もくじ
ワンちゃんとの幸せな時間が長く続くことを実感してほしい
―宮野さんもワンちゃんを飼われていたそうですが、hada fineを作ろうと考えた背景には、当時の経験も影響がありますか?
宮野:そうですね。私自身もそうですし、祖父、祖母のこともありますね。子どもや孫が大きくなった晩年、急に猫や犬を飼い始めて。一気に4~5匹を飼っていた気がします。
祖父はもう亡くなってしまいましたけれど、喘息でもやめなかった喫煙をやめるほどで。飼っていた犬も祖父から離れない。人って変わるし、双方にとっていい効果があったんだろうなと思いますね。
―ペットを飼っていると自然といろいろな方とコミュニケーションが生まれたりしますしね。
宮野:そうですね。祖父はもともと頑強な人で、友達もそんなに多くないタイプだったと思いますけど、散歩のために外に出て近所の方と話をしたでしょうし。ペットがいて良かったと思うんです。
同時に、hada fineに関しては、お客様の声がやっぱり大きくて。最近は「ペットロス」という言葉も浸透していますが、ペットロスって大きく分けると2パターンなんです。
「もう飼えない」人と「また飼っちゃう」人。後者は「より大切にしていきたい」という思いが芽生えるので、「ワンちゃんとの幸せな時間が長く続くことを実感してほしい」と感じたことも大きかったですね。
―「ワンちゃんとの幸せな時間」は宮野さんが大事にされているお考えですか?
宮野:そうですね。自分もそうですし、知り合いもそうなんですけど、ワンちゃんが亡くなってしまうときって大変なんですよね。いきなり別れが来ると言うのかな。思いがけずに急に来ちゃうこともあって。それをいかに根本解決できるか。それはhada fineを製品化していく上で、常に考えていました。
生き物だから限りある生命であることは仕方がないのですが、病気になったり、治療が必要になったりするとペットもすごくお金がかかる。そうした負担を少しでも減らしたいという気持ちもありますし、やっぱり元気でいる時間を1分でも増やしてあげたい。それは飼い主さんにとってもいいことだと思うんです。
ワンちゃんに何かあったときに捨ててしまうということも前編でお話しましたけど、そもそも捨てるという行為をなくしていきたいですしね。動物とのふれあいは、情操教育にも大きく影響しますし、優しさや生き物の大切さも学べる。だからこそ「ワンちゃんとの時間がより長くなるように」という思いがありますね。
―人とワンちゃんが長く共生していくという思いがhada fineには込められているんですね。宮野:そうですね。ただ、そのために人の生活を犠牲にするのは嫌だったんですよね。だからこそ、とにかく簡単に。楽しく入浴することを目指していて。
宮野:その上で、肌ケアの効果と衛生を保てる。それがhada fineなんです。
あとは、繰り返しになりますが単純に楽しさを盛り込みたかった。子どもって、ホットドッグを食べるときにケチャップとマスタードをかけるのを自分でやりたがりますよね。
―はい、やりたがると思います。
宮野:そういう遊び心。容器は本当に考えたものですし、お子さんが使っても簡単で、中身は安全。誤って口に入ってしまったとしても、おいしくはないですけど大丈夫です。「乳酸菌代謝物質」は健康食品でもあるので、問題なく使ってもらえます。
それに、子どもでも簡単に使えて入浴をさせることができたら、お父さん・お母さんの仕事が一つ減る。バシャバシャとずぶ濡れになってしまうかもしれないですけど、そんなふうに家族の中でコミュニケーションが生まれるきっかけになってくれればうれしいですし、きっと楽しいだろうなと。
お客様にとっての楽しさ、分かりやすさ、使いやすさはhada fineのスタート地点。それもありますね。
―まず、楽しさ、使いやすさがある。
宮野:そうですね。使ってもらって効果を感じてくれれば、きっとまた手に取ってくれる。リピートしてくれるだろうと思っているんですよ。
―SNSなどでは、実際に使われたお客様から「毛なみがかなり変わった」「肌がきれいになった」「リピートする」という声が見られます。
宮野:うれしいことですよね。「驚くほど(入浴が)簡単になった」という声もよく聞きますし。また、使い続けていただければ、洗う方の手もきれいになっていくと思います。
―それはうれしい効果ですし、飼い主さんも使うのが楽しみになりますよね。
宮野:界面活性剤は入っていないですし、もともと人で効果がある成分。相乗効果が表れるのも楽しんでいただきたいですね。
それから、楽しさという点では、「今日はこのシャンプーを使おう」「明日はhada fine」みたいにワンちゃんの入浴でも入浴剤やシャンプーを選ぶ面白さがあってもいいのかな。
週1回、入浴をするだけでもワンちゃんにとってのケア効果は全く違いますから、入浴習慣は継続しながら使うものを自由に選ぶ。ただ、常在菌の関係でシャンプーや界面活性剤が入っているようなものは月1くらいがベストなんですけどね。
常在菌をすべて洗い流してしまうと肌によくないので、適度にそれを保ちながら、例えば2週間に1度のご褒美タイムみたいな形でhada fineを使ってもらうのもいいですね。
―自分へのご褒美として、エステや特別な化粧品を使うときと近い感覚ですよね。「明日はイベントがあるから」「誕生日だから」というようなイメージで「ワンちゃんにhada fineを」というイメージが浮かびました。
宮野:特別なときやご褒美でhada fineを使ってもらえたら、それもうれしいですね。もちろん、継続的に日常的に使ってほしいものですが、月に1~2回ほど使うだけでも効果はありますから。
「hada fine」という名前には、ワンちゃんの毛なみや肌がより輝くようにという意味を込めているんです。その効果を実感してもらえたら。ワンちゃんの毛なみが艶やかだと、きっと飼い主さんも自分の子どものようにワンちゃんを自慢したくなっちゃうと思うので、その幸せな時間を作っていきたいですね。
当たり前を当たり前にできるお手伝いを
―ペットを飼っている方への贈り物としてもぴったりだと思いますが、今後の展開などはどのように考えているのですか?
宮野:ギフト向けも今後、商品展開を考えているんですよ。
また、入浴剤としてだけではなく、乳酸菌代謝物質を使ったサプリメントや塗るクリームという形でもラインナップは増やしていけると思います。
―さまざまな展開ができるとなると、コラボ商品なども生まれそうですね。
宮野:ありがたいことにペットショップや動物病院などに置いてもらったり、ペットと宿泊できる施設と話を進めていたりしますね。
その中で、面白いなと思っているのはタオルメーカーさんとのコラボです。ペット用のタオルもなかなかないので、入浴剤と一緒に使ってもらえるような商品も喜んでいただけると考えています。
それから、ペットを愛する気持ちは世界共通。日本特有の文化である入浴を世界の皆さんにも受け入れてもらえるような試みをしていきたいですし、そうありたいですね。やっぱり全世界の方にワンちゃんとの生活を一日でも長く楽しんでほしいし、人生をより豊かにしていけたらという思いがありますから。
―ワンちゃんと人が長く一緒に生きていける環境の実現もhada fineがあれば叶えていけそうです。
宮野:ワンちゃんに限らずペットを飼うことと捨てることは、表裏一体。それを良い循環にしていくことは目指していきたいことなんです。
人もワンちゃんも、おいしいものを食べられて、健やかに寝ることができて、元気に飛び回れる。当たり前のことが当たり前にできることはすごく重要です。
でも、人と同じで、ワンちゃんにとっても肌にトラブルがあれば出かけるのも億劫になってしまったり、ストレスを抱えてしまったりすることにつながる。そうしたことに目を向けながら、一つひとつの小さなピースをいかに欠かさないでケアしていけるか。
それは人とワンちゃんが、互いにパートナーシップを組んで生きていくためにも大切なこと。当たり前を当たり前にできるようにしていくことが日々の幸せにつながると思うので、そのお手伝いをしていくhada fineでありたいですね。
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