おいしくサステナブル。地球を救うGrinoの「いただきます」【後編】

2021.09.11
Grinoは、急速冷凍したプラントベースフードを届けるサービスを通じて、身体にも地球にも良い選択肢を広めています。ブランド創業者の細井優さんに、創業の背景、サステナビリティに対する想いや向き合い方を伺いました。
ブランド
グリノ / プラントベースフード
ブランドが大切にしている想い
地球と暮らす
Sustainability
心も健やかに
Wellness

グリーンで起こすイノベーション。その裏側とは

-前編ではGrinoの誕生の背景、本能的に選びたくなるメニューを作るためのこだわりを伺いました。そもそも、どのようにメニューを選んでいったのでしょうか?

 

細井:冷凍とプラントベースにしたときの2つの相性をみています。10品出すのに対して、10品だけを作ったのではなく、結果的に残ったのが10品だったというのが実態です。種類は菜食主義者の方をメインにヒアリングを重ねて、どういったものがあると嬉しいかを確認しながら選んでいきました。

 

-具体的にどのような声があったのでしょうか?

 

細井:普通の人なら食べられる一般的な食事ができないケースが多いと。選択肢が少ない。普通の食事をしたいという声が多かったです。いまあるメニューはカレーやピーマンのオムニミート*詰めなど日常生活で食べやすい食品が多い。それを植物性100%で提供できることに意味があると思いました。

*オムニミート:”カラダも地球もよろこぶ、休肉日を”をコンセプトに栄養価が高く、環境にやさしい、植物由来100%の代替肉

8種のゴロゴロ野菜カレー(五葷不使用) 864円(税込)

 

-Grinoは環境負荷が低いことの他にどのような利点があるのでしょうか?

  

細井:まず環境負荷については、フードロスも減らすことができます。冷凍をすることで、半年から1年持つので、ダメになって捨てるということはめったにない。また、冷凍することで、保存料も使わなくて大丈夫です。

また特徴として、オムニミートと呼ばれるフェイクミートを使っています。こちらは、動物性食品と比べて、成人病の要因になる飽和脂肪酸やコレステロール値が低い。一方で、味や舌触りは本物に近い表現ができています。こっちのほうがおいしいし、身体に良いですよと言えるものをGrinoでは作っていきたいです。

 

-では、ユーザーの理想の体験はどのようなイメージでしょうか?

 

細井:Grinoを食べる時間が、リセット・リフレッシュの時間になるといいなと思っています。例えば、仕事の慌ただしさが少し落ち着く週の後半、木曜日や金曜日にゆっくりとランチの時間を楽しめるような。忙しくご飯を食べるというよりも、その逆の時間を作りたいです。

今その時間に環境について学ぶことができるコンテンツを作っていきたいと考えていて。それこそ、レンジでチンしている5分間をどう過ごせるか。私たちは環境に対して何ができるかを考えて事業をしているので、環境に対してもっと興味を持ってもらえるようなコンテンツを作り出せると価値のあるブランドに近づくと思っています。

Grinoのラジオ “Grino Sustainable Radio”

細井:ブランド名のGrinoは、グリーンで起こすイノベーションという意味で作りました。「環境」を考えて、「食事」をするような価値観のアップデートでしたり、私自身にも起こったパラダイムシフトというのは、何か革新的なことを起こしていく必要がある。プラントベースフードの他に、環境に対しての取組みを増やしていきます。

 

Grino創業者の細井優さん

「おいしい」から始まるソーシャルアクションのこれから

-具体的にどのような取組みを予定していますか?

 

細井:まずは食育です。例えばオムニミートと協業して、小中学生向けの料理チャレンジ企画に協賛しています。植物性食品でレシピを考えてみようといったもので、ユニーク賞の方にGrinoの商品をプレゼントしています。

これは若年層向けの食育の一環で、ほかにも高校でお話をさせていただく機会も最近いただきました。明らかに僕よりも早い段階でサステナビリティを学んでいるので、僕よりも知っていることは多いと思います。ただ、食と環境は結びつきにくい、普段意識をしない部分なので、少しでも知ってもらえる機会になれば嬉しい。

 

-まずは知ってもらうことを大事にしているのですね。

 

細井:知らない人がほとんどですが、それは情報を提供できていない周りの責任といえるかもしれません。まずはアクセスできるところに情報を持っていき、知ってから判断してもらうことが大事と思っています。

僕はこれが良いだろうと思っていて、それを正しいと思っています。ですが、一方からしたら正しくない可能性もある。なので、「これが正しいことです!」というスタンスよりは、「こういう情報があります、こういう考え方もあると思います」ということを提供する機会を増やしていきたいんです。

 

-絶対の正解はないという姿勢なのですね。

 

細井:答えはないので、自分の信条に沿って動くしかないのかなと。何が正しいかは未来にならないとわからないことも多い。少なくとも自分はこれが良いと思うことに挑戦することしかできない。それは難しさでもあり、やりがいでもあります。

Grinoはヴィーガンの方向けのサービスですが、そうではない価値観の方が健康に良いから食べた、おいしいから食べた、便利だから食べたと意味のある食事を提供する。それが地球環境に負荷の低い設計になっています。その仕組みを広げることが僕らの存在価値になると信じて、サービスを磨いていきます。

Text by 5PM編集部

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グリノ / プラントベースフード
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