もくじ
ワンちゃんの肌は弱い
―ワンちゃんの肌ケアに着目し皮膚トラブルを防ぐ「hada fine」ですが、どのような商品ですか?
宮野:一言で言うと「ワンちゃん用の入浴剤」です。使い方としては、浴槽やタライにぬるま湯(36~38℃くらい)を張ります。湯量は小型犬なら5ℓ、中型犬なら10ℓくらいが目安ですが、そこにワンちゃんを入れるんですね。
そうしたらhada fineを直接ワンちゃんの背中にかけてお湯となじませたり、ブラッシングしながらまんべんなくかけてあげる。隅々まで行き渡るように優しくなじませます。小型犬ならhada fine1個で十分。中型犬~大型犬は2個くらいがベストな量ですね。
―トリートメントのような入浴剤ですね。
宮野:そうですね。実は、ワンちゃんの肌ってすごく薄いんですよ。でも飼い主さんのほとんどはそのことを知らなくて。肌が薄いこともあって、ワンちゃんにとっては、皮膚病にかかってしまうことも珍しくないんです。
その原因はカビなどの外的要因。衛生環境が悪いと肌のバランスを崩してしまいがちで、マラセチア皮膚炎や膿皮症などを発症してしまうんです。
肌がベタベタしてしまったり、かゆくなったりして寝られない。常に皮膚が真っ赤になる症状などが出るので、こうした肌トラブルを防ぐためにhada fineを使ってもらえたらと考えました。
―入浴でワンちゃんの肌の衛生環境を整えるということですよね。そうすると毎日使うことが望ましいのですか?
宮野:いえ。2週間に一度くらいの使用をお薦めしています。このくらいの頻度を推奨するのは、洗いすぎによるワンちゃんの肌トラブルを防ぐためです。人間もそうですが、ワンちゃんの肌にも常在菌が生息していて、それを全部流してしまうのは、逆に良くないんです。
この常在菌には善玉菌や悪玉菌と言われているものがあるのですが、その中の善い菌だけを残して悪い菌をなくしていく。それが大切で、人の腸活のようなイメージですね。
―hada fineを使うと、ワンちゃんの肌上で腸活のような効果を得られるのですか?
宮野:そうですね。hada fineに使っているのは、大豆を発酵させた自然由来の発酵代謝物質「乳酸菌代謝物質」。これには人やワンちゃんに良い効果をもたらす各種アミノ酸・ビタミン・ミネラルをはじめとする517種類の成分が含まれているんです。それも発酵の中から自然に生まれている成分で、それらが複合的に作用して肌に良い効果をもたらします。
効果としては衛生環境を整えるほか、毛なみが良くなったり、肌がきれいになったり。炎症が引いていくこともありますね。また、乳酸菌代謝物質は、人やワンちゃんの肌環境を整えてくれる効果も期待できるんですよ。
―主成分も大豆の発酵だけと非常にシンプルなのに効果がたくさんあるんですね。
宮野:ありがとうございます。本当に発酵だけなんですよね。もちろん、基剤、安定材とか必要最低限の成分は入れますが、基本はそれだけ。
それから、効果としてはもう一つ。肌トラブルの予防もあります。ワンちゃんも10歳くらいになるとだんだん病院に行く子が増えてくるんですよね。最近では、昔と比べると寿命も延びてきてはいますが、年を重ねると散歩にも行けない、寝たきりというワンちゃんも多い。そうすると悲しいことに捨ててしまうようなことも出てきてしまって……。
ワンちゃんが高齢になっても捨ててしまわれるようなことにしないためにはどうしたらいいかを考えた時に浮かんだのが「衛生」でした。ナイチンゲールの話のようにケガや病気の際、衛生にすることで改善するというイメージです。
ワンちゃんの肌は薄くて弱いので、肌を健やかな状態に保つために開発した入浴剤がhada fine。なので、ずっと使い続ければ衛生的ですし、肌もきめ細やかになる。抜け毛も減って、毛も艷やかになる。
hada fineは、いかにワンちゃんと長く、健康的に楽しい生活を送るかというところに着目しているので、使うことで肌ケア・予防効果も大きいですよ。
化粧品としての効果と入浴剤として汚れを落とす効果を併せ持ったhada fine
―宮野さんはもともと女性向けのエステなどを経営されています。なぜ、ワンちゃんの肌にフォーカスしたブランドを立ち上げたのですか?
宮野:一番のきっかけは新型コロナウイルスですね。表参道で女性向けの美容サロンを経営しているのですが、コロナ禍になってペットを飼うお客様がとても増えました。自粛の波の中で「飼っちゃった」って。ペットに興味を持ち始めた方が本当に多かったんです。
それとともに、私の周囲でも犬や猫を飼っている方も多くて。ペットに対して愛情をすごくかけているけれど病気になってしまったり、突然のお別れが来てしまったり。
そうしたいくつもの要素が重なり合って、人間用に作っていた化粧品をペット用にできないだろうかと浮かんだことがきっかけですね。それによって皮膚病をはじめとしたワンちゃんの病気の予防に繋がればと。
―人からペットへの方向転換は難しいことではないですか?
宮野:製品を作る上で香料などの調整は必要ですが、まったくの別物ということはないんですよ。実は乳酸菌代謝物質を使った人用の化粧品を、愛犬家のお客様がワンちゃんに使っていた話もあって。
―お客様の中に、すでに人用の製品をワンちゃんに使っていたんですね。
宮野:はい。人用の製品をそのまま塗ってくれていたり、入浴で使ってくれたり。使用感を聞いてみると「毛なみが良くなる」「きれいにイボが取れる」「毛が生えてくる」という声が届いたんですよね。
乳酸菌代謝物質は、人間の髪の毛に使うと髪の毛に艶が生まれたりするなどの効果も期待できます。余談ですが、顔に塗ると肌をひきしめてくれたり。
加えて、抗炎症作用もあるので、競輪選手などのスポーツ選手が筋肉の腫れを落ち着かせるのに使っていたりして。怪我や手術。火傷痕にもきれいにする効果があるのですが、それを知っていたのかな。ワンちゃんのイボや手術後のケアに使っていたそうです。
人用ですが、基本的には大豆を発酵させたものなので、口の中に入っても問題はないですし、ワンちゃんの体に塗っても大丈夫なんですよ。
―実際に使用されたお客様の体験がhada fine誕生のきっかけにもなったんですね。
宮野:そうですね。こうしたお客様の声もきっかけになって、「hada fine」は生まれてきました。ただ、ワンちゃんの入浴剤と言っても、ワンちゃんの入浴を愛犬家の皆さんが行っているものなのか。そこに懸念はありましたね。
「お風呂に入れなきゃいけないの?」というような話をされる方もいるほどで……確かに、私自身も犬を飼っていたときは「どうしていたかな?」と思い返したほどでしたし。
実際にワンちゃんの入浴って、どうしたらいいのか。わからない部分もあるんですよね。
―ワンちゃんの入浴となると大変そうなイメージもあります。
宮野:そうですね。お風呂に入れるのに二人作業ということもよく聞きますし。だからこそ、とにかく簡単に使える製品にしようと考えて、容器とパッケージに一番時間を費やしたんです。
そもそもワンちゃんは水が当たるのを嫌がることもあるので「片手でワンちゃんを抑えながら使えるもの」と考えをめぐらせて、現行の形にしました。
先ほどもお伝えしたようにhada fineは、入浴剤というよりもトリートメントのような使い方をするので、入浴というよりは水をかけたり水を浴びたりさせるイメージ。それくらいならワンちゃんもあまり嫌がらないですしね。
その上で、力がないお子さんでも、おじいちゃん、おばあちゃんでも一人で入れられることは、hada fineの大事なコンセプトだったんです。
―飼い主さんにとっても簡単に入浴ができて、衛生面のケア、肌ケアができるのはうれしいですよね。
宮野:今まで人の肌に対して出してきた研究や成果を、ワンちゃんの肌や毛なみに十分活かすことができる。ワンちゃんの肌環境も整えてくれるので、単純な入浴剤ではなく肌の改善。化粧品としての効果と入浴剤として汚れを落とす効果を併せ持ったhada fineは、ワンちゃんにとっても良いものであると自信を持って言えるんです。
だからこそ、使ってほしい。使ってもらえば効果は感じてもらえると思うので、まずは手に取ってもらうこと。そのためには、片手でパキッとできる手軽さもhada fineの魅力だと思っています。
―飼い主さんの負担が減ることでワンちゃんとの“これから”も変わりますよね。
宮野:そうですね。ワンちゃんの衛生面を健やかに保ちながら飼い主さんの負担を減らすこと。それも大事なことだと考えました。hada fineは、ほんのりとラベンダーの香りを入れているんです。ワンちゃんに使える香料は限られているのですが、ラベンダーは問題なく使える香り。毛なみがよくなる、肌がきれいになるだけではなく、使うことでワンちゃんも飼い主さんもホッとするような効果があればいいなと。
ラベンダーはリラックス効果をもたらすと言われているので、ワンちゃんの入浴で飼い主さんに安らいでもらえたらうれしいですよね。
宮野:やっぱり、飼い主さんの手間や負担を楽に簡単にしたい。
そうすれば、ワンちゃんとの関係がより強くなって、一緒に生きていく時間も変わります。hada fineは、「ワンちゃんとの楽しい時間を一日でも長くする」ことを大事にしている商品。hada fineで、飼い主さんとワンちゃんの幸せが長く続く未来をつくっていきたいんですよね。
-
- 2
- 2
- 2
- 2
- 2
- 2
- 2