もくじ
なぜタオルでケア?30代で直面した悩み
―CUOLは木村さんご自身の肌の悩みから生まれたそうですね。なぜ化粧品などではなく、タオルでスキンケアを?
木村:30代になってからこれまで以上に働くようになり、結婚して子育てをする友人もちらほら現れるなかで、この年代は肌にかけられる時間・お金に限度があるな、と痛感していました。
だったら、使うにあたってプラスアルファで時間がかかる化粧品ではなく、ふだんから生活でよく使うものでスキンケアできないだろうか……と考える中で注目したのがタオルでした。
化粧品をつける前のデリケートな肌にタオルは必ず触れますし、前職で肌着メーカーをサポートした経験があり、繊維が肌に及ぼす影響の大きさを知っていたので。
ただ、私は商品企画なんてしたことがなかったので、上司たちから「アイデアあったら言ってね」と言われ、本当に遠慮なく、頭に浮かんだものを口に出してみたんです。
そうしたら、ほとんどに対して「それ、できるよ」と答えられまして。その時、タオルの可能性に驚いたことはもちろん、「不可能のようなことでも実現する技術が日本にはあるんだ!皆さんに知ってほしい!」と思いましたね。
―ちなみに、スキンケアタオル以外に美髪ケアタオルもありますが、これらはどう違うのでしょうか?
木村:スキンケアタオルはコットン100%で、中に空洞のない甘撚りです。どのタオルと比べても別格の触り心地だと自信を持って言えますし、「コットンでそこまでできるのか」というレベルに仕上がっています。糸は撚りがきつければきついほど強度が増してしっかりするのですが、これは甘撚りのつるつるな糸を使っています。
しかも、平滑になる織り方、やわらかさを維持できるパイルの長さ・織り方 ・染色方法を追求して、ようやくたどり着いたタオルです。
摩擦を研究していた人って、タオル業界には少ないように思います。だから摩擦をきちんと考えたCUOLは、今まで寄り添えていなかった部分に寄り添えているのかなと。
例えば、「肌が傷ついているな」「なんかダメージ受けてるな」とマイナスな感情を抱くと、「明日の肌に出るんだろうな」と翌日が不安になります。
でも、CUOLを使って「明日もきっと、お化粧のりが良い肌になるな」と肌に自信を持てれば、翌日を安心して迎えてもらえるのかなと。
一方、美髪ケアタオルは竹繊維と中空糸で出来ています。中空糸は中が空洞なので、頭に巻くだけで水分を吸ってくれますから、キューティクルが開いている濡れ髪に、摩擦によってかかるダメージを軽減します 。
でも、ただの中空糸なら他のメーカーさんのタオルにもありますから、「美髪ケアタオル」としてさらに高みを目指して入れたのが竹繊維です。これによって表面がつるつると低摩擦になり、髪をごしごし拭いても髪が傷つきにくくなっています。
汗を流すためにお風呂入ったのに、ドライヤーを当て続けて結局汗だく、なんてことを避けるためにもドライヤーの時間は短くしたいですし、ついごしごし拭いてしまう、なんてこともあるじゃないですか。
スキンケアタオルも美髪ケアタオルも、化粧品やトリートメントのように何かを足すというより、日常の中でその人に最大限寄り添ってケアするタオルです。
リソースを割かずに「自分らしい」美しさを手に入れる
―CUOLで木村さんがイチ推ししたい商品は?
木村:イチ推しは、枕カバーです。何度も完売になっていますし、買える場所についてよくお問い合わせもいただきます。この枕カバーにも私の欲しい要素を詰め込んでいて、コットン糸と純銀糸を使用しています。
普段メイクする人なら、肌トラブルで皮膚科に行くと先生から「パフや化粧筆、こまめに洗っていますか ?」と言われたことがあると思います。一瞬しか肌に触れない化粧道具ですら大きく影響するなら、8時間使っている枕って……皮脂・唾液・雑菌など最悪の環境ですよね。かといって、薬剤で抗菌したものに8時間顔をつけたくはないじゃないですか。
ということで、抗菌・消臭効果のある純銀を入れつつ、あくまでやわらかい触感を追求しました。
自分が疲れているとき、きれいな状態で「おいで!」と迎えてくれる枕カバーは、すごく頼りがいのあるパートナーみたいな存在です。しかもよく伸びる生地でチャックもないので、着け外しがかなり楽です。とにかく、忙しい世代がいかに楽に使えるかを意識しました。
―実際使う中で、木村さんご自身にも気持ちの変化はありましたか?
木村:安心して「ただいまー」と枕カバーに顔をうずめられますね。忙しさのせいで枕カバーを洗えずにいる期間が少し長引いても不快感がないので、洗えていない自分を責めずに使えると言いますか。臭いがしにくく、ずっと無臭なだけでもストレスはかなり減りますし。
―CUOLは「“その人らしい”を実現するタオル」と紹介されていますが、木村さんにとって“その人らしい”とは何でしょう?
木村:30代のスキンケアって、お金がかかるんですよ。1万円 もかかるような美容液を使ったり、皮膚科に通ったり。でも、「過度に何か手をかけた状態 って、“自分らしい”のかな?」と常々思っていて。
しかもこの年代は仕事や子育てで、スキンケアに十分な時間を割ける人が少ないんですよね。「子育てで何日もお風呂に入れていない」なんて方もいらっしゃるのですが、そういう方にお話を伺うと、お風呂に入れていない自分を好きになれないそうなんです。
きれいな自分でいたいのに、いられない。これは、精力的にお仕事されている方も同様です。
こういった方々は、何とかお風呂に入る時間を確保できたとしても、追加でスキンケアにたっぷり時間をかけてリソースを割くなんて 不可能じゃないですか。でも、お風呂に入ってからタオルで体を拭かない人はいませんから、そこで自然な流れでスキンケアができたら理想的です。
このように、日々の行動の中で自分をいたわってきれいになれれば、自分に手間をかける時間がない人も“自分らしい美しさ”を得られるんじゃないかな、と思ってCUOLを開発しました。
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