昭和を愛し、令和の時代に昭和を生きる“ネオ昭和”アーティスト阪田マリンが昭和のどこに魅かれ、昭和カルチャーの偏愛者になったのかその魅力を語る。
どうも皆様、おはこんばんちは!
平成生まれの昭和好き23歳阪田マリンです。私は昭和レトロな小物や音楽や映画が大好きなのですが、、まずは何故こんなに昭和が好きになったのか?「昭和カルチャー偏愛」をお話しようと思います。それではレッツ~!ゴー!
昭和へタイムスリップさせてくれたドーナツ盤
私が中学2年生の時に祖母の家でレコードプレーヤーを見つけ、これまでまったく眼中になかった「昭和」という時代に興味を持つようになった。祖母が部屋の片付けをしている時に蔵からレコードプレーヤーを出してきた、当時の私はレコードプレーヤーとは、何をするものか、どうやって使うのかさえも知らなかったので『これなに?』と聴くと『針を落とせば音が鳴る、やってみな』と。早速使い方を教わりターンテーブルにドーナツ盤を置き、針を落とした。
するとプチプチプチ…と音が鳴り、しばらく沈黙があった後アナログで剥き出しの音楽が流れたのだ!!その時流した曲は父が昔聴いていたチェッカーズさんの「Song For U.S.A.」。私はこのレコードのアナログな音に細胞レベルでゾワッ!とし、鳥肌が立った。なぜ針1つで音が流れるんだ?そんな疑問を持った。このあたたかい音質や満足感はデジタルでは出せない。そしてレコードの音が鳴り始めるまでの間(ま)と針を落とす手間に逆に新鮮さを感じるのだ。これをきっかけに私は昭和にハマっていった。だが同世代の友達に昭和好きなの!と言ってもあまり理解される事はなかったので、私は趣味でSNSを始め、「昭和好き」を発信していくことにした。
愛する昭和レトロを残すための“ネオ昭和”
祖母から借りたバブルスーツに、昭和風のヘアメイクをまとった姿を投稿したり、昭和アイドルの曲を歌ってみたりとコソコソと自分の“好き”を発信していた。そんな発信場があり嬉しかったのだが趣味で始めたのにも関わらず、想像以上の反応があって驚いた!その頃反応して下さったフォロワーさんのほとんどは、40歳以上のいわゆる昭和を経験していた世代の人だったのだが、私は、同世代や10代にも自分の心を掴んだ昭和の魅力を伝えたいと考えた。何故なら昭和好きな若者が増えれば、昔ながらの純喫茶やレトロな街並みが壊されて新しいものばかりになってしまう世の中を少しでも止めれる気がしたのだ。私がお気に入りだった純喫茶も呆気なくなくなってしまい、寂しかったのだ。
共感してもらうには…魅力を伝えるには…どうしたらいいかと…そこで、昭和そのままの“コスプレ”ではダメだと気づいた。
ここで私はニュージャンル『ネオ昭和』というコンセプトで発信を始めた。ネオ昭和とはただ昭和コスプレのするのではなく、どこかに今の流行を取り入れてみること。例えばファッションが昭和ならヘアメイクは今の流行に、ヘアメイクが昭和なら、バッグや靴は、今人気のブランドアイテムに。
昭和のものだけが好き!
それ以外は興味がない!
とかそんな尖ったプライドは持っていなくて、今も昔も素敵なものは素敵。流行りのファッションにも私は興味があるし、好きなものを融合させる方が私にはしっくりきて、可愛いじゃん!と思えた。
昭和の服はメルカリや、ヤフオク、大阪の中崎町にある古着屋さん、おばあちゃんの家等で集めている。
私の女神・明菜さま
そんなコンセプトで発信しているうちに、『お家で昭和アイドルを踊ってみた』という動画がバズり200万再生され、若者の皆様達から『昭和って古臭いと思っていたけど新しい!新鮮だ』とか『レトロっていいね』など沢山コメントがつき、幅広い世代の方に昭和の良さを知ってもらえるきっかけになった。その時に踊ったのが中森明菜さん。
あのお方は神様だ。明菜さんはアイドルという言葉じゃ足りない。アクトレスでもあるんだ!!歌う曲の色に合わせて、表情も仕草も歌い方も変えることができる。感情の表現が本当にお上手で、画面越しで見ている私たちにひしひしと伝わる。そこが魅力的です。歌う女優だ…
おっと!このままいくと永遠に熱弁してしまいそうだからこの辺で。笑
不完全の中の美しさ、昭和の独特な内装やデザインから溢れる華やかさ、これからも私はずっと変わらずに昭和を愛するのだろう。あの頃、あの時、一台のレコードプレーヤーに出会っていなければ、今の私はここには居ない。こんなに愛するものに出会えていなかったのだ。祖母よありがとう。そして昭和レトロよ永遠に。