自分を好きになる。
最近よく聞くフレーズではないでしょうか。
私は7年くらい前から 『脱いでみた。』という作品で、女の子のヌードを撮り続けていて、本当にたくさんの女子たちと出会ってきました。
モデルの選考はせず、いつも応募してくれた中から先着順。
だってどんな人でも絶対に美しいところがあるから。
どんなに加工をして、お肌を綺麗にして足を長くして、顎をシュッとさせたって、
「やっぱりすっぴんぐちゃぐちゃの私も大好きだーーーー!!!」
って、言えたらそのほうが勝ちじゃない??って私は思うの。
「あーーーー太っちゃった/痩せちゃったなーーー」
「髪の毛全然ストレートにならないよ!」
「また気づいたら夜になっちゃってたよ!」
そんな自分でもいいじゃない。
「こんな自分も好きやーーーー!!!!」
って、大声で叫べるような、そんな人生でありたい。
そうすることで他の人にも優しくなれるって思うから。
でも時々はそんな大好きな自分だからこそ、
今日は運動して可愛がろう。
今日はお菓子をやめてみよう。
たまには早寝早起きしてみよう。
って、大好きな身体だからこそ大切にするためにケアをする。
だって世界に一つしかない自分だもんね。
一緒に泣いて、一緒に笑って、失恋したり、傷ついたり傷つけたりして一緒に生きてきた大切な仲間。
「嫌いだから痩せてやる/太ってやる!/綺麗になってやる!!!!」
じゃなくて、
「好きだからこそ、綺麗になりたい、もっと自分を愛したい♡」
って。
そんなふうにポジティブに考えられたらいいな、って思うんだな。
そしてそんな自分を愛するように、他の人を愛せたら、SNSで蔓延する誹謗中傷や、差別やなんかもなくなるんじゃないかな、そうなったらいいな。って。
「そんなこと言われたって、自分を好きになるのは難しいよ!!!!」
って言う人も、きっと多いことでしょう。
でも簡単なこと。
「私、最高やーーーん!」
って心の中で唱えたらいいだけ。
1日1回でもいい。
自分のこと褒めてあげて。
「私ならできる!」って肯定してあげて。
「今日はこんなことできた」
って、どんなに小さなことでもいいから見つけていこう。
お花に水をあげた、仕事に行けた、荷物を運んであげた、嫌いな人に笑顔で対応できた。
なんでもいい、どんな小さなことでもいいから自分のいいところ、今日から探して褒め称えようじゃない。
見た目の美しさは、外見で測るものじゃなく、心の内側から出てくるもの。
『脱いでみた。』で女の子を撮影していて心からそう感じる。
同じ身体、同じ髪型、
もちろん同じ自分。
だけど、撮影の間にどんどん自分のことを肯定できるようになる彼女たちは、撮影の40分間で驚くほど綺麗になっていくの。
全ては、「私って可愛い……」って、気づいたから。
自信を持つことができたから。
自分に自信を持つこと、自分の中で一本太い軸を持つこと。
それはただのナルシシズムではなく、自分を愛するという当たり前のこと。
だからね、今日から言ってみよう。
「私可愛いやん♡」ってね。
それでは、、、ちゃお!
プロフィール
花盛友里
大阪府出身。2009年にフォトグラファーとして活動を開始。雑誌や広告を中心に活躍中。2014年に『寝起き女子』、2017年『脱いでみた。』を発表。女の子の「ありのままの姿」を切り取った作品で注目を集める。
2020年に『脱いでみた。』シリーズ第2弾となる『NUIDEMITA-脱いでみた。2』を発表するなど作品づくりを続けている。2021年にアンダーウェアブランド「STOCK」を立ち上げるなど、幅広く活躍。