もくじ
スポーツの知恵で健康を。挫折から始まったTENTIALの挑戦
-スポーツウェルネスブランドTENTIALをスタートしたきっかけについて教えてください。
中西:僕自身はもともとサッカーをやっていました。病気で断念することになったのですが、このスポーツで培った経験やノウハウを社会に還元したいと思ったことがきっかけです。
スポーツと健康は密接に関わっていると考えています。アスリートが取り入れている身体のケア方法、運動の効率、健康のための工夫。そういった情報は生活者にとっても価値があるはずだと思い、まずメディアを立ち上げました。
-最初はメディアからスタートしたのですね。
中西:健康課題を解決する情報発信を続けていましたが、情報だけでは解決できる範囲に限界があります。
例えば、肩こりや腰痛は多くの人が抱える健康課題ですよね。けれど、歩き方が肩こりの原因になるということはあまり知られていません。より直接的に健康課題の解決に取り組みたいと考える中、第一弾のプロダクトとしてインソールを開発しました。
-歩き方が肩こりや腰痛の原因になるとは知りませんでした。
中西:例えば、浮き指という問題があります。足は本来指先と指の付け根と踵の3点でバランスを取るものなのですが、足の指だけが浮いてしまっている状態の日本人の方は多いと言われています。指がちゃんと使えていない状態になってしまうと、バランスを取ろうとして肩や腰に負担がかかります。
TENTIALのインソールは、指をちゃんと使えるように足の中で核となる骨「立方骨」を押し上げるアプローチが特徴です。バランスが取れるようになり、姿勢も矯正される。足の指が使えることで踏ん張りも効くようになります。
-これは体験すると違いを実感できますね。では、プロダクト開発のこだわりを教えてください。
中西:スポーツ選手は自分が扱うモノに敏感です。インソールの厚さが数ミリ違うだけでも気づきます。僕らはスポーツで使われていた技術や知識を日常生活に広げていきますが、スポーツ選手が満足できる水準でプロダクト開発をしています。
-求める基準としても高くなりそうですね。
中西:実はTENTIALはアスリート出身のメンバーが多く、メディアや商品開発などあらゆる面でスポーツと関係があります。だからこそ、変なものは出したくない。僕ら自身が満足できるモノであり、スポーツ選手が満足できるモノ。それを意識しています。
スポーツの技術、知恵を社会に波及して、そこから生まれる利益をスポーツに循環させる。僕らの活動の根本にはスポーツへの貢献があるんです。
挑戦は終わらない、ポテンシャルを信じることが足を前に
-TENTIALはユーザーの生活をどのように変えるのでしょうか?
中西:スポーツで使われてきた技術や知識と聞くと、筋肉をつけるようなイメージを持たれると思いますが、強くなるというよりも予防にフォーカスを当てています。日常生活におけるコンディショニングに寄与するプロダクトとして、インソール、リカバリースリープウェア、マスクなどを展開しています。
-「コンディショニング」……とは?
中西:身体の状態を-1を0にすることを意味しています。-10を-1に上げるのが治療、身体を鍛えるのは1を10に上げること。コンディショニングは本来人間の持っている機能を最大化するアプローチです。そうすることで、頑張りたいときのネガティブをなくし、挑戦を支える。それがTENTIALのやりたいことですね。
ちなみに、TENTIALという名前は”ポテンシャル”に由来しています。その人の可能性をどう発揮するか。チャレンジしている人たちに、前向きになれるきっかけを提供し続けることを僕らは大事にしています。
-ネガティブをなくすことで挑戦を後押しするのですね。
中西:なにかを頑張る人もたまにくじけたり、ちょっと疲れたなって後ろ向きになったりするときがあると思います。その時にTENTIALがもう一度前を向けるきっかけを提供したい……山登りをしている途中で、辛くてちょっと下山したくなる瞬間を支えてあげるイメージです。チャレンジをする人を支える存在になりたいですね。
-"TENTIALが創りたいのは何度でも挑戦できる社会。"と公式サイトにも載っていますね。
中西:僕の原体験からですが、スポーツを諦めて別の道に進んだとしても挑戦は終わらない。自分のやりたいことに終わりはない。そう思っています。
何度でも挑戦できる社会とは、ポテンシャルで満ち溢れた社会です。なぜなら、挑戦できるということは、その人が自分の可能性、ポテンシャルを信じているから。必ずしも挑戦が是というわけではないかもしれませんが、自分のやりたいことを追い求めるのもしあわせの一つの形です。
自分の可能性を信じたいけど、自分には向いていないと思った瞬間があれば、その時に支えられる存在でありたい。TENTIALはチャレンジしたい人を支える。それが僕らがブランドに込めた想いです。
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