙ります。ガスコンロやライターなどを使うと良いでしょう。

しっかりと先端が焼けたら、新聞紙を巻いたままの状態の花を、水がたっぷり入ったバケツに入れます。そのまま1日放置をすれば終了です。

茎を焼き、道管内の空気を抜くのが焼き揚げ法の目的です。また炭は給水率を上げる効果が期待できます。

焼き揚げ法が成功すれば、数時間で花がシャンとしてきます。

 

湯揚げ法

水揚げの中には、お湯を使う「湯揚げ法」というのがあります。お湯に茎をつけ、水分の吸収率を高めるのが湯揚げ法の目的です。

80度ほどのお湯を用意したら、花と茎の上部を新聞紙で包みます。新聞紙から出た茎の先端を、お湯にひたしましょう。茎の中から空気がブクブクと出てきたら、ほんのりぬるさを感じる程度の温度の水に、すぐに浸します。その後、3時間ほど置いておけば完成です。

植物をお湯に浸けると、茎の道管内に入った空気が抜けていきます。また、熱いお湯は殺菌効果もあるため、茎を清潔な状態にしてくれます。

ただし、湯揚げ法は硬い枝を持つ種類の花でないと、逆効果です。あじさいや菊、かすみ草などは湯揚げ法が適しているため、花に元気がないと感じたときは試してみてください。

枯れた花はドライフラワーではないので注意

「花は枯れてもドライフラワーとして楽しめる」と考える方も多いかと思います。しかし枯れた花=ドライフラワーとはならないため、注意が必要です。

ドライフラワーは、たしかに枯れた花ですが、色の鮮やかさや花の形状などは残されています。枯れた花のように、茶色くくすんだり、しぼんだりはしていません。

ドライフラワーは、花の全盛期に手を加えることで完成します。

 

ドライフラワーは枯れる前に作るもの

美しいドライフラワーを完成させるには、花の全盛期に処理を施すことが大切です。花がもっとも美しい状態のときにドライフラワー化に必要な工程を取り入れることで、花の水分がなくなった後も美しさを維持できます。

ドライフラワーの作り方はさまざまですが、もっとも簡単なのは吊るしてつくる方法です。

開花した花を風通しの良い場所に吊るすことで、ドライフラワーがつくれます。そのほかにも少量の水を少しだけ吸わせ、風通しの良い場所に置いて乾燥を促す方法も有効です。

きれいなドライフラワーをつくるには、花がしおれるよりも先に水分を抜き取ることが鍵となります。ドライヤーや扇風機、エアコンなどを使って、素早く花の中の水分を取り除き、色鮮やかなドライフラワーを作りましょう。

花のある暮らしの第一歩に

暮らしに花がプラスされることで、毎日に小さな楽しみが生まれます。花の色づきが昨日とは違うこと、水をあげた際の表情、風に乗った香りなど、花が育む毎日の変化をぜひ堪能してみてください。

植物と一緒に日々の小さな喜びを楽しむ際は、緑の花束や開花前の蕾の花束を届けてくれるF.の利用がおすすめです。花が咲く日や緑が色づく日を心待ちにしながら、日々を送れます。

ぜひ、花の購入先として選択肢に含めてみてください。

私たち5PM Journalは、「あらたな気づき」を生み出すことを掲げて運営しているWebメディアです。暮らしに役立つコラムから、他にはないちょっと変わった読み物まで、幅広い情報を発信しています。ぜひご覧ください。

 

参考

ドライフラワーは枯れた花?人気の理由とおすすめ&お買い得スワッグのご紹介!

【自宅で簡単】花屋が伝えたいドライフラワーの作り方から飾り方まで

知ってますか?お花のケア方法!簡単「水揚げ」のやり方

【意外と知らない?】切り花を長持ちさせる方法5選!延命剤は使うべき?

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    2023.10.10