おやつは愛犬へのラブレター。WONで最高のごほうび体験【前編】

2021.11.02
WONは、犬のおやつ(トリーツ)を通じて人と愛犬に「最高のごほうび 体験」を提供しています。人と犬の両者がおいしく食べられる「プレミアムヒューマングレード」のおやつで目指すのは、人/犬に格差がない社会。WON創業者の兒玉啓さんと、サービス・プロダクトを監修するドッグスペシャリストの斉木裕介さんにお話を伺いました。
ブランド
ワン / ワンソナライズおやつ
ブランドが大切にしている想い
当たり前を超えて
Art&Culture
誰もがわたしらしく
Diversity&Inclusion

愛犬の、無償の愛。家族である犬への恩返し

―初めにWONを始めたきっかけを教えてください。

 

兒玉:もともと起業したいと思い、どんなビジネスを始めるかを考えていた時、真っ先に浮かんだのが「家族として愛犬に救われた」という思い出でした。

父と母が喧嘩すると、3人兄弟は母の味方について、父は孤立しがち。そういうときに実家で飼っていた愛犬の「モカ」と「フジ」が父に寄り添ってくれたことは、父だけでなく家族全体の癒しになりました。

犬って、言葉がわからなくても自然と空気を読んで、人の感情に寄り添ってくれるんですよ。母も「モカとフジがいなかったら離婚していたと思う」と言うくらいで。父も、動物が苦手なのにモカとフジには優しくて、そんな家族をつないできてくれた「犬」への無償の愛に、恩を返したいと思ったのがWONのきっかけです。

 

―犬への恩返し、というと様々な方法があると思うのですが、その中で「おやつ(トリーツ)」に注目したのはなぜですか?

 

兒玉:ある日、犬用のおやつを袋から出したとき、2人の息子が「僕らにもちょうだい」と言ってきたんです。息子たちに「犬用のだから、人は食べられないんだよ」と答えたところ、彼らは「なんで食べられないの?」とキョトンとしていました。そのとき、「たしかに “犬は家族”なんて言うけれど……あれ、自分は犬に家族として接してこれたのかな?」と不安になりました。

我が家では、子供たちと出かけるとき留守番させてしまった犬に「待たせてごめんね」とおやつをあげることも多くて。そんなおやつなのに、「何が入っているんだろう?」「この添加物、大丈夫かな?」と不安なまま選んだものをあげていたことに罪悪感が湧いてきました。

犬と人は体の構造が違うので、 例えば塩分の多い人の食べ物をそのままあげるのはよくないですが、だからといって「人が絶対食べられないもの」をあげていい理由にはなりません。そこから、飼い主が食べてもおいしい、犬に胸を張ってあげられるおやつを作ることが愛犬への恩返しになると考えました。

 

―「おやつをあげる」とは、ごはんをあげることとどう違うのでしょうか?

兒玉さん一家の愛犬 シュヌッフィちゃん

 

兒玉:ごはんは基本1日2回程度 ですが、おやつは小分けにすれば何度でもあげられます。体内時計がしっかりしている犬にとって、いつ食べられるかわからないおやつは「プレゼント」 みたいなものなんです。人で言えば、「差し入れでケーキ!? ありがとう!」みたいな(笑)

ごはんよりも喜ぶのであげたがる人が多いですし、愛犬が喜ぶ姿を見て「愛情を届けられているな」と実感できるので、おやつは「愛犬へのラブレター」だと考えています。

 

―実際のサービス開発においては、ドッグサロンオーナーの斉木さんがWONに参画したことが大きかったと思います。なぜ斉木さんはWONに参画したのでしょうか?

 

斉木:ペット業界に長く身を置く中で、おやつに不信感を持つことがありました。「人が食べられる」といわれている犬のおやつは世の中にありますが、いざ自分で食べてみるとおいしくなくて。

「犬と人は家族でありパートナー」と言いながら、自分が食べておいしくないものをあげるなんておかしいし、自分にとってもおいしいものをあげた方が喜びを共有できるはず、と思っていたとき兒玉さんに出会いました。

私自身、小さい頃からずっと犬と暮らしていて、仕事としても20年くらい見てきました。私にとって犬は、意思をもってこちらの想いに応えてくれる「同居人」です。でも、人の食事と違って、ペットフードって原料に何が使われているか表記しなくていいんですよ。その水準の差には違和感があったんです。

ドッグサロンオーナーの斉木裕介さん

 

斉木:そもそも犬は、飼い主と同じものを食べて「その瞬間をシェアすること」が好きです。多くの飼い主も、それに気づいているのではないでしょうか。塩分や糖分を流すために、一度しゃぶったり水洗いしたりしてまで人の食べ物をあげちゃうときあるじゃないですか。

この背景には、「”犬用の食事”をしてばかりでかわいそうだから、たまにはいいよね」という感情があると思っています。

こんなことを考えなくていいように、WONでトリーツを作り始めました。これがスタンダードになって、日本にいる飼い主さんたちの意識を底上げ出来たらな、という野望があります(笑)

 

人にも犬にもおいしい、「プレミアム」ヒューマングレードのトリーツ

―WONのトリーツは、どのような基準で材料を選んでいるのでしょうか?  

 

斉木:肉・魚はまず脂の少ないものを選別し、人と犬が同じものをおいしく共有できるよう、候補全てを自分で食べて硬さ・うまみ・香りを比べました。野菜や果物は愛犬にあげるものとして安心できるよう、体にいい有機野菜に絞りました。

 

―プレミアムヒューマングレードという言葉を使っていますが、ヒューマングレードと比べてどの点がプレミアムなのでしょうか?  

 

兒玉:最初は「ヒューマングレード」と呼んでいたのですが、ほかのメーカーさんの商品でも、人が食べられる材料を使っているものはありました。しかし、人が食べられる安全性さえあれば、人がおいしいと感じないような部分のお肉も使っても「ヒューマングレード」と名乗れてしまいます。聞こえはいいけど、実際においしいのかは別問題で……

一方、私たちがやりたいのは「人が食べてもおいしくて、同じ時間を過ごせるもの」なので、違いをはっきりさせるために「プレミアム」を付けました。レストランなら味付け次第でいろんな工夫ができますが、犬にあげるものは味付けできないからこそ、素材で勝負できるよう、本当においしいものを厳選しました。

愛犬にとっては本来不要な添加物を入れればおいしくすることは簡単かもしれませんが、それでは本末転倒なので。

WON 公式サイトへ

 

―それで「手作り」にもこだわっているんですよね。手作りだからこそ実現できる点はありますか?

 

斉木:注文した原料が届いてから、状態に合わせてカットを変えたり、乾燥の時間を調節したりしながら作っているので、画一的な作り方では実現できない品質になっています。

あとは食べやすさも重視しています。大型犬・小型犬、それぞれ口の大きさが違うので、ミリ単位で食材の厚さを調節しています。食材のおいしさが最大限伝わるような厚さ・硬さを目指しつつ、噛むのが苦手な子がいることも踏まえ、どの犬種や年齢でも食べられる、絶妙な薄さを16種類のトリーツすべてで考えました。

 

―最も苦労した点はどこですか?

 

斉木:添加物を使わないので、保存に苦労しますね。例えば、ジャーキーはちょっと水分が多い方がやわらかくておいしいですが、それでは日持ちしません。なので、最もおいしい状態からは離れてしまっても、もう少し焼いて水分を飛ばすなど、理想通りにならないことに苦しみました。

でも僕自身食べることが好きなので、犬にも食事を楽しんで欲しいからこだわっちゃうんですよね。脂が多い豚肉は淡泊になりやすいので、甘みがあるのに脂が少なくてべたつかない理想の豚を探し出しましたし、鳥肉も何種類も試してようやく今のブランド鶏にたどり着いたので、おいしく食べてもらえると思います!

Text by 5PM 編集部

  • 5
  • 3
  • 8
  • 0
  • 0
  • 0
  • 0
  • 0
  • 0
  • 8
ワン / ワンソナライズおやつ
WON(ワン)は、愛犬と飼い主にとって“最高のごほうび体験”を届けるスペシャリティドッグトリーツ。専門家監修のワンソナライズ診断で愛犬にぴったりなおやつがきっと見つかる。
ブランドのSNS